目次
お弁当は何時間くらいもつ?
20℃以下で6~7時間程度が目安
朝作ったお弁当は何時間くらいもつと思いますか?
お弁当が何時間もつかは、季節、お弁当のおかず、お弁当を置いておく環境や条件によって変わりますが、一般的な目安は、朝作ってから20℃以下で6~7時間程度だと言われています。
お弁当が傷む原因は細菌の繁殖ですが、細菌がもっとも繁殖しやすいのは35℃前後です。30~35℃の場所に置いておくと細菌がどんどん繁殖しますので2~3時間で腐り始めます。
さらに、高温で湿気が多い場所では1時間程度で腐り始めます。炎天下で、エンジンを切った車内は数分で35℃を超えますので、基本的に車内にお弁当を置くのは絶対NGです。
季節ごとの平均気温で考えると、常温で6~7時間もつのは、1月~4月、10月~12月(暖房の使っていない室内または室外)。5月~9月は冷房のきいている室内のみOKということになりますね。
このように考えると、気温の高い場所に置かないかぎり、朝作ったお弁当はお昼までに食べれば大丈夫でしょう。
《 ポイント 》
- お弁当がもつ時間の目安は、20℃以下なら6~7時間程度、35℃前後なら2~3時間程度、35℃を超えて上がり続けると1時間程度で腐る。
お弁当が何時間もつかの判断基準
お弁当が何時間もつかは、お弁当のおかず、お弁当を置いておく環境や条件、季節、シーンなどによって変わります。
お弁当を置く場所の環境や条件として
- 室内か室外か?
- 冷えた場所か暖かい場所か?
- 日光に当たる場所か当たらない場所か?
- 湿気があるか乾燥しているか?
- 机の引き出しやロッカーに入れているか?
- お弁当を持ち歩く時間は?
子供のお弁当をリュックに入れて背負っていれば、背中の体温も環境の一つになります。
季節に関しては、気温が高くなるのは夏場の暑い時期だけではありません。冬場でも暖房をがんがん効かせた室内は温度が高いので細菌も繁殖しやすくお弁当は腐りやすくなります。
お弁当が何時間もつかは、保冷剤や保冷バッグを使用して18~20℃以下の温度を保てば傷みにくくなります。
《 ポイント 》
- お弁当が何時間もつかは、お弁当のおかず、お弁当を置いておく環境や条件、季節、シーンによって変わる。
お弁当の長持ちさせるには
細菌の繁殖を抑えることがポイント
お弁当が何時間もつかは、細菌の繁殖をどこまで抑えられるかにかかっています。細菌が繁殖する条件は「温度」「水分」「栄養」です。
- 温度:35℃前後で細菌は増殖する
- 水分:細菌は80~85%が水分でできている
- 栄養:細菌にとって食品は最高のエサ
細菌が繁殖する条件を無くすことが、お弁当を長持ちさせるコツです。そのための方法をご紹介します。
保冷剤を使う
保冷剤はお弁当の温度管理に適しています。特に夏場の暑い時期や、暖房をつけている室内にお弁当を置く場合は、保冷剤はかかせません。
保冷材はお弁当箱の上に乗せたり下に置いたり横につけたりして包めばOKです。保冷剤が無い時の代用として、凍らせたペットボトルのお茶や水などをお弁当と一緒に保冷バッグに入れておけばバッチリ保冷できますし、飲むこともできますのでおすすめです。
素手でさわらない
お弁当のおかずを詰める際、箸を使っておかずを詰めましょう。手には目に見えない雑菌が付着しています。キレイに洗って殺菌したつもりでも、雑菌がついている可能性はありますので素手でおかずに触らないよう注意しましょう。
また、口の中にはたくさんの雑菌がいますので、おしゃべりやくしゃみなどでうっかり雑菌をお弁当につけないために、マスクをしてからお弁当を詰めることをおすすめします。
冷ましてから詰める
お弁当のおかずやごはんを詰めた後、必ず冷ましてから蓋を閉じましょう。ごはんやおかずが温かいうちに蓋を閉めると、熱がこもり湯気がでますので細菌が繁殖する原因となりますので注意しましょう。
ごはんとおかずは別々に詰める
ごはんとおかずがくっつなかいように別々に詰めましょう。くっつくと傷みやすくなります。できればおかず同士もアルミホイルやカップなどに別々に詰めてからお弁当に入れることをおすすめします。
お酢の殺菌作用を使う
お酢は殺菌作用がありますので、ごはんを炊く時にお米とお酢を混ぜて炊くと傷みにくくなります。お酢の量はお米3合に対して小さじ1杯程度でOKです。
梅干しを置く
梅干しには殺菌効果があります。白米の真ん中に梅干しを乗せて日の丸弁当にしてください。また、梅干しには塩分が含まれていますので熱中症対策にもなりますね。
梅干しにも種類がありますが、できるだけ酸っぱい梅干しを選びましょう。梅干しを乗せるだけでも効果がありますが、梅干しを潰してご飯に擦り付けてもOKです。ただし、素手ではなく箸でつぶしてくださいね。
水分を無くす
煮物などの水分が多いおかずは傷みやすいので夏場など気温が高い時はおすすめしませんが、煮物をお弁当に入れる時は煮汁をしっかり切ってから詰めましょう。
ミニトマトやレタスなどの野菜を入れる時もキッチンペーパーで水分を拭き取り、アルミカップなどに入れて詰めましょう。
水分がついていると雑菌も増えて食材も傷みやすくなります。特にレタスは傷みやすいので温かいおかずにくっつくとしなびてしまいますので、おかずが完全に冷めてから入れましょう。
濃いめの味付けにする
濃いめの味付けは塩分が多いので傷みにくくなります。お弁当のおかずはいつもより濃い目にすると冷めても美味しく食べることができます。
おかずはしっかり火を通す
お弁当のおかずはしっかり火を通して殺菌しましょう。また、お弁当に入れるハムは電子レンジで1分程加熱してから冷ましてお弁当に入れましょう。
のりはごはんが冷めてから
ごはんの上にのりを貼る場合、ごはんがしっかり冷めてから貼りましょう。温かいうちに貼るとごはんから出る蒸気と温度で雑菌が繁殖しやすくなります。
お弁当に向かない食材とおかず
お弁当が何時間もつかはおかずの種類も影響します。お弁当に向いているおかずと向いていないおかずがありますが、向いていないおかずを入れないだけでも傷むスピードを遅らせることができます。
お弁当に向かないおかず
マヨネーズやタルタルソース
マヨネーズやタルタルソースには卵が入っていますので傷みやすいです。マカロニサラダやポテトサラダなどは、お弁当につきもののおかずですが、実際はマヨネーズで味付けしていますので注意しましょう。
煮物
水分は細菌の繁殖を助けますので、お弁当のおかずは水分の無いモノがおすすめです。煮物は水分が多いので細菌が繁殖しやすため、煮汁をしっかり切ってからお弁当に詰めましょう。
炊き込みご飯
炊き込みご飯に使うかつおダシは傷みやすいのでお弁当のご飯には向きません。どうしても炊き込みご飯をお弁当にしたい場合はお酢を少々混ぜ、完全に冷えてからお弁当に詰めましょう。
生野菜
意外と知られていませんが、ミニトマトのヘタには雑菌が多いため、必ずヘタを取ってしっかり洗い、水分をキッチンペーパーで拭き取ってからアルミのカップに入れて、完全に冷めたお弁当に詰めましょう。
レタスやきゅうりなどの生野菜で水分が出るものは細菌が繁殖しやすいので避けた方がいいでしょう。もし、どうしても入れたい場合はアルミカップなどに入れ、おかずが完全に冷めてから詰めましょう。
最後に
お弁当が何時間もつかを調べて、あらためて保冷剤や保冷バッグのありがたさがわかりました。
お弁当用保冷バッグは100均でも販売されており、保冷剤に見えないようなおしゃれなデザインやシンプルなデザインまで種類が豊富です。いつものバッグに合わせたデザインや配色の保冷バッグを選んで、お弁当タイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。