目次
家族を亡くした人にかける言葉は慎重に選んで
家族を失った人は、失意のどん底にいます。他人からかけられる些細な言葉にも過敏になっているため、かける言葉は慎重に選ばなければなりません。
誤った言葉かけをしてしまうと、より悲しみを大きくしてしまったり、心を傷つけてしまうこともあります。また、ご家族の死に後悔している場合は、よりその思いを助長させてしまうこともあるので気をつけましょう。
絶対に口にすべきではないNGワードは?
家族を失った人に以下のような言葉をかけてしまうと、より悲しみを大きく、そして心を傷つけてしまう恐れがあります。
- 「早く〜していれば」などの後悔を助長させる言葉
- 死因を尋ねる
- 「あなたが頑張らないと」
- 「泣いていたら故人が悲しむよ」
葬儀の場や葬儀後に会った際、故人の死因を尋ねる人がいますが、あまりに無遠慮な行動なのでやめましょう。デリケートな死因だった場合、故人をより苦しめてしまいますし、そうでなくとも悲しみを再び広げてしまう恐れがあります。
また、鼓舞するために悲しむことを批判するような言葉は絶対にNGです。家族を失えば悲しむのは当然です。しっかり感情と向き合って心の整理をする時間も必要なので、このような言葉は慎みましょう。
家族を失った人へかけるべき『4つの言葉』
家族を失い、大きな悲しみに襲われているご遺族には、どのような言葉をかけるべきなのでしょうか。ここで紹介する内容を参考に、ご遺族を気遣う言葉を慎重に選んでください。
1.「大変だったね」など気持ちに寄り添う言葉
家族を亡くしたご遺族は、失ったことへの悲しみに打ちひしがれている中、葬儀やその後の手続きなどに追われています。精神的にも大きなダメージを負っているのに、体力・気力共に疲弊している状態です。
そのため、家族を失った人に寄り添うように「大変だったね」と言葉をかけてあげるべきでしょう。
「大丈夫?」と心配する気持ちもわかりますが、事情や相手によっては「大丈夫なわけないじゃない」と反感を覚えてしまうこともあるので注意が必要です。
2.「いつでも頼ってね」と力になることを伝える
先ほどお話ししたように、ご遺族は大きな悲しみに襲われている中、さまざまな手続きや葬儀の準備に追われています。気持ちの整理もつかぬまま多忙な状況に入るため、体力的にも精神的にも負担が大きいでしょう。
そのため、少しでも心を軽くしてもらえるよう「何か手伝えることはある?」「いつでも頼ってね」と相手の味方であることを伝えてください。
親しい間柄であれば、「気持ちが沈んだときに話したい相手が欲しいなら、いつでも声をかけてね」など、相手がSOSを出しやすいような伝え方をすると良いでしょう。
3.さまざまなことに対して「無理しないでね」
家族を失った後、人によってはなかなか感情を表に出せずに我慢してしまったり、「一人で頑張らないと」と無理してしまう人もいます。
このようにさまざまなことに対して無理をしやすい頑張り屋なご遺族に対しては、「無理しないでね」「些細なことでも頼ってね」と相手の体調や健康面を気遣う言葉をかけましょう。
中には無理していることに自分でも気づいていない人もいるので、こちらから手を差し伸べることも必要です。
4.生前はお世話になっていたことを伝える
亡くなったご家族に生前お世話になっていた、お会いしたことがある人は、そのことを踏まえて「私も寂しい」と相手と同じ気持ちであることを伝えましょう。
大切な家族を失った悲しみを一人で抱えようとすると、精神的に追い込まれてしまいます。同じ気持ちの人がいる、寄り添ってくれる人がいるとわかることで、悲しい気持ちを吐き出せるようになる人も多いです。
家族を亡くした人には気遣いのある言葉を
いかがでしたか。家族を失った人は、悲しみの中、多忙な状況に追い込まれています。相手に寄り添った言葉や味方であることを伝える気遣いのある言葉を慎重に選び、少しでも相手の心を和らげるよう配慮しましょう。