目次
観葉植物が枯れる原因6つ
花ではなく葉の美しさを楽しむための観葉植物には、さまざまなリラクゼーション効果が期待されています。種類は大変豊富で、亜熱帯から熱帯地域に自生する植物が多いのが特徴といえるでしょう。
日光を好むものがほとんどですが、その性質はさまざま。上手に育てるには、その観葉植物がどんな環境を好むのかについて前もって調べておくことが大切です。
観葉植物が枯れる原因としては、
- 「日照不足」
- 「水不足」
- 「直射日光」
- 「根腐れ/根づまり」
- 「低温」
- 「害虫」
という6つの要因が一般的には考えられます。
1.日照不足で光合成ができない
植物が育つために光合成は欠かせません。光合成ができないと栄養を作れないため当然枯れてしまいます。また、日光を好む観葉植物を日当たりの悪い場所に置くと、日光を求めて茎が伸びてしまうことがあります。
2.水不足で乾燥している
日光と同様に水も植物に欠かせないものです。サボテンなど乾燥に耐性のある種類でも、まったく水がない環境では生きていけません。特に空気が乾燥していると表面から水分が蒸発しやすくなり、葉がカラカラに乾いて変色するおそれが出てきます。
パキラは初心者にも育てやすいことで人気の観葉植物ですが、中南米原産なので日当たりが良く気温が高い乾燥した場所を好みます。丈夫なパキラが枯れたなら、日照不足や水不足を疑いましょう。
3.直射日光が当たって葉焼けする
日光を好む観葉植物であっても、直射日光に当てすぎると葉焼けをおこすことがあります。これは、人間のやけどのようなもの。葉焼けした部分はもとに戻らないと考えたほうが無難です。
4.根腐れを起こしている
観葉植物をこまめに手入れしようと思っている人ほどやってしまいがちなのが根腐れの失敗です。根腐れは主に水のやりすぎと根づまりで起こります。
一般的に観葉植物は土の表面が乾いたら水をやるのが基本です。ところが水をやりすぎて鉢のなかにたまっている状態が続くと根が腐りやすくなります。
また、根が伸びて鉢が窮屈な状態(根づまり)になっている場合も、水分を吸収しにくくなるため根腐れが起こります。水を適切にやっているのに急に元気がなくなってきた場合は根腐れを疑ってみる必要があるでしょう。
5.低温による影響
観葉植物のなかには温暖な環境を好むものが多いため、暖気のない部屋や室外などに置くと低温で枯れることがあります。特に夜間に気温が下がる場所に置くときは注意しましょう。
ドラセナは非常に種類が豊富な観葉植物で、その一種マッサン(ドラセナ・マッサンゲアナ)は幸福の木とも呼ばれ高い人気を誇ります。ドラセナには耐陰性があるため比較的暗い場所でも育ちますが低温が苦手です。
観葉植物は、種類にもよりますが、最低でも5度以上の環境に置く必要があるのです。また、ご神木として知られるナギも寒さに弱いので、気温が低くなる地方で育てるなら室内で管理するよう心がけましょう。
6.害虫やカビの影響
観葉植物を風通しの悪い室内にばかり置いていると土にカビが生えてしまうことがあります。しかし、室外に置くと虫がつく可能性も出てきます。
先にみたナギは虫がつきにくい観葉植物ですが、カイガラムシやハダニなどといった害虫がつく観葉植物は決して少なくありません。虫がついていないかこまめにチェックして取り除いたり、薬剤を使ったりすることが大切です。
観葉植物が枯れた時の対処法
観葉植物が枯れてしまったら、まずは良く観察して枯れた原因について検討しましょう。
部分的に葉が黄ばむなど葉枯れを起こしているなら、その部分に直射日光が当たったのかもしれません。全体に元気ない印象で茎や枝も枯れているような場合は日照不足や水不足が考えられます。
日照や水を補う
枯れた原因が日照や水の不足ならそれを補いましょう。ただし、ドラセナなどの観葉植物は急に強い日光に当てるとダメージが大きくなりがちなので、徐々に慣らしていくことが大切です。
根づまりや根腐れしていないか確認する
全体に元気がなくなり土から異臭がするなら根腐れしている可能性が高まります。鉢を外して土をそっと取り除き、根の状態を確認してみましょう。
鉢いっぱいに根がつまっているようなら、より大きなサイズの鉢に植え替えなくてはなりません。とはいえ、冬に植え替えをするのは好ましくないため、定期的に植替えをする必要があるのです。
観葉植物を置く環境を改善する
観葉植物が低温になる場所にあるなら、暖かい室内に移動するのも一つの方法です。とはいえ、エアコンの送風に直接当たる場所に置くと乾燥しやすくなるため、こうした場所は避けましょう。
観葉植物で葉っぱの先が枯れるのはどうして?
観葉植物では葉っぱの先だけが枯れて変色してしまうことがあります。先っぽだけ枯れてしまう理由はいったい何なのでしょうか。
葉の先が枯れるのも日光浴や水分不足が大きな理由
これは、水分や栄養が葉の先まで行き届かないことで起こる現象です。日照不足で光合成ができないのがその理由の1つといえるでしょう。
もう1つの理由は水分不足です。水分不足には、水やりが不十分なケースと周囲の空気が乾燥しているケースとがあります。水やりができているのに葉の先が枯れているなら、葉に直接霧吹きで水をかける「葉水」をしましょう。
また、根腐れなどを起こして徐々に弱っている場合、葉の先の変色がそのサインになることがあります。いずれにしろ、何らかの異常が隠れている可能性があるため、放置せずに原因を究明することが大切です。
枯れた観葉植物を復活させる方法
直射日光で枯れた場合は置き場所を変える
枯れた原因が直射日光だと思われる場合は、枯れた部分を取り除いたうえで置く場所を変えましょう。根が生きているなら若葉が出てくる可能性もあります。
根腐れで枯れた場合は植え替えをする
根腐れを起こしている場合で腐った部分が大きいと復活させるのが難しくなります。腐っている部分が小さいなら、そこを取り除いて植え替えすることでよみがえるケースも少なくありません。
観葉植物の種類によっては挿し木などで復活するケースも
観葉植物の種類によっては、挿し木や葉挿しで復活できるものがあります。モンテスラやパキラ、ポトスやオリーブなどは挿し木が可能な観葉植物です。
なかでも、ポトスは水耕栽培ができるので、水に入れておくだけで根が出ます。一方、カネノナルキなどの多肉植物は生命力が強いため、葉挿しで復活させることが可能です。
観葉植物を枯らさないための予防方法
観葉植物を枯らしたくないなら、その観葉植物の好む環境について知っておくことが一番です。
育てるのに適した環境を把握しておく
日当たりや水やり、適した好みの気温について把握しておきましょう。こまめに葉っぱや土の状態をチェックすることも大切です。異常があっても早期に対処すれば助かる可能性が高まります。
定期的に植え替えをする
植えっぱなしにせず定期的に植え替えするよう心がけましょう。一般的に植え替えの時期は春先や秋先が適しています。
こまめな葉水が大切
「葉水」とは、観葉植物の葉っぱに水を吹きかけることを指します。葉水をするための霧吹きは観葉植物愛好家のマストアイテム。特にエアコンの効いた部屋で管理する場合は、こまめに葉水する習慣をつけましょう。
【補足】観葉植物が枯れるのは霊の仕業?
なにも原因がないのに観葉植物が枯れるのは、部屋の運気が下がっているせいだといわれることがあります。霊のしわざではないかと思いたくなるケースも少なくありません。
風水では、トイレは悪い気がたまりやすい場所とされるので、観葉植物を置けば邪気を払うのに役立つでしょう。空気をキレイにする働きを持つ観葉植物もあるため一石二鳥です。
また、枯れないように通気性や気温に気を配るようになるので、トイレの環境改善にも効果的でしょう。
まとめ:観葉植物を取り入れて運気をアップしよう!
風水では観葉植物を取り入れると運気が上がるとされています。特にトイレに置くと邪気払いが期待できます。耐陰性があって場所を取らないアイビーやサボテン、アジアンタムなどが向いているでしょう。
邪気払いにポイントを置くなら、空気清浄機能があってかつ鋭い葉先を持つサンスベリアもピッタリです。観葉植物を上手に取り入れて気分も運気も上げてみませんか。