エアコンからゴキブリが出た!侵入経路と対策や駆除方法まで

エアコンを掃除する

寒さも厳しくなってくると、エアコンを使って暖をとることも増えてきたのではないでしょうか。しかし、暑さがおさまってから久しぶりにエアコンをつけてみたら中からゴキブリが出てきたというご家庭もあるようです。実は、エアコンの中というのはゴキブリにとって非常に過ごしやすい環境になっており、卵を産みつけて繁殖する場合さえあります。今回は「どこからエアコンに入り込んだのか?」「どうすればいいか?」などを中心に対処法を見ていきましょう。

エアコンのゴキブリの侵入経路と対策

室外機

室外機からの侵入

エアコンには室外機がなくてはならないものです。しかし、この室外機と室内のエアコンを繋ぐホース(ドレンホースと呼ばれます)は蓋のない状態で設置されていることが多いのです。外と繋がった状態なので、ゴキブリだけでなく虫が入りやすい侵入経路になっています。このホースから入り込んだゴキブリは、過ごしやすい環境になっているエアコン内部にとどまり巣にしてしまうわけです。

また、ドレンホースは排水の為のものなので、地面近くまで伸ばされ設置されやすいのも侵入しやすい原因となっています。特に、口の部分が地面と水平になっていると容易に侵入できてしまうのです。

ホースの先端に蓋をするのが効果的

因幡電工 防虫ドレンキャップ 2個入 DC-1416

対策としては、室外機傍のホースの先端に蓋をするのがオススメです。完全に塞いでしまうとエアコンの効きが悪くなるだけではなく、水漏れの原因になってしまうこともあるので隙間のあるもので塞がなければいけません。使わなくなったストッキングなどでも充分に役割を果たしてくれますし、専用のキャップなども販売されています。

壁の貫通穴からの侵入

エアコンの貫通穴

エアコンを取り付けるとき、壁に穴を開けてそこから先ほどのドレンホースや室外機と繋がる管を通します。そして、そのままでは管やホース以外の部分は隙間ができてしまうので、エアコン用のパテを使って隙間を埋めているのです。

しかし、最初はちゃんと隙間を埋めていたエアコンパテも、何年もすると劣化してしまい隙間ができてしまうことがあります。そこから侵入され、すぐ近くにあるエアコンに住み着いてしまうことがあります。わずかな隙間に見えても室内まで繋がっていればゴキブリの侵入経路としては充分です。

対策は隙間を埋めること

対策としては、エアコン専用のパテを使って隙間を埋めなおしてしまうのが良いでしょう。入り口がなければゴキブリも入ってこられません。ただし、通常のパテではなくきちんとエアコン専用のパテを使うようにしないと、きちんと塞げない場合があるので注意が必要です。

玄関や換気扇などから入って住み着くことも

エアコン周りだけに対策を施しても、普段からゴキブリが入りやすい環境だと通常通り家の中に侵入してきたゴキブリがエアコンを住処にする、なんてこともありえます。

ゴキブリが嫌がる香りを置いておくのが◎

アロマでゴキブリ退治

こういう場合、アロマを使って侵入しにくい環境を作るのは一つの有効な手段です。虫が嫌がる香りを侵入しやすい場所においておくことで効果的にゴキブリが入りにくい状況にすることができます。オススメはハッカとスペアミント。即効性があり、長期間にわたって効果があるのでこれらを置いておくだけでも大きく違うはずです。

エアコンのゴキブリを駆除する方法

エアコンの掃除でゴキブリ退治

実際にゴキブリがすでに住み着いている場合、そのゴキブリ自体を駆除しなければなりません。業者に頼むのが確実ですが、自分で駆除してしまいたい!という場合は次のようにすると確実です。

殺虫剤はNG!アロマなどを活用しよう

エアコン内部に住み着いたゴキブリを追い出します。殺虫剤を吹きだし口に噴霧すればいい、と思われるかもしれませんが、絶対にやってはいけません。エアコンは精密機械です。殺虫剤を直接噴霧するのは故障する可能性が高く、危険です。

直接駆除できるわけではありませんが、先ほど上げたアロマなどを使用すると、ゴキブリが非常に嫌がりエアコンから出て行くのでオススメです。ただし、犬や猫にとってはミント系の植物油は有害とされていますので、ペットを飼っている場合は別の部屋で過ごしてもらうと良いでしょう。

アロマなどを吹きかけた後、送風運転しておけば奥に居るゴキブリにも効果があります。

エアコンのフィルターを掃除する

フィルターはゴキブリが卵を産み付けやすい場所なので、しっかりと掃除しておく必要があります。

エアコンのカバーを外すとフィルターが出てきますが、まずは取り外す前に表面の埃を掃除機で吸い取ります。表面の埃が取れたら取り外し、裏面の埃も綺麗にしてしまいます。全体の埃が取れたらシャワーなどで水洗いし、きれいに拭き上げます。エアコンに取り付けたときに湿気が残らないよう、しばらく乾燥させてから装着しましょう。

エアコン本体の内部の洗浄については養生といってビニールを取り付けたりする必要があり、個人でするのは大変です。大抵の場合業者に頼んでやってもらうことになる作業になりますが、フィルターだけの掃除でも効果はきちんとあるので年に2回くらいはフィルター掃除をしておくと良いでしょう。

フィルターを掃除した後、掃除機のゴミはできるだけ早くに燃えるゴミに出さなければならないのも気をつけたいところです。ゴキブリはすぐに卵から孵化してしまうので、掃除が終わったからといって安心できません。掃除機の中でゴキブリが孵化していた、なんてことにもなりかねません。掃除が済んだらすぐに掃除機のフィルターを外し、ビニールに入れて厳重に封をした上で次の燃えるゴミの日に出してしまいましょう。

くん煙剤を使用してトドメ!

ゴキブリ禁止

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最後に「くん煙剤」を使ってダメ押しをします。ここまですればゴキブリも根こそぎ駆除できているはずです。

しかしゴキブリの卵に関しては殺虫剤が効かないため、この時点でもエアコン内部に卵が産みつけられている場合、しばらくすると卵から孵化したゴキブリが再び住み着くといった可能性もあります。フィルター掃除の時点でフィルターに産み付けられた卵は駆除できているはずですが、エアコン内部となるとなかなか確認も難しいところです。

そこで、くん煙剤を使用した10日後に、もう一度くん煙剤を使用してみてください。卵から孵化したゴキブリならば殺虫剤の効果もあるため、確実に生き残りを駆除することができます。

プロに任せるのが一番効果的

個人で駆除する場合はここまでしてようやく安心できるのですが、それでも完全な洗浄ができているわけではありません。ビニールなどで養生してからでしか行えない内部の清掃だけは個人でやるのにはどうしても限界があります。

そういったエアコンの奥まで掃除してしまいたい場合、専門の業者を利用する必要があります。お金はかかりますが普段手を出せないエアコン内部も綺麗にしてくれるので確実な駆除が望めるのが非常に大きく、やはり安心感が違うので余裕がある場合は専門業者の利用も考えるべきです。

駆除が終わった後も、油断はせず前述の侵入対策はしっかりしておきましょう。エアコン周りにアロマを染みこませたガーゼなどを置いておくのもゴキブリを寄せ付けないという意味では効果があります。また、住居の掃除を小まめにしてゴキブリ自体が家に住み着きにくい環境を作ってしまえばゴキブリに悩まされることも少なくなるでしょう。

厄介なエアコン内のゴキブリとおさらば!

エアコンのゴキブリに悩む女性

エアコンの内部は普段目に見えず、頻繁に中を見ることもない場所ですが、きちんと対策しておけばゴキブリも住み着くことはできません。

ゴキブリとはいえ相手は生物です。きちんとした対策と駆除の徹底をすればゴキブリといえども寄り付くことはできません。手に負えない状況になってしまう前に、今綺麗に掃除してしまって快適な生活を取り戻しましょう!

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よくある質問

  • エアコン掃除をする頻度はどれくらい?

    エアコンを掃除する頻度ですが、通常は2ヶ月に1回、そしてよく使う時期になると1ヶ月に1回が理想とされています。長い間掃除せずに放置すると、その分汚れが溜まり、次の掃除の時に汚れが取れなかったり、作業が大変になったりしてしまうのです。

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  • エアコンのカビはどうやって掃除するの?

    エアコンがカビだらけになってしまったら、「エアコン洗浄スプレー」を使いましょう。このスプレーを使えば、誰でも手軽にエアコン内部を掃除し、カビの除去もできます。

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