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たまねぎにしてはいけない『NG行為』5選!
日持ちするため常備しやすい野菜のたまねぎですが、美味しさを保ちながら日持ちさせるためにしてはいけない行為や栄養素を無駄なく取り入れるためのポイントなどがあります。
1.そのまま冷蔵保存はNG
たまねぎは保存期間をのばすため、収穫した後に乾燥させてから出荷していて、「湿気」に弱く、乾燥状態をできるだけ維持することが保存のポイントです。そのため実は、湿度が高めに設定されている冷蔵庫の保存は向いていません。
正しい保存方法
日持ちさせるためにはネットなどに入れて吊るしておく方法や、風通しの良い冷暗所での保存となります。ただし、暑さや湿度が高い季節は冷蔵庫の保存のほうが適しています。
冷蔵庫で保存する場合は冷蔵室ではなく湿度が低めの設定になっている「野菜室」に入れるのがおすすめです。野菜室にスペースがないため冷蔵室に入れる場合、そのまま保存はNG。新聞紙やキッチンペーパーで一つずつ包み、保存袋に入れるようにしましょう。
2.水にさらすのはNG
たまねぎをサラダなど生で食べる時は、辛味を抜くために水にさらす方法がよく知られています。ところが最近、水にさらすと栄養素が抜けてしまうためNGという考え方が広がっています。
水にさらす主な理由は辛みを取ることとシャキッとした食感にさせるためです。「アリシン」という辛み成分を水にさらして取ることで、えぐみや臭みも取れ変色も防げると言われているためです。
一方、水にさらすとたまねぎが持っている水溶性食物繊維やカリウム、ビタミン類も抜けてしまうというデメリットも存在します。辛み成分のアリシン自体には、体にいい成分も持っていることが分かっているため、水にさらさずに辛味を取る方法が注目されています。
- スライスしたたまねぎを、空気に触れさせる面が多くなるよう広げてそのまま15分程度置いておくと、水にさらさなくても辛味が気にならなくなります。
3.食べ過ぎはNG
玉ねぎには血液をサラサラにする働きがあるほか、さまざまな健康に良い栄養素が含まれています。ですがいくら健康に良いからと食べ過ぎてしまう
- 吐き気・嘔吐
- 腹痛・下痢
- 胃もたれ
などの症状を引き起こすと言われています。
- 摂取量の目安は生の玉ねぎの場合、1日50g程度が適量とされ、中くらいのたまねぎ1/4程度
たまねぎを食べ過ぎは、他にも含まれている「アリシン」という成分が原因となり、口臭が気になる、などのデメリットもあります。
4.外側の皮をたくさん剥くのはNG
たまねぎの皮を剥くとき、少し色が付いているからといって何枚も剥くのはNGです。たまねぎの皮はミネラル類を多く含み、緑色の部分にもケルセチンという栄養素が含まれているのです。
ケルセチンは、動脈硬化や脂肪肝を防ぐ効果や、高い抗酸化力で美肌作りにも役立つとされているものです。
じゃがいもの芽が有毒であることから、たまねぎの緑色の部分も有害と思われることもありますが、そのようなことはありません。たまねぎの皮は必要以上に何枚も剝かないようにしてくださいね。
5.猫や犬に与えるのはNG
たまねぎは血液をサラサラにするなどの健康効果が期待できる野菜ですが、動物が食べるとよくない影響をおよぼすことが分かっています。
たまねぎに含まれている「有機チオ硫酸化合物」という成分は猫や犬が摂取すると、溶血性貧血や血色尿を引き起こしたり、急性腎障害を起こす危険があるためです。最悪の場合、死に至ることもありますので注意しましょう。
新玉ねぎは冷蔵室で保存!
普通のたまねぎは湿度に弱いため風通しのよい冷暗所で保存するのが望ましいとご紹介しました。ですが、3~5月に出回る皮が白い新玉ねぎは普通のたまねぎよりみずみずしく水分が多いため、冷蔵庫で保存します。
できるだけ低温が良いとされているため、野菜室ではなく冷蔵室での保存がおすすめです。外側の薄皮は剥がさず、キッチンペーパーや新聞紙などで包んだら保存袋に入れて冷蔵室に入れておきましょう。