たけのこご飯を冷凍保存する時のコツ!美味しく食べる裏技

たけのこご飯

食べきれなかった「たけのこご飯」はどのように保存すれば良いのでしょうか?炊き込みご飯は白米よりも傷みが早いので、賞味期限を延ばすには冷蔵保存よりも冷凍保存がおすすめです!そこで今回は、ついつい作り過ぎてしまったたけのこご飯を冷凍保存する時の「コツ」そして冷凍したものを美味しく食べる「裏技」とリメイクレシピも併せて紹介します。

たけのこご飯を冷凍保存すべき理由

たけのこご飯

たけのこご飯などの炊き込みご飯は一度に多く作ることが多く、食べきれずに残ってしまいがちです。そんなときには、できるだけ早めに冷凍するのがおいしさをキープする方法です。

炊き立てのご飯に比べると味や食感は落ちてしまいますが、それでもたけのこご飯を冷凍保存したほうが良いのはなぜでしょうか?

それは、たけのこご飯は傷みやすいというのが一番の理由です。たけのこご飯に限らず、味付けしてある炊き込みご飯は具材にも水分が多く含まれています。その水分などが原因で菌が繁殖しやすく、白米と比べて傷むのが早いというわけです。

たけのこは春に旬を迎えます。毎年、この時期になると手作りのたけのこご飯を楽しみにしている人も多いことでしょう。夏ほど気温が高くないので、一晩くらいなら炊飯器に入れっぱなしでも大丈夫だと思いますよね。

ですが、ニオイや見た目に変化がなかったとしても菌が繁殖している可能性があるのであまりいいとはいえません。

常温保存や冷蔵保存では、たった一日でも水分が抜けてご飯がパサパサになったり、反対に具材から出た水分でベチャっと柔らかくなってしまうなど、味や食感が大きく変わってしまいます。

一晩以上時間が空く場合には、常温保存や冷蔵保存は避けて冷凍保存するようにしてくださいね。

《 ポイント 》

  • 味付けしてある炊き込みご飯は白米に比べて傷みやすい。
  • 一晩以上時間が空く場合は、常温保存や冷蔵保存は避けて冷凍保存にする。

たけのこご飯の賞味期限

腐ったたけのこご飯

常温保存の賞味期限

たけのこご飯は具材や調味料によって、白米に比べて傷みやすいことがわかりました。それを踏まえたうえでの常温保存期間は、

  • 夏:4~6時間程度
  • 冬:12~24時間程度
  • 春:秋:6~12時間程度

これはあくまでも目安で、味付けの濃さや住んでいる地域、冷暖房などの室温によって異なります。また、常温保存は避けた方が良いとわかっていても、お弁当に入れたい時ってありますよね。

そんな時は、お弁当箱を保冷剤で冷やして持ち歩き、直射日光を避けてできるだけ涼しいところに置くようにしましょう。

炊飯器の中に入れたままでの賞味期限

炊飯器で炊いたあと、そのまま入れっぱなしでの保温時間は、せいぜい3時間程度です。炊飯器の中に入れたまま保温しすぎると、徐々に風味が落ちてしまいますのでおすすめできません。

保温中は、どんどん水分が奪われてカピカピになってしまいますので、炊き上げたあとは炊飯器で保温するのではなく、あら熱が取れたら冷凍庫で保存するようにしましょう。

冷蔵保存の賞味期限

冷蔵庫で保存したたけのこご飯は、2~3日で食べきるようにしましょう。それ以上保存すると冷蔵庫内であっても菌が繁殖したり、乾燥してご飯が固くなってしまいます。というのも、ご飯などのデンプン質は0~3℃程度の温度で劣化すると言われているからです。

乾燥してパサパサになっただけであればアレンジなどの工夫で食べられますが、菌が繁殖した場合は口に入れるのは危険です。

また作る際の水加減によって傷む速さも変わるので、心配であれば食べる前にニオイをチェックしましょう。

冷凍保存の賞味期限

たけのこご飯の保存方法で一番おすすめなのは 「冷凍保存」これにつきます!保存期間(賞味期限)は1ヶ月程度を目安にしましょう。それ以上保存してしまうと、冷凍焼けを起こし風味が落ちてしまいます。

ただし、この「1ヶ月」という期間は、正しい方法で保存した場合に限ってのこと。次の章で「たけのこご飯を冷凍保存する時のコツ」を紹介していますので、参考にしてくださいね。

腐ったたけのこご飯の見分け方

たけのこご飯が腐ったらどうなるのでしょうか?不安な場合はニオイを嗅いでみてください。 酸っぱい臭いがしたときには傷んでいる可能性が高いです。他にも以下のような状態になっている場合は、食べない方が良いでしょう。

  • カビが生えている。
  • 酸っぱい臭いがする。
  • 変色している。
  • ネバネバして糸を引いている。
  • 変な味がする。

《 ポイント 》

  • 常温保存の賞味期限は夏4~6時間、 冬12~24時間程度。
  • 炊飯器で炊いた後の保温時間は3時間程度。
  • 冷蔵保存の賞味期限は2~3日。
  •  一番おすすめの冷凍保存の賞味期限はおよそ1ヶ月。

たけのこご飯を冷凍保存する時のコツ

ラップ

炊きたてのうちにラップで包んで密閉する

冷凍保存する場合、ラップに1食分ずつ包んでからフリーザーバッグに入れましょう。

冷めてからラップするよりも、炊きたての熱々のご飯を包むようにします。炊き上がった直後のたけのこご飯をラップで包むと、内側に水滴が付きますよね。

電子レンジで温めて解凍した時に、これがスチームの役割を果たしてふっくら美味しく仕上がるというのがその理由です。ラップで優しくふんわり包むのではなく、しっかり密閉するようにして包むのが美味しくするためのコツです。

あくまでも、たけのこご飯から「水分が抜けないようにする」これをポイントにして「空気」をしっかり抜きましょう。さらには、冷凍臭が移らないようにジップ付きのビニール袋に入れるのがおすすめです。

平たくしてラップで包む

電子レンジで解凍するときに、全体に熱が均等に通るように平たくしてラップで包みましょう。イメージとしては厚めのスマートフォンくらいの大きさでしょうか。こうすると、解凍にムラが出来る心配もなく上手に温まります。

ただし、空気を抜くことだけに集中して、ご飯をつぶしてしまわないように気を付けてくださいね。

こんにゃくに注意

水分の多いこんにゃくを冷凍すると、ゴムのような食感になって美味しくありません。そのための対処方法は次の三つでしょう。

  • たけのこご飯に入っているこんにゃくを取り除いてから冷凍保存する。
  • 冷凍保存をする予定のものには最初からこんにゃくを入れない。
  • できるだけ細かく刻んだこんにゃくを入れて炊く。

《 ポイント 》

  • 炊きたてのたけのこご飯をラップで包む。
  • 平たくして解凍にムラが出来ないようにする。
  • 冷凍したこんにゃくはゴムのような食感になって美味しくない。

冷凍したたけのこご飯を美味しく食べる裏技

電子レンジ

やってはいけないのが自然解凍

冷凍したたけのこご飯を美味しく食べるためにやってはいけないのが、自然解凍です。自然解凍にしてしまうとお米がボソボソなってしまい、炊きたてのような食感を味わうことができません。同じ理由から、冷蔵庫での自然解凍も止めておいた方が良いでしょう。

解凍は電子レンジでおこなう

たけのこご飯に限らないのですが、ご飯ものは自然解凍せずに電子レンジで解凍しましょう。電子レンジで温めると、ラップに閉じ込めた水分で蒸し上げることができるので柔らかく仕上がります。

電子レンジの「解凍モード」は使わず、通常の「あたためモード」で食べる状態まで一気に温めてしまいましょう。お茶碗一善分ずつ加熱しないと熱の入り方にムラができてしまいます。

2~3分くらい加熱して、様子を見ながら少しずつ温める時間を追加していきます。

解凍するときはラップをはがして茶碗にご飯を移す

冷凍した筍ご飯を解凍するときはラップをはがして茶碗にご飯を移し、茶碗1杯に対し小さじ1程度の料理酒を振りかけましょう。

そしてはがしたラップをふんわりとかけてから電子レンジで温めましょう。料理酒を振り入れることによって、たけのこご飯がふっくらとして美味しく食べられます。

料理酒を振りかけると子供が食べられなくなるのではと思ってしまいますが、電子レンジで加熱する工程でアルコールは蒸発します。アルコールをしっかり飛ばすことを意識して、たけのこご飯から湯気が出るくらいまでは温めましょう。

たけのこは薄くスライスするか千切りにする

たけのこご飯を冷凍すると、シャキシャキした食感が失われてしまうとお伝えしましたね。それを防ぐには、できるだけ薄くスライスするか千切りにしたたけのこを入れて炊いてください。

シャキシャキ感を楽しむために大きめなたけのこを入れてしまいがちですが、冷凍するとスカスカ、パサパサになって、たけのこ本来の食感が落ちてしまいます。

冷凍保存する予定でいるのであれば、最初から薄くスライスするか千切りしたものを使いましょう。

冷凍したたけのこご飯を「おにぎり」にリメイク

ちょっぴり気分を変えたいという人におすすめなのが、冷凍したたけのこご飯でつくるおにぎりです。お茶碗に入れて食べるときとはまた違った美味しさや気分を楽しめますよ。時間のない朝や、ピクニックにごま塩を振りかけて持参しても喜ばれますよ。

また、醤油をぬって味を調節した 「焼きおにぎり」にするのはいかがでしょうか?水分でベチャっとなってしてしまったら、フライパンやオーブントースターなどで焼いて、両面に軽く焦げ目をつけてみましょう。

時短のためにおにぎりにしてから冷凍したくなってしまいますが、おにぎりの形に仕上げるのは解凍後がベターです。おにぎりの状態で冷凍すると解凍するときに内側まで熱が届きにくく、加熱のしすぎで型崩れしてしまいます。

また、乾燥してパサパサしているご飯の場合、崩れやすいのでおにぎりにはあまり向いていません。ある程度水分が残っている状態であれば、綺麗なおにぎりが作れるでしょう。

冷凍したたけのこご飯を「雑炊」にリメイク

冷凍や解凍が上手にできなかったときに使える、たけのこご飯のアレンジレシピの二つ目は雑炊です。たけのこご飯が乾燥してパサパサになってしまったときも、水分でベチャっとなったときでもアレンジしやすいのが雑炊でしょう。

もともとご飯に味が付いているので薄めの味付けで十分です。その中に、卵やネギなどお好みの具材を加えてアレンジしてみてください。

冷凍したたけのこご飯を「チャーハン」にリメイク

冷凍したたけのこご飯がパサパサになってしまったときは、チャーハンにリメイクするのがおすすめです。ベチャっとなったときには難しいですが、水分が抜けている状態であればチャーハンにすることで美味しく食べられます。

初めに卵を炒めてパラパラにしたら、解凍したたけのこご飯も加えて炒めます。中華だしで味を付け、ニンニクや生姜でスパイスを効かせましょう。仕上げに刻み葱を加えれば、たけのこの食感が楽しいチャーハンの出来上がりです。

冷凍したたけのこご飯を「ドリア」にリメイク

お料理が得意な方は、思い切ってドリアにリメイクしてみましょう。たけのこご飯とドリアというとイメージが湧きにくいですが、ホワイトソースに味噌を混ぜると和風なドリアが作れます。

作り方は通常のドリアと一緒ですが、ホワイトソースやチーズを少なめにするとたけのこご飯が引き立ちますよ。たけのことさやえんどうをトッピングして、見た目も和風にするとおしゃれです。

《 ポイント 》

  • 味しく食べるためにやってはいけないのが自然解凍。
  • 電子レンジの「あたためモード」で一気に温める。
  • 茶碗にご飯を移し小さじ1程度の料理酒を振りかける。
  • 冷凍保存には薄くスライスするか千切りがおすすめ。
  • 気分を変えたいときには、おにぎりや雑炊にリメイク。

最後に

たけのこご飯

たけのこご飯を冷凍保存する時の「コツ」と美味しく食べる「裏技」について、いかがでしたでしょうか?

たけのこも含め、炊き込みご飯は水分が多く常温では傷みやすいので、できるだけ冷凍保存するようにしましょう。

炊飯器の中での保温もどんどん水分が奪われていきカピカピになってしまいますので、保温はせずに、あら熱を取ってから冷凍庫で保存するのが一番です。この記事にある冷凍保存の「コツ」と美味しくする「裏技」を使って、美味しいたけのこご飯をいただきましょう。

そしてリメイクレシピを参考にして、作りすぎてしまったときでも工夫しながら楽しんでくださいね!

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