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野菜はよく見ないと虫がついているかも
スーパーで売られている野菜は、事前に洗ってあるから、購入したら洗わずに使用できると思っていませんか?実は、スーパーで売られている野菜には毛虫などが付着している可能性があります。
野菜についている虫を、ついうっかり食べてしまった場合、人体に影響はないのでしょうか。家庭菜園などで、無農薬野菜を育てている人も必見です!
野菜についた虫を食べてしまったとき
野菜についている虫を食べてしまったら、どうすべきなのでしょうか。正しい対処方法を身に着けて、焦らず対応しましょう。
ほとんどの虫は無害
野菜につきやすい虫は、以下のようなものが挙げられます。
- テントウムシ
- タバコガ
- ウリハムシ
- 青虫
- 芋虫
- アブラムシ
- ナメクジなど
ナメクジやでんでんむし以外の虫であれば、万が一食べたとしても過度に心配することはありません。虫はたんぱく質なので、食べてしまったとしても急に病気になるということは少ない傾向です。
こんなときは気を付けて
野菜についた虫を食べた際、以下のような条件にあてはまる場合は注意してください。
- 近くにドクガが卵を産んだ木があるとき
- 洗わずに野菜を食べて虫がついていたとき
- 生のでんでんむしやナメクジを食べてしまったとき
- 野菜を食べた後、下痢や腹痛などの症状が続くとき
毒を持っている蛾は、野菜や果物に直接卵を産み付けることはありません。しかし、近くの木に卵を産んでいる場合は、野菜などに幼虫が流れてくる可能性があるので注意しましょう。
ナメクジやでんでんむしは、生で食べてしまうと危険です。1~3週間後に頭痛や嘔吐、倦怠感などの症状が起り、光を眩しく感じる症状が出る可能性があります。最悪の場合、後遺症が残ることもあるので注意してください。
回虫がいるかもしれない場合
野菜を食べる際、一番注意したいのが回虫という寄生虫です。成虫が野菜に付着しているのではなく、卵を産み付けるため見つけにくいのが特徴。
回虫の卵を体内に入れてしまった場合、体内で卵が育ち、小腸で幼虫になります。成虫は白っぽいミミズのような姿で、全長20~30cmほどにまで成長。静脈の中をめぐりながら成長し、小腸に寄生して卵を産み付けます。
症状は、稀に腹痛や下痢を起こす程度ですが、気持ちのよいものではないため取り込まないよう十分注意しましょう。
野菜に付着した虫や卵の適切な取り方
野菜に付着した虫や卵を取り除く方法は、以下のようになります。
- 野菜の根元や密になっているつぼみの部分などを、念入りに水洗いする
- ゴム手袋や割り箸を使って虫を取り除く
- 重曹水に浸ける…食用重曹を大きな鍋に小さじ1程度溶かし、葉物は30秒、根菜やブロッコリーは1分程度浸けて流水で洗う
- 50℃くらいのお湯で洗う
野菜は水溶性ビタミンを含んでいるものが多いので、水はもちろん、重曹水やお湯に長時間つけておくのはNG。30秒~1分を目安に洗うよう心がけてください。どうしても心配なときは、火を通して調理すると安心です。
まとめ
野菜は、新鮮なものほど虫が付着している可能性が高くなりやすい傾向です。洗う段階で虫が付着していないかじっくり観察し、しっかりと摂り除くようにしましょう。