ヒートテックには寿命がある?見極めポイントや長持ちさせる洗濯術

ヒートテック

寒い冬には欠かせない、ヒートテックの寿命はいつ頃なのかご存じでしょうか。一年程度経過すると、よれよれになった、ちじんだ、逆に伸びてしまったなど、ヒートテックの劣化を訴える声を耳にします。今回は、ヒートテックの寿命を少しでも伸ばして長持ちさせる洗濯方法や、ヒートテックの寿命を見極めるポイントなどについてご紹介します。

ヒートテックの寿命は約1年

ヒートテック

ヒートテックの機能は、着る頻度が高いと約1年で効果が低下するとされています。また、頻度が少なく丁寧に扱うことで寿命は2~3年延ばすこともできるようです。

ヒートテックは着用している時に効果を発揮する

ヒートテックは着用して動いているときにこそ、その機能や効果を発揮します。つまり、動いていない状態では、例えヒートテックを着用していても寒さをしのぐことは難しいようです。

着ているだけで暖かい衣類という誤った認識もあるようですが、ここは間違えないようにしてください。ヒートテックは、体内から放出される水分と繊維どうし摩擦によって熱を作り出して保温性を維持します。

伸縮性を発揮し肌に密着してこそ効果がある

ヒートテックの衣類は、伸縮性がしっかり機能しており、肌により密着する新品の方が効果が高いそうです。洗濯を繰り返し着古して伸びてしまったヒートテックは伸縮性が弱くなるので、体に密着しにくくなります。あきらかに新しいヒートテックのほうが効果をしっかりと実感できます。

ヒートテックの特徴は「吸湿発熱」

ヒートテックは、「吸湿発熱」という仕組みを、最大限に活用出来るように開発された衣類用の素材になります。人は何もしていない状態でも、少しずつ汗をかいたりして水分を体外に放出します。

この体内から放出された水分がヒートテックの繊維に吸着し、その水分と繊維どうしの摩擦によって熱を発生させるという仕組みが「吸湿発熱」の仕組みになります。

ヒートテックは「吸湿発熱」の働きを最大にした素材

ヒートテックは細く薄い繊維で「吸湿発熱」の働きを最大にした素材です。

本来は、体外に放出された水分を、なるべくたくさん吸収できるようにしようとすると、多くの繊維が必要となりますので、繊維は太く、生地は自然と厚手になっていきます。

その常識を変える素材がヒートテックになり、より細い繊維で、なるべく薄い生地の開発に成功したものになります。極細い繊維を使い、水分吸収量が高い化学繊維を新たに開発し、それを他の化学繊維と組み合わせることでヒートテックは生まれました。

ヒートテックは「熱」を持続させることが可能

ヒートテックは暖かさの元になる「熱」を持続させることが可能です。ヒートテックは水分を吸収し、熱を維持するだけでなく、効率的に水分を衣類の外に逃がす仕組みも備えています。暖かさだけを衣類の内側にキープし続けつつ、余計な水分は、外に逃がします。

この仕組みによって、この素材は余分な水分による不快感を伴わずに、いつまでも暖かさを保てつようになっているそうです。

激しい運動時の着用には不向き

激しい運動で大量に汗をかくような状況では、ヒートテック繊維の水分貯蔵限界がすぐに来てしまいます。

水分を吸収する役割の繊維としてレーヨンがその役割を担っていますが、水分を保てる量の限界に達してしまうと、ヒートテックの熱を作り出す仕組みに、支障が出てしまいます。

レーヨンは、『水分貯蔵限界を超えて、完全にぬれてしまった』状態からであると乾ききるまでに、だいぶ時間がかかる繊維素材です。激しい運動で大量に汗をかいてしまうと、その機能が元に戻るまでに、かなり時間がかかってしまいます。

極寒の中での激しい運動などをする際に、ヒートテックを着用する場合は、複数枚のヒートテックシャツをあらかじめ用意しておいて、たくさん汗をかいたらこまめに着替えられるようにしておくことをおすすめします。

乾燥肌の人は着用の際にはご注意を

ヒートテックに使われているレーヨン素材は、効率的に人の体から放出される水分を、断続的に吸収していきますので、時には乾燥肌の原因となり、肌荒れや湿疹などを引き起こす可能性もあります。

冬はもともと乾燥する時期なので、外気の影響で肌が大変乾燥しやすいうえに、ヒートテックの着用により、さらに乾燥が進むため、乾燥によるかゆみも起こりやすいのでご注意ください。

乾燥予防のために、ボディークリームや、ボディーローションを合わせて使用するのも良いでしょう。

《 ポイント 》

  • ヒートテック機能についての寿命は1年ほど
  • ヒートテックは着用している時に効果を発揮する
  • 伸縮性を発揮し肌に密着してこそ効果がある
  • ヒートテックの特徴は「吸湿発熱」
  • ヒートテックは細く薄い繊維で「吸湿発熱」の働きを最大にした素材
  • ヒートテックは暖かさの元になる「熱」を持続させることが可能
  • 激しい運動時の着用には不向き

ヒートテックの寿命を見極めるポイント

  • 繊維の一部が飛び出して、表面が細かく白っぽくなっていないか?
  • よれよれになり、襟ぐりや袖口が大きくのびてしまっていないか?
  • 色落ちが目立ってきていないか?
  • 適度な動きをしているときに、寒さを感じるようになってきていないか?

ヒートテックの販売元では、ヒートテックの寿命の時期について明確には断言していません。

ヒートテックを着用し、ヒートテックの効果が落ちてきたと感じた時や、生地の傷みが目立ってきた時など、各自で判断するように勧められているようです。

ヒートテックの機能的な寿命の判断をするにあたっての基準は、1年程度を目安にしてご判断いただくのがよさそうです。

ヒートテックの寿命を長くする洗い方

ヒートテックを手洗いする

ヒートテックは、洗濯を繰り返すと摩擦で繊維が傷み、繊維が伸びてしまいます。それを防ぐには手洗いが最も良い方法です。ヒートテックは生地が薄いので洗いやすく脱水も簡単です。

ヒートテックを手洗いする方法

【用意するもの】

  • 洗面器(または洗い桶)
  • おしゃれ着用洗剤
  • バスタオル

【手洗いの手順】

  1. ぬるま湯を洗面器に入れる
    30度~40度のお湯を、洗面器の7分目まで入れます。
  2. 洗剤を混ぜる
    洗剤10ccをお湯に入れて混ぜます。
  3. たたむ
    ヒートテックをたたみ、洗剤液につけます。
  4. 押し洗いする
    ヒートテックをやさしく押し洗いをする。手のひらでヒートテックを押したり浮かせたりを1分~3分ほど繰り返しましょう。
  5. すすぐ
    洗面器のお湯を捨て、新しくぬるま湯を入れてすすぎます。4~5回ほどお湯を変えながらすすぎます。
  6. 脱水する
    ヒートテックをバスタオルにはさみ、上から軽くたたいて水分をとります。
  7. 陰干しする
    水分をとったヒートテックをハンガーにかけて、風通しの良い日陰に干しましょう。日影が無い場合は、室内干しでもOKです。※ヒートテックは、乾燥機NGです!

ヒートテックを洗濯機で洗う方法

  1. ネットに入れる
    ヒートテックを洗濯ネットに入れます。ヒートテックに入れることで摩擦を減らすことができます。
  2. 手洗いコースで洗う
    洗濯機の「手洗いコース」「弱流水コース」「クリーニングコース」などで洗います。洗剤はおしゃれ着用洗剤で洗いましょう。
  3. 陰干しする
    洗濯機で脱水したヒートテックをハンガーにかけて、風通しの良い日陰に干しましょう。日影が無い場合は、室内干しでもOKです。ヒートテックは、乾燥機NGです!

寿命となったヒートテックの活用法

フローリングの拭き掃除

寿命でヒートテックの機能が無くなったものを捨てずに掃除用のクロスとして活用することができます。

ヒートテックを自分が使いやすい好みの大きさにカットします。大きさを変えてカットしておくと、掃除する場所に合わせて使うことができるので便利です。

最後に

ヒートテック

ヒートテックの寿命は1年ほどです。使う頻度によっても変わると思いますが、長いと感じましたか?それとも短いと感じましたか?

私は買って2年目のヒートテックがありますが、ヒートテック機能や効果は薄れていません。寿命と言っても、使い方と洗濯方法なども左右するのでしょうね。

ちょっと面倒かもしれませんが、ヒートテックの寿命を少しでも伸ばすために、できるだけ手洗いにしましょう。

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