喪中に絶対言ってはいけない『NGワード』4つ タブーな理由と正しい言葉遣い

喪中はがき

近親者が亡くなった時、その後1年間は喪中期間に入ります。喪中では、一般的にタブーとされている行動や使うべきではない言葉があることをご存知でしょうか。今回は、そんな喪中に言ってはいけないNGワードや正しい言葉遣いを紹介します。

近親者が亡くなった後、1年間は『喪中』期間に該当する

葬儀

家族や近しい親族が亡くなった後、故人の死を悼む期間として『喪中』に入ります。より詳しく説明すると、故人が亡くなってから四九日は『忌中』、そして故人が亡くなってから1年間を『喪中』と見るのが一般的です。

死者への哀悼を示す期間である喪中は、以下の行為や参加、催事がタブーとされています。

  • おめでたいこと(正月挨拶、結婚式、祝いの席への参加)
  • 旅行

喪中期間はお正月をお祝いしてはいけないという知識は広く知られています。門松などのお正月飾りや年賀状を送ることはNGです。

また、結婚式を挙げたり、祝いの席への参加も基本的にはタブーとされています。挙式は喪が明けてから行うのが好ましいとされており、知人の結婚式への参列は、相手が「来てほしい」と望んでくれた場合のみ、忌明け(忌中明け)を待って参列可能です。

さらに、昔から旅行などの贅沢に楽しむ行動は、喪中期間には相応しくないとされているのでタブー視される傾向にあります。ただし、近年は喪中に関するタブーも緩和されているため、旅行する人も増えています。

喪中に絶対言ってはいけない『NGワード』4つ

喪中期間には、「言うべきではない」とされているNGワードがあることをご存知でしょうか。ここでは喪中に絶対言ってはいけないNGワードを紹介するので、喪中期間に入っている方は気をつけましょう。

1.「死」を連想させる直接的な言葉

故人の死を伝える際、つい「死」を連想させる言葉としてストレートな言葉選びをしてしまう人も多いでしょう。死を連想させる直接的な言葉には、以下のような言葉が当てはまります。

  • 死亡
  • 死去

喪中期間には、あまり「死」を直接的に浮かべるような言葉は控えるべきだと言われています。故人が亡くなったことを伝える際も、別の言い換え表現で伝えましょう。

2.「あけましておめでとう」

喪中期間には、おめでたいことを祝う行為は控えるべきです。そのため、お正月に「あけましておめでとう」と言うことは避けてください。

また、年賀状を出すこともいけません。そのため「年賀」という言葉(文字)を使うことも避けるべきです。

3.ハガキにおける「拝啓」「敬具」などの頭語や結語

喪中であることを知らせる「喪中ハガキ」を送る際、「拝啓」「敬具」などの頭語や結語を使う人がいますが、こちらも相応しくありません。喪中ハガキには必要ないとされているからです。

また、喪中ハガキにおいては、不幸が続くことを連想させる「重ね言葉」や「忌み言葉」も禁じられています。喪中ハガキを作成する際は、タブーとされている言葉に気をつけて作成しましょう。

4.故人を悪く言う言葉

喪中期間に故人を悪く言う人はいないと思いますが、故人の死を哀悼する期間であるにもかかわらず、生前の故人の様子に文句をつけたり、悪口のような言い回しをすることは絶対にいけません。

どんなに故人との関係性が悪かったとしても、故人が亡くなってから1年も経たない喪中期間に悪口を言うことは、あまりに非情です。

また、故人が亡くなった後、遺産相続の話し合いなども行われると思いますが、なるべく故人のことを考え、家族内で揉め事などを起こさないよう配慮したいですね。

喪中のNGワードを正しく使うには?正しい言葉遣いを解説

喪服の男女

喪中では紹介したような言葉がタブー視されています。では、これらの言葉を使いたい時、どのような言い回しをすべきなのでしょうか。

  • 「死亡」「死去」→「逝去」「突然のこと」
  • 「あけましておめでとう」→「昨年はお世話になりました」

このようにお祝いの言葉やタブーとされる死を直接的に連想させる言葉は、別の言葉に言い換えて伝えるようにしましょう。

また、喪中期間の人に対してかける言葉にも注意が必要です。「ご愁傷様です」という言葉がありますが、こちらは人によってはネガティブに捉えられてしまう恐れもあるので、「お悔やみ申し上げます」という言葉かけが無難でしょう。

喪中期間は故人を悼んでタブーな言動は控えよう

いかがでしたか。喪中期間は故人を悼み、死を哀悼する期間です。紹介したようなNGワードは避け、正しい言葉遣いで故人の死を親しい間柄の知人に伝えましょう。また、喪中期間の知人への声かけにも配慮してくださいね。

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