目次
冷蔵庫内の掃除方法
準備する物
- 水(または42度前後のお湯)1000ml + 重曹 小さじ1
- 水 + 中性洗剤 2ml
- スプレーボトル
- 乾いている清潔な布(またはキッチンペーパー)
- アルコール
- 綿棒や歯ブラシ
掃除を始める前にすること
冷蔵庫の中身を空にする
当然のことですが、掃除前は冷蔵庫の中をすべて空にしましょう。洗剤を使ったり、長時間開けっ放しにするので、食材が入ったままだと傷んでしまいます。一時的にクーラーボックスに入れるなどして、退避させておくといいでしょう。
またこのような前準備が必要なので、冷蔵庫の掃除は食材が少ない日に行うのがおすすめです。買い物に行く予定がある場合は、その前に掃除を済ませておくと効率的です。また食材をクーラーボックスに移す過程で、賞味期限切れの食材を処分してもいいでしょう。
重曹水スプレーを作る
冷蔵庫内の掃除には、重曹を水で割ったものを使います。ただし重曹はアルカリ性の洗剤なので、メーカーによっては使用を推奨していない場合があります。場合によっては庫内の破損につながることがあるので、説明書をチェックしておきましょう。
まずスプレーボトルに水を入れ、重曹を加え、よく振り混ぜて重曹水スプレーを作ります。より清掃効果を高めたいときは、お水でなくお湯で溶かしましょう。また、お水は腐るものなので、重曹水スプレーを作るときは、一度に使い切れる量だけ作るようにしてください。
中性洗剤スプレーを作る
中性洗剤を水で割ったものは、取り外し可能なパーツを掃除にするのに使います。重曹が使えない冷蔵庫の場合は、冷蔵庫内を中性洗剤で掃除しても構いません。
重曹の方が油汚れに強いというイメージがあるかもしれませんが、中性洗剤には界面活性剤が入っています。この界面活性剤が油汚れをしっかり落とすので、中性洗剤でも冷蔵庫の掃除ができるのです。
重曹スプレーと同じように、分量をスプレーボトルの中に入れましょう。また水ではなくぬるま湯を使うと、汚れが落としやすくなります。スプレーで洗剤を噴霧することに抵抗がある方は、雑巾を使用してみましょう。1滴ずつ洗剤を垂らして雑巾で拭けば、狙った場所にだけ洗剤を使用できます。
どこから掃除をするか計画する
冷蔵庫は冷蔵室や冷凍庫や野菜室など各室に別れていますので、どこから始めるか、どこを重点的にキレイにするか、など計画してから始めましょう。
冷蔵庫の電源を切る
庫内が冷えたままだと、汚れのカスなどが固まったままで拭いても落ちにくくなります。また、特に夏場の冷蔵庫の掃除は、ドアの開閉で中の温度が1、2度上昇し、その上昇した温度を下げようと、余計な電力を消費して冷蔵庫に負担がかかります。掃除を始める時は冷蔵庫の電源を切ることをおすすめします。
冷蔵庫内の掃除の手順
①取り外せるパーツは外して洗う
棚板やトレイ、取り外せるドアポケット、たまご置きなど、外せるパーツ部分は全て外します。食器洗い用洗剤とスポンジで洗ってよく乾かし、乾いたらアルコールで除菌しておきましょう。スポンジは硬いものだとパーツを傷つけてしまうので、柔らかいものをおすすめします。
また冷蔵庫によっては、パーツの水洗いができないものもあります。そのときには除菌シートを使用し、さっと拭いて汚れを落として掃除を完了させましょう。食器洗い用洗剤を使う場合は、ゴム手袋を付けるのを忘れないでくださいね。
②重曹水を吹きかけ掃除をする
重曹水(中性洗剤)を冷蔵庫内全体に吹きかけしばらく放置します。こびりついた汚れが浮いてくるので、乾いている清潔な布かキッチンペーパーで拭き取ります。
この時、拭きあげる布は、使いかけの布を使うと、雑菌を塗りこんでしまうことになるので、乾いている清潔な布やきれいなキッチンペーパーで拭き取ってください。
また冷蔵庫の最下部には、汁受け部があると思います。飲み物や調味料を置くサイドポケットの一番下にあることが多いです。ここは非常に汚れやすく、その上掃除も忘れやすいので、しっかりとキレイにしておきましょう。
また多くの冷蔵庫には生鮮食品用の引き出しが付いていますが、レール部分はゴシゴシこすらないよう気を付けましょう。引き出しの滑りをスムーズにするために潤滑剤が塗布されているので、拭き取ってしまうと引き出しの動きが悪くなります。さっと乾拭きするだけでも、十分キレイになりますよ。
④アルコールで除菌をする
重曹水で汚れを落としたら、最後にアルコール除菌で仕上げましょう。アルコールを吹きかけ、乾いたきれいな布かキッチンペーパーで拭き取ります。庫内はカビが繁殖しやすい場所なので、アルコール除菌をしておくと、中に入れる食材にもカビが生えにくくなります。
⑤ゴムパッキン部分や野菜室は念入りに対応
ゴムパッキン部分は、ホコリや汚れが吸着しやすい場所です。パッキンの中の部分も汚れて、いったんカビが生えると、とりづらい素材なのでしっかりと汚れを落としましょう。
綿棒に重曹水スプレーを湿らせて、かき出すように掃除をすると、汚れが取りやすいです。野菜くずが貯まりやすい野菜室は特に最近が発生しやすい箇所なので、念入りに重曹水の拭き取りとアルコール除菌をしましょう。
またこのとき、歯ブラシを使うのは推奨できません。歯ブラシでゴシゴシこすると冷蔵庫が傷んでしまうので、やわらかめの綿棒を使うのがベターです。
⑥給水タンクとフィルターは水洗い
製氷機の給水タンクとフィルターは取り外して、食器用洗剤とスポンジで水洗いしましょう。給水タンクに水垢がついている場合は、クエン酸を使うと水垢が落とせます。給水タンクに水600mlとクエン酸大さじ1をいれて、かき混ぜたらそのまま30分ほど放置してよく洗ってください。
⑦冷凍庫は手早く掃除する
冷凍庫の食材をすべて取り出し、保冷剤やクーラーボックスなどと一緒に一時的によけておきます。重曹水スプレーとアルコールで手際よく掃除をしましょう。食材は忘れずにすぐ、冷凍庫内に戻してください。
給水タンクの管の掃除方法
酢水を使う
給水タンクから製氷機につながる管がありますが、この管もキレイにしておかないと、カビの生えた氷ができてしまいます。防菌効果もある酢を使って掃除をすると、安全なのでおすすめです。
ただし、酢水で製氷している間は、酢の独特の匂いが庫内に充満することもあります。苦手な方は、同様の効果が期待できるクエン酸を使いましょう。また、この掃除は、電源を入れていないとできませんので、電源を入れてから行ってくださいね。
掃除の手順
- 給水タンクの2/3くらいまで水を入れ、お酢を1/3入れて給水タンクを満水にします。
- 給水タンクの酢水が全てなくなるまで製氷します。
- 氷ができたら、給水タンクを流水で洗い、今度は水だけをいれて製氷します。ここでできた氷も捨てましょう。
冷蔵庫の外側の掃除方法
準備する物
- ホット重曹スプレー(42度前後のお湯 100ml + 重曹 小さじ1)
- 乾いている清潔な布(またはマイクロファイバー)
- アルコール
掃除の手順
①雑菌の付きやすいドアはホット重曹水を使う
触ることが多いため雑菌が付きやすいドアは、汚れが落ちやすいお湯を使った重曹水スプレーを使います。お湯と重曹をスプレーボトルで良く混ぜましょう。
②全体を掃除してから部分的な掃除をする
最初に全体を重曹水スプレーして、清潔な布またはマイクロファイバーで拭きます。特に取っ手部分は、手あかが付きやすい場所です。汚れが気になる部分は、重曹水スプレーを重点的に吹きかけ、念入りに掃除してください。
③冷蔵庫の上も掃除する
冷蔵庫の上は油汚れとホコリが混ざったベトベトした汚れがつきます。重曹水スプレーを吹きかけ、布かキッチンペーパーで拭き取ります。頑固な油汚れには、セスキ炭酸スプレー(水 500ml+セスキ炭酸ソーダー 小さじ1)が効果的です。
④背面を掃除する
意外と見落としがちなのが、冷蔵庫の背面です。ここには電源コードのみならず、排気口や蒸発皿もあります。そもそもホコリがたまりやすい場所ですし、キッチンの油が飛んでベトベトに固まってしまっていることも多いです。背面が汚れていると無駄な電力を消費してしまうので、必ず掃除するようにしましょう。
冷蔵庫の電源はすでに抜いていると思いますが、さらに冷蔵庫の位置を少し前にずらして掃除を始めます。カバーがあれば取って、蒸発皿のホコリを掃除機で吸い込みましょう。蒸発皿は取り外しができないので、無理やり外さないようにしてください。
そのあと排気口やコード周りを乾拭きして、最後に床に落ちたホコリを掃除機で吸えば完了です。狭くて掃除機が使いにくい場合は、モップを使っても大丈夫です。
⑤最後に水拭きとアルコール除菌する
最後に全体を水拭きして、アルコール除菌で仕上げましょう。
冷蔵庫下の掃除方法
キャスターで移動できない冷蔵庫下
準備する物
- ワイヤータイプのハンガー
- いらないストッキングや靴下
- 柄の長いハンディモップ
掃除の手順
- 冷蔵庫下のカバーパーツを外す
床と冷蔵庫の間のカバーパーツ(全面グリル)を外して、パーツは拭き掃除か水洗いします。カバーパーツは無理に外さず、外し方や取り付け方が分からない時は、取扱説明書で確認してください。 - ホコリやゴミを取り除く
ワイヤーハンガーを細長く変形させ、使わなくなったストッキングや靴下をかぶせます。冷蔵庫の下に入れて、左右に動かしながらホコリやゴミを取りましょう。ホコリやゴミの付いたストッキングや靴下はそのまま捨ててしまいましょう。または、柄の長いハンディモップも使っても良いでしょう。 - カバーパーツを取り付ける
洗ったカバーを取り付けます。冷蔵庫下は狭く重曹スプレーで拭くことは難しため、ホコリやゴミを取る程度にしてください。
キャスター付きで移動できる冷蔵庫下
準備する物
- 掃除機
- 重曹スプレー
- 雑巾
掃除の手順
- 冷蔵庫下のカバーパーツを外し、キャスターを起こす
カバーを外してキャスターが付いていれば移動ができるので、徹底的にキレイに掃除することもできます。冷蔵庫を少し手前に引いて、前面を持ち上げキャスターを起こします。次に手前に倒してキャスターを移動させて下さい。 - ホコリやゴミを取り、雑巾で拭く
移動できたら、掃除機でホコリやゴミ、食べかすを吸い取ります。重曹スプレーを吹きかけて雑巾で拭き、アルコール除菌しましょう。できるようであれば、側面や背面も掃除しましょう。 - 元の位置に戻し、カバーパーツを取り付ける
同じ手順で元の位置に戻し、洗ったカバーを取り付けます。
冷蔵庫の掃除に使う道具や洗剤
重曹水スプレー
重曹は油汚れや手垢を取り除きながら、消臭効果もあり、口に入っても安全なものなので、冷蔵庫の掃除には最適です。スプレーは作り置きせず、使う分だけ作って使い切ることをおすすめします。
アルコールスプレー
菌の繁殖を抑えてくれるので、仕上げに除菌対策で使います。冷蔵庫によってはアルコール使用ができないものもあるようなので、事前に取扱説明書で確認をしてから使ってください。
クエン酸
かんきつ類などに含まれる天然成分のクエン酸は、こびりついた水垢など水回りの掃除に最適なので、冷蔵庫の掃除では給水タンクの水垢を落すのに使いましょう。
酢
酢には防菌・防臭効果があると言われていますので、冷蔵庫の掃除や給水タンク管の掃除に良いでしょう。ツンとくる独特の臭いがありますので、気になる人は同じような効果が期待できるクエン酸がおすすめです。
布やキッチンペーパー
濡れた布巾では雑菌が付着している可能性があるため、冷蔵庫の掃除には、キレイな布や使い捨てできるキッチンペーパーが衛生的でよいでしょう。
まとめ
冷蔵庫は食べ物や飲み物という口に入れるものを保存する場所なので、重曹やクエン酸など安全なものを使うと安心ですね。冷蔵室の掃除は、電源を切り庫内の物をいったん取り出すので、買い物をする前など冷蔵庫の中に物がたくさん入っていない時がおすすめです。また、日ごろから食べ物のカスや液だれなどの汚れは、その都度ふき取るようにしましょう!