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冷凍した肉の解凍方法は間違えると食中毒の危険性も
お肉を長く保存する方法として、冷凍保存は多くのご家庭で取り入れていると思います。生鮮食品であるお肉を冷凍することで、1ヶ月ほど長持ちするのは嬉しいですよね!
しかし、冷凍肉を解凍する際は、安全に正しく解凍しなければ非常に危険です。解答の仕方を間違えると、味や品質が落ちてしまうだけでなく、雑菌が繁殖して食中毒を引き起こす危険性も高まります。
冷凍したお肉を使う際は、正しい方法で時間をかけてじっくり解凍していくことを頭に入れておきましょう。
肉を解凍する時の『5つのタブー』
肉を解凍する時は、誤った方法で解凍しないよう注意しなければなりません。ここでは、肉を解凍する時のタブーとその理由を解説します。
1.常温で解凍する
冷凍した肉を常温で放置した状態で解凍する行為は絶対にやめましょう。常温で解凍してしまうと、雑菌が繁殖してしまい、食中毒の危険性が高まります。
また、冷凍庫から出した後は室温との温度差でドリップが大量に出てしまうため、味や鮮度が落ちる原因にもなりやすいです。
2.流水解凍時、水を肉に直接当ててしまう
お肉の解凍方法として、流水解凍があります。しかし、流水解凍する時に水を冷凍肉に直接当てて解凍することは絶対にやめましょう。お肉の質が落ちてしまいますし、旨味も失われてしまいます。
袋に入れたまま流水解凍する方法が基本ですが、この場合も袋の中に水が流れ込まないよう注意が必要です。
3.高いワット数で電子レンジ加熱する
最新の電子レンジは、冷凍食品を解凍するための解凍機能が備わっているものが多くあります。お肉も解凍機能を使って解凍することができるので便利ですよね。
しかし、より短時間で解凍したいという思いから、高いワット数で電子レンジ加熱して解凍しようとする人も少なくありません。
高いワット数で電子レンジ加熱してしまうと、肉の解凍加減にムラができてしまったり、温めすぎて表面が軽く焼けた状態になってしまったりします。なるべく低いワット数、あるいは解凍機能を使って解凍しましょう。
4.途中でひっくり返さずに電子レンジ加熱する
電子レンジを使って加熱解凍する場合は、なるべく途中で上下をひっくり返すようにしましょう。ひっくり返さずに解凍してしまうと、お肉の表面にムラができてしまいます。
必ずひっくり返さなければいけない、ということはありませんが、解凍加減にムラができないように途中でひっくり返して再度解凍することをオススメします。
5.解凍した肉を再冷凍する
解凍した後の注意点として、解凍した肉を「やっぱり使いきれないから」と再冷凍することはやめましょう。
すでに解凍した肉を再冷凍してしまうと、肉に含まれている水分が抜けてしまうため、次に解凍した時にはパサパサとした食感になってしまいます。味や鮮度も落ちてしまうため、旨味も失われてしまうでしょう。
肉の解凍方法…安全に解凍するには?
冷凍肉は正しく解凍することで安全に、そして美味しく調理することが可能です。冷凍した肉を解凍する方法としては、以下の4つの方法があります。
- 冷蔵室で時間をかけて解凍する(1日)
- 保存袋のまま氷水に浸けて解凍する(数時間)
- ボウルに袋に入った冷凍肉を入れて水を流し当てて解凍する(20分〜1時間)
- 電子レンジの「解凍機能」で解凍する(数分)
1番品質を保ちつつ安全に解凍できる方法は冷蔵解凍です。使う前日に冷蔵庫に移し、冷蔵庫内でじっくりと解凍させることで、本来の肉の食感や旨味を保ってくれます。
他にも氷水に浸けて解凍する方法や流水解凍、さらに電子レンジの解凍機能などもあるので、解凍にかけられる時間に応じて適切な方法を選びましょう。
冷凍肉は正しい方法で解凍して安全に調理しよう
いかがでしたか。お肉は生鮮食品なので、誤った方法で解凍してしまうと非常に危険です。品質が低下して美味しくなくなってしまう恐れもあるので、必ず正しい方法で解凍して、安全に調理することを心がけましょう。