目次
ソファーの掃除の方法(布製編)
布製のソファは汚れが染みこみやすいですが、水洗いなど掃除をしやすいのがメリットです。まずは、布製ソファにおすすめの掃除方法について解説します。
ホコリや細かいゴミをキレイにする
洗剤などを使ってシミや汚れを落とす前に、まずソファーについているホコリやゴミをキレイにしましょう。布製のソファーは、布地の隙間に細かいゴミが入りやすいので、見た目には無いように見えてもゴミは結構ついています。
コロコロを使う
粘着クリーナーのコロコロは髪の毛やちょっとしたゴミを取るのに最適です。掃除をするとき以外にも、急な来客や日ごろのお手入れの時におすすめです。ただしやり過ぎると、表面が毛羽立つこともあるので注意しましょう。
ソファーブラシを使う
ゴミやホコリを取り除くために、ソファー用のブラシを使うのもおすすめです。ホームセンターや専門店でブラシは手に入ります。
ソファーの布地の織り目に沿って、布地に入りこんな小さなゴミやホコリや、優しくかき出すようにブラッシングしてください。ブラシは毛の硬いものだと、布地を傷めてしまいますので優しくブラッシングするか、柔らかめのブラシを使いましょう。
掃除機を使う
掃除機のヘッドをそのままで使うと、生地が傷んでしまうので、ブラシ付きのアタッチメントを使い掃除機で吸い取ってください。ソファーの隙間にはゴミが落ちていますので、掃除機で隙間のゴミも吸い取ってください。
汚れやシミに中性洗剤を使う
しみ抜きや外せないカバー、外せるカバーでも洗濯すると縮むような素材のカバーには、食器用中性洗剤を使いましょう。中性洗剤は水溶性の汚れであるお茶やしょう油はもちろん、汚れに液性に関わらず、軽い汚れや付着したばかりの汚れには対応できます。
用意する物
- 食器用中性洗剤
- 柔らかい布
- 吸収性のあるペーパーまたは乾いた布
手順
- ぬるま湯で中性洗剤を3~5%程度に薄め、柔らかい布をひたして軽く絞ります。
- 1の布で、汚れた部分をソファーの表面をたたくよう、トントンと軽くたたくようにして汚れを落とします。
- 汚れが浮いてきたら、吸水性のあるペーパーか乾いた布で汚れを吸い取ります。
- ぬるま湯を含ませた布をかたく絞って、洗剤が残らないよう拭き取って日陰で自然乾燥させます。
注意点
中性洗剤は蛍光剤を含んでいる衣類用中性洗剤だと変色する可能性があるため、食器用中性洗剤がおすすめです。拭く前に、ソファーの目立たない箇所で色落ちしないかどうか確認してから使ってください。
シミを落とすときに、ゴシゴシこすってしまうと、汚れが繊維の奥に入り込んだり、表面の質感が変わってしまう可能性があるので、擦らずにたたくように汚れを落とします。
なかなか落ちにくい油性の汚れに、ベンジンや除光液を使う方法もありますが、やり方を間違えると布地を傷めることになります。どうしても落ちないシミはクリーニングに出したり、業者に頼みましょう。
乾かす際は、太陽の光に当てると、素材の風合いが変わったり変色の原因となりますので、陰干しでゆっくりと乾かしてください。
専用のクリーナーで掃除をする
ソファーやカーペット専用のクリーナーもあります。中性洗剤では落ちない汚れにも対応できるクリーナーもあります。日ごろのお手入れにも使いやすいので、常備しておくとよいですね。
重曹を使う
布製のソファーは汚れの他にも、臭いがつきやすく、焼き魚や油の臭いなど吸着しやすいです。カバーが取り外せないソファーの臭いが気になる時は、ナチュラル洗剤で人気の重曹を使ったお手入れがおすすめです。
重曹はアルカリ性なので、ニオイの原因となる体臭や汗、皮脂汚れなどの酸性汚れの中和・除去に効果的です。また、消臭や湿気取りにも効果的です。重曹は人にも環境にも優しいので、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心して使えます。
用意する物
- 重曹
- 掃除機
- スプレーボトル
- ぬるま湯
- 布
粉末の重曹を使う方法
あらかじめソファーに掃除機をかけておきましょう。重曹をソファー全体に振りかけます。一晩くらい、そのまま放置しておきます。一晩おいたら、重曹を掃除機でキレイに吸い取ります。
重曹水スプレーを使う方法
スプレーボトルに小さじ1杯の重曹とぬるま湯100mlをよく混ぜ重曹水スプレーを作ります。就寝前や外出前にソファーにスプレーを吹きかけ、そのまま自然乾燥させます。または、硬く絞った布で重曹水を拭き取ります。
注意点
布地の目が粗いソファーは、重曹の粉が繊維の中に入り込むことがありますので、目の粗いソファーの場合は、目立たないところで確認してから行いましょう。
ソファーの掃除の方法(合皮製編)
合皮製ソファーは、汚れにくく、ついた汚れも落としやすいのですが、キズが付きやすい生地です。掃除機を使うのは避け、水だけでも汚れが落とせるメラミンスポンジと、重曹を使って掃除をします。
重曹で掃除する
用意する物
- 重曹
- 洗濯用洗剤
- タオル(2枚)
- スプレーボトル
- メラミンスポンジ
手順
- スプレーボトルに水100mlと小さじ1杯の重曹をよく混ぜ、重曹水スプレーを作ります。
- 水で濡らして硬く絞ったタオルに洗剤を少量つけ、ソファー全体を拭きます。汚れが目立つところには、重曹水スプレーをふきメラミンスポンジで優しくこすります。
- ソファー全体を水拭きして、洗剤や重曹をキレイに拭き取ったら、最後に乾拭きで仕上げます。
注意点
合皮の素材によっては、変色や変質の可能性があります。使う前に、目立たない部分で洗剤と重曹をつけて、変色・変質がないか確認してください。
消しゴムで汚れを落とす
合皮の汚れは、消しゴムで落ちる場合があります。ただし素材を削り取ることになるので、一部分のみの汚れを取りたいときに留めましょう。また消しゴムでこすることで色落ちする可能性があるので、必ず目立たない場所で試してから掃除を始めます。
まずは消しゴム自体に付いた鉛筆汚れを切り落とし、ソファの汚れを擦り落としていきます。新しい消しゴムがあれば、新品を使うのがベターです。
消しゴムでの汚れ落としは痛みの要因にもなるので注意が必要ですが、洗剤を使わないで済むのは大きなメリットです。ペットや子供がいるご家庭であれば、試してみてもいいかもしれませんね。
ソファーの掃除の方法(本革製編)
本革ソファーは合皮に比べて汚れやすいのですが、耐久性があるのが大きな魅力です。そのため定期的な掃除で、大切にメンテナンスしていくことが大切です。
革専用クリーナーで掃除する
本革製ソファーはお手入れが繊細なので、水や洗剤は厳禁です。本革製専用のクリーナーを必ず使ってください。
用意する物
- 柔らかい布
- 革専用クリーナー
手順
- 目立たない部分に専用クリーナーをつけて、変色や色落ちがないかチェックをします。
- 柔らかい布と専用クリーナーで、優しく拭きあげます。(専用クリーナーの使用方法にそってください)
- ひび割れ防止のためにも、プロテクトクリームなどで保護をするのもおすすめです。
注意点
デリケートな素材なので、水や洗剤は使わないでください。クリーナーには相性があるため、万が一変色などの可能性があったら、他のクリーナーを使うなどして、無理な使用はやめましょう。専用クリーナーの説明書をよく確認してから掃除を始めてください。
バナナの皮が使える
驚くことに、バナナの皮も本革ソファの掃除に使えます。ポイントは、バナナの皮には「タンニン」が含まれていること。タンニンは革製品のツヤを出す働きがあるので、乾いたソファにもキレイなツヤが取り戻せるようです。
もちろん汚れを吸着する効果もあるので、掃除とともにツヤ出しができる有能な食材なのです。バナナの皮を使う場合は、裏面を使って掃除してくださいね。
パンで汚れ落とし
食パンは、革製ソファに付いたクレヨンやボールペンの汚れを落とすことができるそうです。木炭のデッサンでは消しゴム代わりとして食パンが使われるそうで、同じ仕組みで革製ソファの掃除もできるというわけです。
食パンを一つまみちぎり、丸めましょう。汚れ部分にこすってキレイにしたら、パンくずを掃除機で吸って完了です。
ソファーにつく汚れの種類
ソファーの掃除は、汚れの種類を見極めることが要となります。汚れの種類は、大きく分けて二つ。水溶性の汚れと、油性の汚れです。汚れがどちらに分類されるかによって落とし方も変わるので、まずは見極めることが大切なのです。
どちらの汚れか分からない場合は、水を含ませたペーパータオルを汚れ部分に当ててみましょう。このとき汚れの色がペーパータオルに付けば水溶性、付かなければ油性の汚れです。
水溶性の汚れ
水溶性とは、水に溶ける汚れのことを指します。つまり水分を主とした成分で成り立つ汚れで、コーヒーや醤油などがこれに当たります。水溶性の汚れの多くは水洗いで落ちるので、場合によっては漂白剤が必要です。
コーヒーやワイン、水性ペンなどの汚れは、中性洗剤で落とすことができます。ただし濃い色の汚れは、掃除したあとに水分のシミが残ることがあります。ですので掃除するときは、水分が残らないようにしっかりと乾拭きしましょう。
水溶性の汚れの中でも厄介なのが、血液です。血液にはタンパク質が含まれているので、コーヒーやワインより落としにくいという特性があります。血液の汚れも中性洗剤で落とせますが、水ではなくお湯を使いましょう。
油性の汚れ
油性の汚れは、水に溶けにくい成分を主とした汚れです。バター、ポテトチップス、口紅やファンデーションなどがこれに当たります。水には溶けにくいですが有機溶剤に弱いという特徴があるので、それを利用して掃除していきます。
例えばバターやポテトチップスなど食べ物の汚れは、「ベンジン」を使って落としていきます。ベンジンとは衣類の染み抜きなどで使われる、石油由来の液体です。油性の汚れにベンジンは効果的ですが、それでも取れない場合は洗剤を使ってもいいでしょう。
口紅やファンデーション、油性ペンの汚れは一見すると落とせそうにもないですが、ベンジンで落とすことができます。ただし口紅やファンデーションのようなメイク用品は、クレンジングオイルを使う方が落ちる場合もあります。
またソファーの汚れとして代表的な皮脂汚れも、油性の汚れに当たります。軽い汚れなら中性洗剤でも落とせますが、臭いがするほどひどい汚れにはベンジンが効果的です。
ソファーのダニ退治の方法
布団やじゅうたんだけでなく、ソファーにもダニは潜んでいますので、定期的にダニ退治を行いましょう。ダニは50度以上の熱を20分くらいあたえると死滅すると言われています。
ダニの駆除には、布団乾燥機を使うか、スチームアイロンが効果的です。小ぶりのソファーであれば布団乾燥機を定期的に使うのが良いでしょう。布団乾燥機では対応できない大きさのソファーはスチームアイロンの熱で、ダニを退治しましょう。
用意する物
- スチームアイロン
- 掃除機
手順
- スチームアイロンの温度を「高」に設定して、ソファーから数センチ上からスチームを当てます。
- または、水で濡らしてかたく絞ったタオルの上からアイロンをゆっくりとかけます。
- 最後はソファー全体に、縦横さまざまな方向から掃除機を念入りにかけ、ダニ死骸や糞を吸い取ります。ゆっくりかけると、より効果的です。
注意点
ソファーの生地が変色したり、ウレタンがヘタることもあるので、目立たないところで事前に試してから行ってください。
ソファーのクリーニングを業者に依頼する
クリーニングの業者に依頼すれば、専門ならでは専用機材やプロの技で、汚れやダニなどのハウスダストも一掃してもらえます。
自宅ではできない、専用の機材で中から丸洗いをして、水をすすぎながら汚れと洗剤を回収してくれるので、洗剤が残ってしまう心配もありません。
料金は、ソファーの大きさや素材によって大きく変わりますが、布製のソファーであれば5,000円前後から頼める専門業者もあります。素材によっては、オプションなどの追加が必須となり20,000円前後が相場のようです。
ソファークリーニングおすすめ業者5選
ソファークリーニングで信頼できる業者を5つご紹介します。
ダスキン
ダスキンは、日本全国で知られているクリーニング業者の一つです。ソファークリーニングサービスも非常に高い評価を受けています。特に、自社開発のクリーニング剤と高度な技術を駆使して、汚れやダニを徹底的に除去します。ダスキンの強みは、長年の実績と多くの専門家によるサポート体制です。価格も透明性があり、安心して依頼できます。
料金: 布素材(1人用)4,235円~、ビニールレザー(1人用)3,080円~
おそうじ本舗
おそうじ本舗は、ソファーだけでなく、家全体のクリーニングも手がけています。ソファークリーニングでは、エコロジーに優れた自然派クリーニング剤を使用し、環境にも配慮しています。また、独自の技術でしつこい汚れもスムーズに取り除きます。顧客サービスも非常に高く評価されており、迅速かつ丁寧な対応が好評です。
料金:5,500円
ベアーズ
ベアーズは、専門的なソファークリーニングに強みを持つ業者です。特に、アンティークや高級ソファーに対するクリーニング技術が高く評価されています。最新のクリーニング機器と専門のスタッフが、ソファーを新品同様の状態に戻します。さらに、アフターケアも充実しており、長期間ソファーをきれいに保つことができます。
料金:21,000円
ユアマイスター
ユアマイスターは、オンラインで簡単にクリーニングの依頼ができる点が特徴です。多種多様なクリーニングプランがあり、予算やニーズに応じて選ぶことができます。また、全国どこでも対応可能なため、地域による制限がありません。ユーザーレビューも高く、信頼性と満足度は確保されています。
料金:3,000~7,000円(1人用)
くらしのマーケット
くらしのマーケットは、多くの手頃な価格のプランを提供しています。特に、初めてソファークリーニングを利用する方におすすめです。短期間でのクリーニングが可能であり、急な依頼にも柔軟に対応します。また、業者選びに迷った際のカウンセリングサービスもあります。
料金:3,000~7,000円(1人用)
ソファークリーニング業者の選び方
ソファは日常生活で頻繁に使用する家具であるため、汚れやダニが溜まりやすいので、定期的なプロのクリーニングをお勧めします。
ただし、業者選びには慎重になる必要があります。価格、評判、サービス、環境への配慮など、さまざまな要素が選択に影響からです。
価格
ソファークリーニングの価格は業者によって大きく異なることがあります。安い業者もありますが、安さだけで選ぶと品質が低くなる可能性もあります。
また、高い価格が必ずしも高品質を保証するわけではありません。価格とサービスのバランスをしっかりと考慮し、予算に合った業者を選びましょう。料金体系が透明で、隠れた費用がないかも確認が必要です。
評判と信頼性
評判と信頼性も重要な選定基準です。特に口コミやレビューは、業者の実際のサービス品質を把握する良い方法です。
ただし、全てのレビューが正確なわけではないので、複数の情報源から情報を集めることが推奨されます。信頼性が高い業者は、プロフェッショナルな訓練を受けたスタッフや適切な許可証を持っていることが多いです。
サービス内容
業者によって提供されるサービス内容は様々です。基本的なクリーニングから、ダニ除去、防水加工までさまざまなオプションがあります。
また、アフターケアや保証期間なども考慮しましょう。具体的なニーズに合わせて、最も適したサービスパッケージを選ぶ必要があります。事前に相談や見積もりを取ることで、自分に最適なサービスを選べます。
エコフレンドリー
近年、環境に優しいクリーニング方法を提供する業者が増えています。化学物質による影響を考慮し、エコフレンドリーな洗剤や方法を採用している業者も存在します。
これは特に、小さい子供やペットがいる家庭で重要な選定基準となるでしょう。環境への配慮がある業者は、その他のサービス品質も高い傾向があります。
まとめ
ソファーは家族が毎日使うため、衛生的にキレイを保っていたいですよね。お使いのソファーによってお手入れ方法は異なります。
無理に汚れやシミを落そうとすると、素材を傷めるので、無理なお手入れは禁物です。汚れがついた場合はできるだけ早く落とようにしましょう。また、汚れが付いた時だけでなく、定期的にお手入れすると、キレイに保つことができます。