パインアップルとパイナップルは同じ果物!呼び方が違うのはどうして?

パインアップル

「パインアップル」と「パイナップル」は同じ果物なのでしょうか?実は同じ果物であって呼び方が違うだけなのです。ジューシーで甘さと酸味のバランスが良いパイナップルは、南国フルーツとして親しまれていますが、どうして2つの呼び方があるのか、その由来や特徴、そして「パインアップル」というリンゴがあることなどをご紹介します。

パインアップルとパイナップルは同じ果物

パイナップル

「パインアップル」と「パイナップル」は異なる果物なのでしょうか?

実は「パインアップル」も「パイナップル」も違いはありません。「pineapple」という表記のため「パインアップル」または「パイナップル」と呼ばれています。

「パイナップル」は「パインアップル」をより呼びやすくした呼び名であって、つまり同じ意味であり、分類上の違いはありません。

この二つは同じものなので、どう表記するか、発音するかは自由です。

主流は発音しやすい「パイナップル」ですが、缶詰やジュースなど、商品名として表記されているものは「パインアップル」と記載されていることが多いようです。

「pine」と「apple」それぞれの単語を強調したければ「パインアップル」と発音したり、または記載したりしても構わないのです。

実際には、この二つを使い分けるのは紛らわしいので、「パイナップル」と呼ぶのが一般的なようです。

《 ポイント 》

  • 「パインアップル」と「パイナップル」は同じもの。
  • 発音しやすい「パイナップル」が主流。
  • 商品名として表記されるのは「パインアップル」が多い。

パインアップル(パイナップル)の特徴

パイナップル

ここからは、パイナップルの歴史や産地、特徴、など豆知識を解説していきましょう。

パイナップルの歴史

パイナップルはブラジルが原産地で、15世紀末にヨーロッパに渡り、その後アフリカやアジアに広まりました。その後、16世紀初頭に中国を経由して台湾に伝わり、日本に入ってきたのはそれから200年程経ってからです。

日本国内でのパイナップル栽培は、1830年頃に小笠原諸島で始まりました。また、鎖国時代の1845年にオランダ船によって長崎に持ち込まれたという記録もあるようです。

食べている部分は果実ではない

私たちが食べている部分は、花托(かたく)と呼ばれ、表面の松かさのような硬い皮の部分がパイナップルの果実です。

この松かさ状の皮は一つ一つの花が咲き終わった跡で、花を支える花托がふくらんで集まった部分を食べています。

フィリピン産が有名

主な生産地はタイをはじめブラジル、コスタリカ、フィリピンなどで、年間輸入量16万トンのうち、99%以上がフィリピンからの輸入となっています。

日本での生産のほとんどは沖縄県

日本国内では、沖縄県と鹿児島県で生産されているだけですが、そのほとんどが沖縄県で栽培されています。年間生産量は約8500tで、香港やシンガポールにも輸出されているのだとか。

沖縄で作られている品種は

  • ハワイ種・ボゴール(スナックパイン)
  • ソフトタッチ(ピーチパイン)
  • ゴールドバレル

などで、酸味が少なく糖度が高いのが特徴です。

パイナップルの旬の時期

パイナップルは通年安定して輸入されているので「旬は無い」と言ってもいいのですが、国産では石垣島で4月下旬~7月下旬、沖縄本島で5月中旬~8月初旬頃となっています。

パイナップルの主な品種

ゴールデンパイン

デルモンテ社が開発した品種で、通称「デルモンテ・ゴールド」は、独特な香りと甘みが強く酸味は穏やかとても美味しいパイナップルです。

果肉は濃い黄色で繊維質が多く、ビタミンCが豊富に含まれており、頭の葉が上の方に伸びているのが特徴的です。

ハニーグロウ

一般的なものより高品質で酸味が少なく、ゴールデンパインより一層甘味が強いパイナップルです。大玉で、外皮のオレンジ色のセルが蜜の詰まった蜂の巣を思わせるのが名称の由来だそうです。

糖度は最低でも12度以上と甘味が強い一方で酸味は穏やか。食べた時に口の中がイガイガするようなことが少ないのも特徴です。

スナックパイン

「ボゴールパイン」が正式名で、酸味が少なく、とても甘くてジューシーな味わいです。他のパイナップルに比べてひとまわりほど小さく、果肉のすきまが大きいのが特徴です。手でちぎって芯まで食べられる品種で、香りと甘味がぎゅっと濃縮されています。

ピーチパイン

沖縄などで作られているピーチパインの正式名称は「ソフトタッチ」と言う品種です。

ほんのりと桃に似た香りがする「ピーチパイン」は、白い果肉やクリーミーな味から、別名「ミルクパイン」とも呼ばれています。

酸味が少なく甘い蜜のような香りがするのが特徴で、小振りですが希少価値が高いパイナップルです。完熟したものは驚くほど甘く、シロップ煮の缶詰パインのような甘味だとも言われているようですね。

《 ポイント 》

  • 独特な香りと甘みが強い「ゴールデンパイン」
  • 一般的なものより高品質な「ハニーグロウ」
  • 手でちぎって芯まで食べられる「スナックパイン」
  • ほんのりと桃に似た香りがする「ピーチパイン」

パインアップル(パイナップル)をパインと言うのはNG?

NGサイン

名前の由来

パイナップルはパインアップルを呼びやすくした呼び名だとわかりましたが、「パインアップル」という名前と「リンゴ」とは何か関連があるのでしょうか?

実はパイナップルは「パイナップル科」、りんごは「バラ科」の植物でりんごとの関係はありません。

先にもお伝えしたように、パイナップルは英語で「pineapple」と表記されますが、「pine(パイン)」とは「松かさ」のこと、わかりやすくいうと「松ぼっくり」で、見た目が松ぼっくりに似ているからのようです。

そして、りんごを含む果物全般を「apple(アップル)」とも呼びますので、りんごのようなほうじゅんな香りと甘酸っぱい味がすることから、「パインアップル=松ぼっくりのような果物」を指すというのが由来になったようです。

ちなみに、フランス語名の由来は、植物学名「Ananas」で、外見が亀の甲羅のように見えるところからそう名付けられたそうです。

海外では「パイン」は通じない

私たち日本人はパイナップルのことを「パイン」と略して呼ぶことがありますよね。ところが、英語圏では「pine=松」なのでパイナップルとしては通じません。英語では略さずに「pineapple」と呼ぶようにしましょう。

《 ポイント 》

  • パインアップル=松ぼっくりのような果物。
  • 海外では「パイン」と略さずに「pineapple」と呼ばないと通じない。

パインアップルはリンゴの品種名にもある

パインとリンゴ

パイナップルではなく、リンゴの品種の1つに「パインアップル」があります。これは「ふじ」の変異種から作られた品種のとても希少なリンゴで、「奇跡のリンゴ」とも呼ばれています。

寒い季節に出回るパインアップルは、蜜の量や甘みなど他のふじの仲間に比べて多いのが特徴です。

パインアップルの名前の由来

リンゴとして品種登録されている「パインアップル」は、ふじリンゴのとくに蜜が多く入ったものに付けられた名前です。

食べたときにパイナップルを思わせる程、糖度と香りが高いことと、蜜を多く含んでいる果肉を切ったときの見た目がパイナップルに似ていることが由来になっています。

パインアップルの収穫時期

パインアップルは、東北以北の比較的寒い地域で栽培されています。日本各地でも育てられますが、暑さに弱いので暖地では実が赤くなりにくいのが難点です。

晩生種という種類のリンゴで、10月下旬~11月中旬頃の寒い季節に収穫され、市場に出回るのは12月下旬頃までしょうか。寒冷地で袋をかけずに育てるため、太陽の光をたっぷり浴びて蜜がたくさん入った甘いリンゴに仕上がります。

パインアップルの特徴

蜜の多さ

パインアップルの大きな特徴は、何と言っても蜜の多さでしょう。パインアップルは完熟してから収穫するため、果肉全体に蜜が行き渡っているのですが、蜜自体が甘いわけではなく、リンゴそのものが甘いことを証明する目安となります。

味と香り

パインアップルは糖度が18~19度と高いため、他のリンゴに比べて甘みが強いのが特徴です。ふじの仲間なので果汁が多く爽やかな酸味もあり、バランスのよい味と香りが高いこともパインアップルの特徴の1つでしょう。きめ細かくて柔らかい果肉と、サクサクとした食感が楽しめます。

見た目とサイズ

パインアップルのほとんどが無袋栽培で、有袋栽培のリンゴより多少色ムラが多く、果皮の表面はざらざらしているのが特徴です。

リンゴ特有の赤色は他のふじリンゴよりもやや薄めで、サイズは中玉クラスで300gほどの重さですが、蜜が豊富に含まれているので、見た目の割にはずっしりとした重みを感じるでしょう。

《 ポイント 》

  • リンゴの品種の1つに「パインアップル」がある。
  • 糖度、香り、見た目がパイナップルに似ていることが名前の由来。
  • 糖度が18~19度と高く甘みが強いのが特徴。

最後に

パインアップル

「パインアップル」と「パイナップル」、この二つは呼び方が違っても同じ果物だとおわかりいただけましたでしょうか?

英語表記の「pineapple(パインアップル)」を発音しやすい「パイナップル」と呼ぶようになり、それが定着したようです。

日本では略して「パイン」と呼ぶ方も多いですが、それがと英語圏の方から「松ぼっくり」と思われてしまうので注意してくださいね。

一方で、ふじリンゴの仲間に、「パインアップル」という品種のリンゴがあります。こちらは、糖度と香りが高く、蜜が多い果肉を切ったときの見た目がパイナップルに似ていることが名前の由来です。

今回記事にした以上のような豆知識を、美味しいパイナップルを食べるときに思い出してみてくださいね。

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