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お風呂の残り湯…もったいないけど洗濯再利用は衛生面が不安
入浴した後、浴槽に溜まった残り湯を洗濯に再利用する方法は、昔から多くの主婦の方の間で実践されてきました。しかし、中には「お風呂の残り湯を洗濯に使うのは衛生的に不安」と感じている方もいるでしょう。
実際、お風呂の残り湯を洗濯に再利用している方は、ある調査によると約6割だと結果が出ています。つまり、残りの4割の人は、お風呂のお湯を再利用せず、そのまま捨ててしまっているということになります。
お風呂のお湯を洗濯に再利用するメリット
では、お風呂のお湯を洗濯に再利用することで、どのようなメリットが期待できるのでしょうか。
- 水道代を節約できる
- 高温の残り湯で洗濯すると汚れが落ちやすくなる
最も大きなメリットとして、水道代を節約できるというメリットがあります。一般的な家族世帯では、1日1回洗濯すると仮定し、1回に使われる水道代は約90Lといわれています。
これほど多くの水量を残り湯で再利用すれば、1回90L分の水道代を浮かせることができます。毎日の積み重ねにより、自治体によっては1年間で1万円もの水道代節約につながるという調査結果も出ているほどです。
また、洗濯の汚れは高温のお湯を使うことで汚れが落ちやすくなります。水道水を使うよりも入浴に使ったお湯のほうが温度が高いため、より洗濯の汚れが落ちやすいというメリットがあるのです。これは意外だと感じる方も多いのでは?
お風呂のお湯は洗濯で使っても大丈夫?使う際の注意点など解説
では、お風呂の残り湯を洗濯に使うことに不安を覚える方に向けて、衛生的に問題はないのか、そしてお湯を洗濯に再利用する際の注意点やポイントなどを解説していきます。安心できた方は、ぜひ入浴した日に残り湯を再利用してみてください。
皮脂汚れや汗は水溶性のため問題なし!
入浴した後の残り湯に含まれている汚れといえば、入浴した人から出る汗や皮脂汚れです。この汚れが洗濯の際に洋服に付いてしまうのでは…を不安を覚える方が多いでしょう。
しかし、皮脂汚れや汗や水溶性のため、洗濯時に一緒に流されてしまいます。したがって、皮脂汚れや汗が洗濯物に染み付くことはなく、衛生的に問題を生むことはありません。ご安心ください。
お湯を洗濯に使う際の注意点
残り湯を洗濯に再利用するにあたり、基本的に衛生面に問題はありません。しかし、以下の注意点を守って活用してください。
- お風呂の残り湯は時間が経つほど雑菌が繁殖しやすい
- 残り湯は「洗い」のみに使用!
- 「すすぎ」段階は残り湯ではなく水道水を使う
- 入浴剤入りのお湯は基本的に再利用しない
お風呂の残り湯には、皮脂汚れや汗が含まれます。これらは基本的に洗濯時に悪影響をもたらしませんが、時間経過とともに雑菌繁殖の原因となります。そのため、残り湯を再利用する際は、入浴後、早めに洗濯に使うようにしましょう。
また、残り湯は「洗い」の段階にのみ使用可能です。「すすぎ」以降、残り湯を使ってしまうと洗剤の効果を受けることができないため、残り湯に含まれている汚れを綺麗に洗い落とせない可能性があります。
残り湯を使う際は、必ず「洗い」段階のみに使用するようにし、「洗い」が終了したら通常の水道水を使用して「すすぎ」以降の過程を進めましょう。
また、基本的に入浴剤入りのお湯は利用できません。入浴剤によっては、水溶性の成分のみが使用され、そのまま洗濯に再利用できるものもありますが、入浴剤の匂いや色が気になる方は控えた方が安全でしょう。
清潔なお湯で洗濯するため入浴時に押さえておくべきポイント
より残り湯を清潔な状態で使用するためには、入浴時に以下のポイントを押さえておきましょう。
- 入浴前に全身を洗っておく
- お湯の中にタオルを浸けない
- 入浴後は湯船に埃が入らないよう蓋を閉める
少しでも皮脂汚れや汗がお湯に含まれないよう、入浴前に全身を綺麗に洗っておくことをお勧めします。また、お風呂にタオルを持ち込んでいる場合は、お湯の中にタオルを漬けないように気をつけてください。
また、入浴後は湯船に埃が入らないよう蓋を閉めることで、より清潔な状態でお湯を再利用することができます。
衛生面が気になる場合は消臭・抗菌効果のある洗剤を
さらに衛生面が気になるという方は、洗剤に消臭効果や抗菌効果のある商品を選ぶと良いでしょう。
最近は、生乾き臭防止のため、消臭・抗菌効果が同時に得られる洗剤も多く販売されています。これらを「洗い」で使用することで、残り湯に含まれた皮脂汚れや汗などが綺麗に洗い落とされます。
残り湯を上手に再利用して家事効果UPや家計負担軽減に!
いかがでしたか。残り湯を上手に再利用することで、水道代を大幅に節約できるだけでなく、衣類についた汚れをよりきれいに洗い落とす効果も期待できます。ぜひ今回紹介した知識を参考に、今後の家事の取り組み方を考え直してみてはいかがでしょう。