目次
カットりんごの保存方法と賞味期限
カットりんごは常温保存NG!
りんごは暑さと乾燥に弱い果物ですのでカットしたりんごを常温で保存するのはNGです。りんごは低温多湿を好み、保存の適正温度は0~5℃で、18℃を超えると傷みが急速に進みます。
そのため、カットしたリンゴは常温で保存するのではなく、冷蔵や冷凍で保存しましょう。
冷蔵保存したカットりんごの賞味期限
カットしたりんごを冷蔵保存した場合の賞味期限は2~3日程度です。りんごはカットすると酸化が始まり、徐々に水分が抜け、3日ほどで傷みますので3日以上たったりんごを食べるのは注意しましょう。
カットりんごの冷蔵保存方法
- りんごをよく洗ってしっかり水気を切ります。
- りんごを8糖分(くし切り)にし、芯を取り除きます。※りんごの皮は剥いても剝かなくてもOKです。
- 変色を抑えるために以下①~③のいずれかに2~3分浸けましょう
①塩水に浸ける
(※水200ccに対し塩一つまみ)
②レモン水に浸ける
(※水200ccに対しレモン小さじ1杯)
③はちみつ水に浸ける
(※水200ccに対しはちみつ大さじ2杯) - 水気をしっかりと切ります。
- りんごを一つずつ、ラップでピッタリ包みます。
(※りんごのカット面が空気に触れないよう注意しましょう。) - チャック付きの保存用袋に入れ、空気をしっかり抜いて口を閉じます。
- 冷蔵庫に入れればOKです!
カットしたりんごの冷蔵保存の賞味期限は2日~3日程度です。
カットりんごの冷凍保存方法
- りんごをよく洗ってしっかり水気を切ります。
- りんごを8糖分(くし切り)にし、芯を取り除きます。
(※りんごの皮は剥いても剝かなくてもOKです。) - 変色を抑えるために以下①~③のいずれかに2~3分浸けましょう
①塩水に浸ける
(※水200ccに対し塩一つまみ)
②レモン水に浸ける
(※水200ccに対しレモン小さじ1杯)
③はちみつ水に浸ける
(※水200ccに対しはちみつ大さじ2杯) - 水気をしっかりと切ります。
- りんごを一つずつ、ラップでピッタリ包みます。
(※りんごのカット面が空気に触れないよう注意しましょう。) - 1回で食べる量ごとに、チャック付きの冷凍用保存袋に入れます。
- 袋の中の空気をしっかり抜いて口を閉じます。
- ステンレスなどの金属製トレイにのせて冷凍庫にいれたらOKです。
カットしたりんごの冷凍保存の賞味期限は1ヵ月程度です。
《 ポイント 》
- カットしたりんごを常温で保存するのはNG。
- りんごは低温多湿を好み、適正な保存温度は0~5℃。18℃を超えると傷みが早くなる。
- カットしたりんごは冷蔵または冷凍で保存する。
カットりんごの変色を抑える方法
カットしたりんごはしばらくするとカットした面が茶色く変色してしまいます。これはりんごに含まれるポリフェノールが酸化するからです。
茶色くなると見た目が悪くなりますが、味も落ちてしまいます。カットしたりんごを保存する際は、変色を抑える処理をしてから保存しましょう。
カットしたりんごが茶色く変色するのを抑える方法を4つご紹介しますので、カットしたりんごを保存する前に行いましょう。
塩水に浸す
水200mLに対して塩をひとつまみ加えた塩水をボウルに作り、カットしたりんごを2~3分程度漬け込みます。漬け込んだ後はカットしたりんごの水気をしっかりとってから保存しましょう。
塩を入れる過ぎるとしょっぱくなる可能性がありますので塩の量に注意しましょう。
レモン水に浸す
水200mLに対して、小さじ1杯程度のレモン汁を加えたレモン水をボウルに作り、カットしたりんごを2~3分程度漬け込みます。
漬け込んだ後はカットしたりんごの水気をしっかりとってから保存しましょう。レモン汁を入れすぎると酸味が強くなりすぎる可能性がありますので注意しましょう。
もし、酸味が強いものが好きな人は、レモン汁を直接カット面に浸けてもOKです。なお、レモン果汁がない場合は、酢を代用しても問題ないようです。
はちみつ水に浸す
水200mLに対して、大さじ2杯のはちみつを加えたはちみつ水をボウルに作り、カットしたりんごを2~3分漬け込みます。
漬け込んだ後はカットしたりんごの水気をしっかりとってから保存しましょう。はちみつが無い場合、砂糖を代用することができます。
砂糖水に浸す
水200mLに対して、大さじ1杯の砂糖を加えた砂糖水をボウルに作り、カットしたりんごを2~3分漬け込みます。漬け込んだ後はカットしたりんごの水気をしっかりとってから保存しましょう。
塩もレモン汁も量を間違えなければ塩気や酸味は感じませんが、カットしたりんごに塩気や酸味が付くのが苦手な方は、はちみつや砂糖を使用しましょう。
《 カットりんごの変色を抑える方法 》
- 塩水、レモン水、はちみつ水、砂糖水のいずれかに2~3分浸す。
りんごを保存する際の注意点
りんごを丸ごと保存する際に注意することがあります。
エチレンガスと乾燥に注意
りんごから出るエチレンガスは、そばに置いてある果物や野菜の成熟を促進するだけでなく、りんご同士でもお互いのエチレンガスで熟成が早くなります。
それを防止するために、りんごを保存する際は1個ずつキッチンペーパーや新聞紙に包み、保存袋やポリ袋に入れ、密封して保存しましょう。
また、エチレンガスを防止するだけでなく、りんごを1個ずつキッチンペーパーや新聞紙に包むことで、りんごが乾燥するのを防ぎます。りんごは水分が抜けて乾燥すると傷みやすくなりますので注意しましょう。
りんごを冷蔵庫で保存する場合は、カットしたりんごも野菜室で保存してくださいね。
りんごを冷凍保存するならカットしてからがおすすめ
りんごを冷凍保存する場合、カットしてから冷凍することをおすすめします。
カットしたりんごを冷凍保存する方法・手手順は、この記事最初の「カットりんごの保存方法と賞味期限」に書いてありますので、ここではカットしたりんごを上手に冷凍するコツや食べ方などをご紹介します。
一回で食べる分だけ袋に入れる
冷凍保存したカットりんごは一度解凍すると再度冷凍することはできません。一回で食べられる量ずつ小分けに袋に入れて冷凍しておけば無駄になりません。
半解凍でシャリシャリ感を楽しむ
冷凍庫からりんごを出し、自然解凍または冷蔵庫での半解凍できたらすぐ食べることができます。
カットしたりんごを冷凍すると、りんごのシャキシャキした食感は残念ながら無くなってしまいますが、半解凍で食べるとシャーベットのようなシャリシャリ感を味わうことができます。
完全に解凍したりんごは柔らかくなってしまいますので、細かくきざんでヨーグルトに混ぜたり、加熱したりして使用するのもおすすめします。
すりおろしりんごも冷凍保存がおすすめ
すりおろしたりんごを保存する場合も冷凍保存がおすすめです。すりおろしたりんごは空気に触れる面が大きいため酸化しやすく傷みやすいです。冷蔵庫での保存だとすぐ味が落ちてしまい、1日も持たない可能性があります。
すりおろしたりんごの保存方法
- りんごをよく洗ってしっかり水気を切ります。
- りんごの皮を剥き、タネを取り除きます。
- おろし器でりんごをすりおろします。
※金属製のおろし器は避け、プラスチック製を使いましょう。金属製のおろし器ですりおろすと酸化が早く味が落ちやすいと言われています。 - おろしたりんごに、レモン汁を数滴加えてよく混ぜ合わせましょう。
- チャック付きの冷凍用保存袋や製氷機におろしたりんごを入れます。
- 一回で食べる量を袋に入れ、中の空気をしっかり抜いてから口を閉じます。
- おろしりんごを平たく伸ばします。
- 金属製トレーにのせて冷凍庫に入れればOKです!
製氷機を使って冷凍する方法もあります。製氷機の場合、凍ったら冷凍用保存袋や容器に入れて保存しましょう。
最後に
りんご丸ごとなら常温保存でもOKですが、カットりんごを常温保存すると1日で傷んでしまいます。
みずみずしく美味しいりんごを食べるには一回で食べる量だけカットしましょう。カットした時点でりんごの劣化が始まりますのでできるだけ早く食べてくださいね。
また、変色をおさえるのが少々手間だと感じるかもしれませんが、塩水でしたらすぐ作れると思いますのでカットする前にあらかじめ用意しておくことをおすすめします。