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電車内痴漢の件数は年間200〜300件起きている
頻繁に耳にする電車内痴漢に関する話ですが、警視庁に調べによると、ここ数年は年間200〜300件ほどの『電車内における強制わいせつ』事件が認知されていると言います。決して少ない件数ではありません。
また、都内に関しては、痴漢の被害に遭った事例の約7割が電車内で起きていると言います。これは、満員電車など多くの人が電車を利用することが背景として挙げられます。また、電車内だけでなく駅構内で痴漢が発生するケースも多く見られます。
痴漢被害に遭いやすい女性側としては、なるべく痴漢被害に遭わないよう時間帯や乗る車両、可能であれば痴漢が出没しやすいと言われている路線や駅を避けて通りたいですね。
乗車の際は気をつけて!『痴漢が多い駅』ランキングワースト5
では、実際に「痴漢事例が発生しやすい」と言われているのは、どの駅なのでしょうか。「やはり」と言うべきか、電車の利用者数が多い都内に痴漢が多い駅が集結していました。
ワースト5位.渋谷駅
若者の街と言われる渋谷の『渋谷駅』はワースト5位という結果になりました。実際、人の流れも毎日多く、駅利用者も都内でトップクラスなので、その分、痴漢件数が多く報告されていると思われます。
また、渋谷では頻繁にイベントなどが開催されていることから、お酒に酔った勢いで駅構内、あるいは電車内で痴漢犯罪に及ぶケースも考えられます。
ワースト4位.東京駅
東京駅も多くの路線が集結しているマンモス駅です。利用者数も多く、毎日のように混雑しているため、その分、痴漢被害が多く報告されている可能性が考えられます。
さらに、東京駅周辺には観光名所なども多く、観光の拠点となる場所でもあります。そのため、他の地域からも多くの人が利用するため、そういった土地勘のない人を狙った犯行も大いに考えられるでしょう。
ワースト3位.池袋駅
池袋駅も渋谷と同じく、娯楽施設が多く人の出入りが多いターミナルステーションです。利用者数が多い分、痴漢件数も多く、さらに他にも多くの人がいることから、痴漢を目撃しても「誰かが助けてあげるだろう」という心理が働きやすいことも理由も1つだと考えられています。
また、駅構内では、コインロッカーなどを利用している最中に、何気なく触られるといった事例が多発しています。人の流れが多い分、その流れを利用した痴漢が発生しやすい駅とも言えます。
ワースト2位.新宿駅
1日の利用者数が日本国内でも最も多い駅と言われている新宿駅。新宿駅も多くの路線が集まるターミナル駅として有名です。
利用者数が多い分、痴漢も多いと言われていますが、さらに新宿駅の痴漢被害件数を増やしている理由の1つに、電車内の混雑具合が挙げられます。
新宿駅を通る路線の多くは、ピーク時の混雑率が180%〜200%と信じられない混雑具合を見せます。この混雑具合が「痴漢をしてもバレないだろう」「人の流れに乗って逃げられる」と犯罪者に思わせる一因でもあります。
ワースト1位.駒沢大学駅
意外にもワースト1位に輝いた駅は駒沢大学駅でした。名前の通り、大学が近いために学生の利用者が多く、駅の周辺にはおしゃれなレストランカフェやリーズナブルな飲食店などが多く立ち並びます。閑静な住宅街が広がる駒沢大学駅が、なぜワースト1位なのでしょうか。
大きな理由の1つとして、やはり学生が多く利用していることが影響しているのではと考えられています。より若い女性を狙うため、痴漢犯罪者たちが駒沢大学駅を通過する路線で物色している可能性が高いです。
また、駒沢大学駅を通る田園都市線は、ピーク時の混雑具合が185%と非常に混雑します。そのため、痴漢犯罪者が痴漢しやすい状況、そして女性を狙いやすい環境が整ってしまっているのです。
痴漢が最も多い路線は中央線
ちなみに、痴漢が最も多い路線は中央線と言われています。少し前までは埼京線が痴漢が多い路線として有名でしたが、現在は電車内で防犯カメラを設置するなどの対策を施しているため、犯罪件数が減少しています。
中央線で痴漢が多い理由として、都内以外にも千葉や神奈川、埼玉まで長い距離を走行していること、そして混雑具合が凄まじいことが理由として挙げられます。
また、中央線は地上を走る路線なので、被害者女性たちが窓から外を見ている隙に犯行に及ぶというケースも多いのだそうです。
明日から実践!痴漢に遭わないための回避方法は?
痴漢に遭わないために、時間帯や路線を変えるという方法は効果的です。しかし、時間帯や路線を変えるのは、通勤、通学中の女性にとって簡単ではありません。痴漢に遭わないよう自分でできる対策として、以下の方法があります。
- なるべく女性専用車両に乗る
- ドア付近に留まらない
- 背筋を伸ばして自信ありげな雰囲気を出す
- 露出が多すぎる服装or地味すぎる服装は避ける
- 痴漢抑止バッジをつけてみる
最近では、多くの電車に女性専用車両が設けられています。そのため、通勤ラッシュ時には、女性専用車両を使う方法が最も回避できる効果的な方法です。
しかし、女性専用車両は人気のため、どうしても乗れないことも多いでしょう。その場合は、痴漢発生率の高いドア付近を避けたり、痴漢抑止バッジをつけてみたりしましょう。
また、痴漢犯罪者は気弱そうな女性を狙う傾向にあります。背筋を伸ばして堂々となっているだけでも、「痴漢をしたら反撃されそう」と考え避ける傾向にあります。
また、露出が多すぎる服装はもちろんですが、意外にも気弱そうに見えるじみすぎる服装の女性も狙われる傾向があります。
実際、捕まった痴漢犯罪者は、スカート丈が長い地味な服装の女性を狙ったと証言する人もいるそうです。服装に関しては判断が難しいですが、派手すぎず、地味すぎずのちょうど良い格好を意識してみてください。
電車に乗る前に周囲を確認しておくことも重要
電車に乗る前に、同じ車両に乗りそうな人を確認しておくことも痴漢回避に役立ちます。
- 何本も電車を見逃している様子がある
- 周囲をキョロキョロ見渡して何かを探している様子を見せている
- 女性ばかりを目で追っている
これら3つの様子を見せている人を見かけたら、痴漢ができそうな女性を物色している可能性があります。少しでも不審だなと違和感を感じたら、違う車両に乗り込みましょう。
痴漢から回避するためにもできる対策を実践して
いかがでしたか。痴漢が多い駅として5つの駅を紹介しましたが、都内以外でも利用者数の多い駅や混雑率の高い路線は非常に危険です。女性は自分でも身を守るために回避行動を積極的に取り入れていきましょう。