長芋にしてはいけない「NG行為」5選!間違った使い方や保存方法を解説

竹ざるの上の長芋

ネバネバが特徴のとろろは、出汁などを混ぜてご飯にかけるととても美味しいですよね。すりおろし器で簡単に作れるとろろですが、とろろを作るときに使わないほうがいい素材のすりおろし器があるのはご存じでしょうか。その他、長芋にしてはいけないNG行為や間違った使い方、保存方法を解説します。

長芋にしてはいけない『NG行為』5選!

ステンレス製のすりおろし器

1.金属製のすりおろしを使うのはNG

長芋をすりおろす時に金属製の器具を使うのはやめましょう。すりおろし器具の金属から出ているイオンと酵素が結合し、酸化が促進され変色の原因となるそうです。

長芋のすりおろしに向いているのは、陶器のすり鉢かプラスチック製のすりおろし器です。特に陶器のすり鉢は他の素材と比べてまろやかな口当たりになるのでおすすめです。

2.すりおろしてから常温で放置はNG

長芋をすりおろした「とろろ」は、空気に触れる面積が大きく酸化が進み傷みやすくなっています。肉や魚のような生ものではありませんが、とろろをそのまま常温で放置するのはやめましょう。

とろろの常温での放置は食中毒が起きやすいとも言われています。特に湿度の高い梅雨の時期は傷みやすいため、すりおろしたらすぐに食べるか、冷蔵庫で保存するようにしてください。食べきれない場合は冷凍保存がおすすめです。

  • 冷凍保存方法:とろろに変色予防として酢を数滴よく混ぜ合わせ、冷凍用保存袋に入れて、空気を抜くように袋の口を閉じて冷凍庫で保存します。1カ月くらい日持ちします。

3.離乳食期に加熱しないで使うのはNG

離乳食を食べる子供

長芋は離乳食後期頃から子供に食べさせてよいとされていますが、生で食べさせるのは避けましょう。大人でも長芋を生で食べた時にかゆくなったり、赤くなるなどがあります。また、下痢や嘔吐の症状が起こることもあるためです。

離乳食後期になって長芋を使うときは必ず加熱をしてから使うようにしてください。なお、最初に与えるときは、口の周りに付かないように、気を付けながら与えて様子を見るようにしましょう。

4.むき出しのまま保存するのはNG

長芋は乾燥や水分にとても弱い野菜です。保存する際にむき出しのままにしておくと、すぐにシワシワになり、傷みやすくなります。シワシワになっている場合は、水分が抜けている状態なので食べることはできますが、風味は落ちていることが多いです。

少しでも鮮度を保つためには、新聞紙やキッチンペーパーなどで包んでから保存袋などに入れて保存するようにしましょう。使いかけを保存する場合は、切り口が傷みやすいので切り口に酢を塗っておくのがおすすめです。

5.食べ過ぎはNG

とろろ定食

長芋にはオクラや納豆と同じくぬめり成分があります。胃腸を保護する効果が期待でき消化にも優れています。他にも、消化酵素のジアスターゼが豊富に含まれていたり、食物繊維を豊富です。

このように、長芋には健康に嬉しい効果がいろいろあるのですが、食べ過ぎると下痢の症状やお腹が張りおならも出やすくなるなどのデメリットもあります。毎日食べるのは健康に良いですが、量は適量にして食べ過ぎには気を付けて下さい。

長芋によるかゆみの原因と防止する方法

皮をむいた長芋

長芋によるかゆみの原因となっているのは、皮の近くに多く含まれる「シュウ酸カルシウム」という成分です。この成分が手につくとかゆくなったり赤くなる人もいます。また、長芋は酸化しやすく変色しやすい特徴もあります。かゆみを抑えたり変色を防止するための方法は次の通りです。

  • 調理前に酢水を手につけるとかゆみ防止に有効です。
  • かゆみの成分が皮周辺に多く含まれているため、皮は厚めに剥きます。
  • すぐに調理しない場合は、切り口の変色を抑えるため酢水に10分ほど浸けます。

最後に

すり鉢で作るとろろ

長芋は健康や美容に嬉しい効果が期待できる栄養価の高く、日々の食事に積極的に取り入れたい野菜です。ですがご紹介したよう、とろろで食べる時は、日持ちしないため常温のまま放置しないことと、変色を防ぐためできたら金属製のすりおろし器は使わないようにしましょう。

また、むき出しのまま保存するのも劣化を早めてしまいます。そして、健康に良いとはいえ食べ過ぎは下痢などの症状を引き起こすことがあるため、気を付けてください。

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