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梅雨時期から夏場にかけて大活躍する「扇風機」
6月頃は「エアコンをつけるには早いけれど、家にいるとじんわり暑さを感じる」という人も多いですよね。そんな時期に活躍する家電が「扇風機」です。
エアコンのように冷気を生成して室内に送り込んでくれる家電ではありませんが、風力によって風を送ることで、体感温度を下げてくれる効果があります。
湿度の高まる梅雨時期は、夜も扇風機をつけっぱなしにして寝ているというご家庭も多いと思いますが、電気代が高騰していることを考えると「夜中に扇風機をつけっぱなしにしていて電気代は大丈夫かしら」と不安になる人も多いでしょう。
扇風機をつけっぱなしにして寝たら電気代はいくらかかるの?
扇風機をつけっぱなしにしていると、電気代はどのくらいかかるのでしょうか。ここでは夜に扇風機をつけっぱなしにして寝た場合の電気代を計算し、平均的な目安を紹介します。
扇風機の電気代を計算する方法
多くの生活家電の中でも、扇風機は一般的に電気代が安い家電として知られています。
扇風機の電気代を計算する場合は、「1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(h)×1kWhあたりの電気料金単価」で計算できます。
1時間あたりの消費電力は扇風機の機種によって異なりますが、一般的な家庭用扇風機は平均で20Wといわれています。また、現在の1kWhあたりの電気料金単価は税込31円です。
つまり、数字を入れて計算式を作ると「0.02kW×使用時間(h)×31円」で扇風機の電気代が求められます。
夜間に扇風機をつけっぱなしにした場合の電気代目安
では、夜間に扇風機をつけっぱなしにして寝た場合、どのくらいの電気代がかかるのでしょうか。11時就寝、7時起床の8時間睡眠と仮定して計算してみましょう。
先ほどの計算式の使用時間を8時間と仮定して計算すると「0.02kW×8h×31円=4.96円」となります。つまり、夜中に寝ている間、扇風機をつけっぱなしにした場合、1日で約5円かかることがわかりました。
毎日夜間につけっぱなしにしても約150円かからない程度なので、やはり扇風機は家計の助けになってくれる家電と言えるでしょう。
扇風機を1日中つけっぱなしにした場合の電気代は?
暑い時期に入るとエアコンと併用して1日中つけっぱなしにしているというご家庭も多いでしょう。もしも扇風機を1日中つけっぱなしにした場合、どのくらいの電気代がかかるのか計算してみます。
使用時間を24時間に置き換えて計算すると「0.02kW×24h×31円=14.88円」となります。これは1日あたりの扇風機にかかる電気代です。
1ヵ月に換算すると「14.88円×31日=461.28円」となるため、毎日1日中つけっぱなしにしていても、1ヵ月約460円ほどしかかからないことがわかります。
単体・併用両方の扇風機の効果的な使い方を解説
最後に、扇風機の効果的な使い方を解説します。扇風機を使ってより涼しさを感じたい場合は、以下の方法を実践してみましょう。
- 扇風機の前にバケツなどに入れた氷を置く
- ハッカ油のスプレーを扇風機に吹きかける
扇風機の前に氷を置いたり、ハッカ油のスプレーを使用することで、室内に送り込まれる風が冷気を纏い、より涼しさを感じやすくなります。ただし、長時間直接体に風が当たってしまうと体調を崩しやすくなるため、体に直接当てるのではなく部屋全体に送り込むように設置しましょう。
扇風機単体で使う場合
梅雨の時期などエアコンをまだ使用しない時期には、扇風機単体で使う日が多いでしょう。その場合は、以下のポイントを意識して扇風機を設置してみてください。
- 外が室温より高い場合は窓辺に外に向けた状態で扇風機を置く
- 室温が外より高い場合は窓辺に室内へ向けた状態で扇風機を置く
外が室温より高い場合は、暑い外気が室内に入り込まないよう、外に向けた状態で窓辺に設置しましょう。反対に室温の方が高い場合は、室内に向けた状態で窓辺に設置し、涼しい風を部屋全体へと送り込んでください。
エアコンと併用して使う場合
猛暑日が続く夏場は、エアコンと扇風機を併用して節電効果と高い効果を得るご家庭も多いです。エアコンと併用して使う場合は、以下のポイントを押さえましょう。
- 扇風機をエアコンの下に設置する
- 扇風機の風向きを上向きにして冷気を部屋全体へと循環させる
設置する場所を意識し、風向きを上に向けることで、より効率的にエアコンの冷気を部屋全体へと行き渡らせることができます。
部屋全体に冷気が行き渡ることで、より早く室温を下げることができるため、自動運転モードによって適切なタイミングでエアコンの風量が弱められたり、自動停止したりします。節電効果につながるので、ぜひ夏場はエアコンと扇風機を併用しましょう。
扇風機は電気代が安い!効率的な使い方で効果を実感しよう
いかがでしたか。扇風機は夏場に活躍する家電の中でも特に電気代が安い家電です。したがって、より効率的に部屋を涼しくするために効果的な使い方を理解し、暑い夏場も快適に乗り切りつつ節電を意識しましょう。