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電子レンジのお湯はまずいと感じる理由
電子レンジで沸かしたお湯がまずいと感じる理由は、電子レンジではお湯が沸騰しないからです。
やかんや鍋に入れた水を火にかけて沸騰させると、ぶくぶく泡立っていますが、電子レンジでは沸騰してぶくぶく泡立つのを見たことないですよね。
一般的な電子レンジでは500~600Wで加熱しますが、それでは過熱状態になりますが、沸騰させることはできません。過熱状態というのは「沸点を超えても沸騰しない(できない)状態」のことです。
水道水に含まれる塩素やカルキ臭さは沸騰させることで無くなりますが、電子レンジのお湯は沸騰しないので塩素やカルキ臭さが残ってまずいです。
また、やかんや鍋で沸かすと水に空気が含んで沸騰するため、なめらかな風味になりますが、電子レンジのお湯はまろやかさが無いのでまずいと感じることもあるようです。
電子レンジで加熱したお湯は100℃にはならず80℃~90℃くらいですので、カップラーメンに入れると温度が足りませんので、硬さが残ったり美味しさが減ります。
尚、電子レンジでスパゲッティやマカロニなどのパスタを加熱すると、ぶくぶく泡が出ますが、その泡はパスタの小麦粉から出る泡ですのでお湯が沸騰しているわけではありません。
《 ポイント 》
- 電子レンジで沸かしたお湯がまずいのは、電子レンジではお湯が沸騰しないため、水道水に含まれる塩素やカルキ臭さが消えないからまずい。
- 電子レンジで沸かしたお湯はまろやかさがない。
電子レンジでお湯を作る時のコツ
電子レンジで加熱したお湯をまずいと感じないコツをご紹介します。
ミネラルウォーターを使う
電子レンジで加熱したお湯がまずいのは、水道水に含まれる塩素やカルキ臭さが抜けないからです。電子レンジでお湯を作る時はミネラルウォーターを使いましょう。
ミネラルウォーターを電子レンジで加熱してもミネラルウォーターに含まれるカルシウム、マグネシウム、ナトリウムなどのミネラル成分は壊れませんので大丈夫です。または、カルキ抜きの浄水器の水でもOKです。
ラップを使うのはNG
耐熱性のカップや器に水を入れて、加熱する際にラップはNGです。ラップをするとカップや器内に溜った水蒸気が破裂して熱湯が飛び散る可能性がありますのでとても危険です。
また、ラップの耐熱温度が低いとラップが溶けてお湯に入り込んでしまいますので注意が必要です。
間口の広いカップを使う
電子レンジでお湯を沸かす場合、間口の広いカップや容器に水を入れて加熱しましょう。
また、マグカップやプラスチック製やシリコン製カップなどは耐熱温度が140℃以上のラップでないと溶ける可能性がありますので耐熱温度をしっかり確認しましょう。
金属製のカップはNG
ステンレスなど金属製のカップを電子レンジで使うのは絶対NGです。電子レンジの故障や発火に繋がりますので決して使用しないでください。
また、紙コップも電子レンジの加熱で内側のポリエチレンが溶けてしまいますのでNGです。
《 ポイント 》
- 電子レンジでお湯を作る時はミネラルウォーターを使う。
- 水を入れたカップにラップするのはNG。
- 均等に加熱するよう間口の広いカップを使う。
- 金属製のカップは電子レンジの故障に繋がるので絶対NG。
電子レンジでお湯を作る手順
電子レンジのお湯はまずい理由をお話しましたが、電子レンジでお湯を沸かす際の正しいやり方でお湯を沸かせば美味しく仕上がりますのでご紹介します。
〈用意するもの〉
- 耐熱性のカップ
(耐熱温度が140℃以上 + 間口の広いカップ) - ミネラルウォーター、またはカルキ抜き浄水器の水:180~200ml
〈手順〉
- カップの8割程度にミネラルウォーターを入れる。
- 500~700Wで2~3分加熱する。
※目安:500Wは2分~3分程度、600Wは1分30秒~2分程度、700Wで1分程度 - 温め足りない場合は少しずつ加熱する。
- 加熱が終了したら、電子レンジの中にしばらく放置する。
- 電子レンジから取り出したら50℃くらいに冷ます。
〈注意点〉
電子レンジで加熱後、熱湯をすぐ取り出そうとすると突沸という現象が起きて熱湯が飛び散り火傷をする危険があります。必ずしばらく置いてから出しましょう。
突沸とは、過加熱状態の液体が衝撃を受けると飛び散る現象のことです。電子レンジからカップを取り出そうとすると、過加熱状態の熱湯がカップに当たり、衝撃を受けて飛び散る可能性があり危険ですので注意しましょう。
電子レンジを使わない白湯の作り方
電子レンジのお湯がまずいと感じる理由をお話しましたが、やかんや鍋で作る白湯にも正しい作り方があるのをご存じですか?
やかんで沸かす「お湯」と「白湯」は同じものだと思っているかもしれませんが、水から沸騰させるのはお湯で、沸騰してから10~15分沸騰させ続けるのは白湯です。
沸騰させ続けることで水道水に含まれるカルキ臭や塩素を蒸発させますので、お湯に比べてまろやかな風味になります。
電子レンジを使わない白湯の正しい作り方をご紹介します。
白湯の正しい作り方
- やかんまたは鍋にお水を入れて蓋をします。※水道水でOK。
- 火にかけて水が沸騰したらフタを取ります。
- 沸騰の泡が消えないくらいの火加減にします。
- そのまま10~15分ほど沸かします。
- 火を止め、お湯をマグカップなどに入れます。※やかんや鍋に入れたままでもOK。
- お湯が50℃くらい冷めるまで放置します。※目安は人肌よりも少し高い程度。
〈注意点〉
熱湯を冷ますために、水や氷などを入れないでください。一度沸騰して冷ました白湯を再度沸騰させるのはNGです。
白湯の飲み方
白湯を飲む時は10分以上時間をかけてゆっくり飲みましょう。一回に飲む量は200ml。一度にたくさん飲み過ぎると下痢をおこしたり消化が悪くなる可能性もあります。
白湯を飲む量は一日600~800mlを上限にしましょう。一日800ml以上飲むと体内の必要な栄養素まで体外に排出されます。
白湯が体に良いからといって大量に飲むと内臓に負担をかけますので注意してください。また、1回に飲む量は200ml程度にしましょう。白湯は朝と夜に飲むのが効果的です。
朝の飲み方と飲むメリット
人間は寝ている間にコップ一杯ほどの寝汗をかきます。深い眠りにつくには体温を下げる必要があり、体温を下げるために汗をかきます。
朝白湯を飲むことで寝ている間に失われた水分を補給することができます。白湯の熱で体が温まり内臓の動きが活発になります。
白湯は朝飲むとその時の体の状態が分かると言われていますので、朝起きてから15分以内に飲むことをおすすめします。
夜の飲み方とメリット
白湯を飲む時は、食事の30分ほど前に飲むことをおすすめします。白湯によって食欲を抑えることができ、食べ過ぎの防止になりますのでダイエット中の方に白湯はおすすめです。
また、寝ている間に水分が失われますので、先に補給することもできます。温かい白湯で気持ちもホットしますので寝つきが良くなります。
最後に
電子レンジで沸かしたお湯がまずいと感じたら、そのまま飲まずにアレンジすることをおすすめします。
白湯にレモン1/2個程度の果汁や、市販のレモン果汁を入れればビタミンCの補給にもなります。また、生のショウガを1枚入れることで体がポカポカ芯から温まります。生のショウガが無い場合はチューブのしょうがを小さじ1杯ほど入れましょう。
人間は体温が1度上がると免疫力が5~6倍アップするようです。白湯を飲むことで、免疫力がアップし、さまざまな効果がありますので、白湯を飲む習慣をつけることをおすすめします。