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白米は冷凍保存すると約1ヵ月長持ち可能に!
白米を炊いた時、多めに炊いてしまい一食では使い切れずに余らせてしまったという経験は、多くの方が持っていると思います。そんな白米は、冷凍して保存することで、長持ちさせることが可能です。実際に冷凍保存している方も多いでしょう。
冷凍保存した白米は、一般的に約1ヵ月保存が可能だといわれています。正しく保存することで1ヵ月程度は解凍後、美味しく食べられるため、保存した日付などをラップの外側に記入しておくとわかりやすいです。
ただし、冷凍保存する際に誤った方法で保存してしまうと、白米の旨味が損なわれたり、冷凍庫自体に悪影響を及ぼしたりします。白米を冷凍保存する際は、ポイントを押さえて正しく冷凍保存しましょう。
白米を冷凍する時にしてはいけない『NG行為』4つ
では、白米を冷凍保存する時、どのようなことに気をつけるべきなのでしょうか。ここでは、白米を冷凍する時にしてはいけない『NG行為』を紹介します。
1.熱い状態のまま冷凍庫に入れる
ラップなどで包んだ白米を熱々の状態のまま冷凍庫に入れる行為は避けてください。熱い状態のまま冷凍庫に保存してしまうと、冷凍庫に入っている他の冷凍食品を劣化させる原因となります。
また、熱い白米と冷凍庫内の低温の温度差によって、冷凍庫内に霜ができてしまう原因にもなります。霜は冷凍庫の故障につながる恐れがあるので、熱が収まってから保存するようにしましょう。
2.冷めてから容器やラップに包む
熱い状態で冷凍庫に入れることは避けるべきですが、完全に冷めてからラップに包んだり容器に入れたりする行為も控えてください。
実は、白米に含まれているデンプンは、冷めてしまうと消化しにくい状態へと変化してしまいます。すると、味や食感が悪くなり、さらには消化吸収も悪くなってしまうため、解凍した時にパサパサとした不快な食感になってしまうのです。
過去に白米を冷凍保存したら食感が悪くなったという経験を持つ方は、この行為が原因で味や食感を損なっている可能性が高いでしょう。
3.多くの量をひとかたまりで保存する
残った白米を大きなひとかたまりでラップなどに包み保存していませんか。一度に大量の白米を一緒に包んでしまうと、解凍のためにレンジを使う際、均一に熱が通らず温まり方にムラが生じてしまう恐れがあります。
実際、白米の外側は温まっているのに、中の方は熱が通らず冷たいままだった…という声は少なくありません。一度に冷凍保存した白米を大量に解凍しようとすると、このような現象が起こりやすくなるのです。
4.炊き上がってから長時間放置された白米を冷凍する
白米を冷凍する際は、なるべく炊き上がり直後の白米をラップで包み、粗熱が取れてから保存します。炊き上がってから長時間放置された白米を冷凍保存しても、美味しさはすでに損なわれており、解凍後に食感や味が劣化している可能性があります。
最近は炊飯器に保温機能がついているものが多いですが、炊飯器の保温機能も5〜6時間が美味しさをキープできる最長時間だといわれています。5〜6時間以上経った白米は、すでに劣化が始まるので、冷凍保存せず早めに食べ切りましょう。
押さえるべきポイントは?白米の正しい冷凍保存方法を解説
白米を冷凍保存する際は、ポイントを押さえて正しく保存しましょう。正しく冷凍保存することが、解凍後も美味しく白米を食べる重要なコツとなります。
- 炊き上がった直後の白米を使う
- 熱いまま容器に入れたりラップに包んだりする
- お茶碗1杯分ほどの量に小分けして包む
- 粗熱が取れて程よく温もりが残るタイミングで保存する
以上のポイントを押さえて冷凍保存してください。
ただし、夏場は粗熱を取るのに常温放置していると、食中毒になる恐れがあります。熱伝導率の高い金属製のトレーに乗せて冷凍することで、早く熱を取ることができ、冷凍庫内にも大きな影響を与えずに済みます。
白米は正しく冷凍して美味しく保存しよう
いかがでしたか。白米は好きなタイミングで、好きな方法で冷凍しても美味しさを損なってしまう恐れがあります。今回紹介したポイントを押さえ、正しく冷凍保存することで、解凍後も美味しい白米を楽しみましょう。