目次
酒風呂とは
酒風呂とはお風呂に日本酒を入れる入浴法です。日本酒はお米を原材料に作られたものです。アルコール度数は22度未満。日本酒にはたくさんの種類がありますが、酒風呂に入れる日本酒は純米酒であればどれでもOKです。合成清酒と書かれているものや調理用の日本酒は避けましょう。
酒風呂の効果と効能9選!
酒風呂には主に9つの優れた効果効能があります。
①血行促進で血液さらさら
酒風呂に入ると血流が良くなり体の奥までしっかり温まります。また、日本酒にはアデノシンという成分が含まれており血管を拡張させる作用があります。
②新陳代謝アップでデトックス効果
酒風呂で体温が上がって血流が良くなることで新陳代謝が上がり汗と一緒に老廃物・毒素が排出されます。
③疲労物質を排出して疲労回復
酒風呂で体の芯が温まり血流を良くすることで、全身に栄養を送る働きが活発になるだけでなく、疲労物質、老廃物、発痛物質を取り除いて代謝を高める作用がありますので疲労回復に効果があります。
④腸を元気にして便秘解消
酒風呂で血管が広がり血流が良くなることで腸の働きが活発になり、体の中の老廃物の排出がスムーズになりますので便秘解消の効果があります。
⑤血行改善で肩こり・腰痛の改善
酒風呂で血液循環が良くなることで体を効率良く温めて指先からつま先まで血行を良くしますので腰痛や肩こりが改善されるようです。
⑥保湿でしっとり美肌効果
酒風呂の日本酒にはスキンケア成分のアミノ酸、フルーツ酸、フェルラ酸など美肌成分が含まれています。
- アミノ酸は天然保湿成分で肌の奥まで水分を浸透させます。
- フルーツ酸は古くなった角質や毛穴にたまった汚れを取り除いてくれます。
- フェルラ酸はアンチエイジング効果や美白効果があります。
⑦シミを防いで美白効果
酒風呂の日本酒にはシミのもとになるメラニン色素の働きを抑えて、肌を紫外線から守ります。
⑧抗酸化作用でアンチエイジング
酒風呂の日本酒に含まれるフェルラ酸は抗酸化作用があり血液をきれいにしてくれます。それによって肌の細胞を活性化させて肌の老化やシワなどを防止する効果もあります。
⑨アミノ酸やフェルラ酸でアトピーの改善
酒風呂の日本酒にはアトピーやニキビに効果的だといわれている「アミノ酸」「フェルラ酸」「コウジ酸」「アデノシン」「フルーツ酸」などが含まれています。
これらの成分は、血管を広げて血流を良くし活性酸素を除去する効果があります。また酒風呂の洗浄力は非常に強いです。
※ただし、アトピーが重度の場合は逆効果になる可能性もありますので実際に試す前に皮膚科などで確認してから使用しましょう。
酒風呂の作り方
日本酒の選び方
酒風呂の日本酒は純米酒を使用します。純米酒であれば2級など安いもので十分です。瓶を開けて香りや風味が飛んでしまったものや燗冷ましでもOKです。料理酒でもいいように感じますが、料理酒には塩分が含まれていますのでやめましょう。
用意するもの
純米酒 180ml~250ml(1~2カップ、または5合)
作り方
- 浴槽にいつもと同じ量のお湯をためます。一般的な浴槽ですと200L程度です。
- 38℃~40℃のお湯に、日本酒を180ml~250ml(1~2カップ、または5合)入れます。
- 湯船に日本酒をしっかり混ぜたら酒風呂の完成です。
手でかき混ぜると日本酒を入れたお湯は、通常のお湯に比べて手触りが柔らかくなっているのが分かると思います。
酒風呂が自分の体にあうか?不安な方は「足湯」で試すか、湯船に60ml(通常の1/3程度)くらいの日本酒を入れて試してみてください。
酒風呂は週に1回~3回が目安
酒風呂は毎日でもOKですが、洗浄力が強いのでお肌の様子を見ながら入りましょう。人によってはかゆみが出ることもあるようです。
酒風呂の効果的な入り方
お湯の温度は38℃〜40℃にする
人間の副交感神経は「休息の神経」といわれて体や心をリラックスさせます。副交感神経をリラックスモードにする温度は38℃〜40℃だと言われています。
入浴はリラックスすることがとても大切ですので温度を上げすぎないよう注意しましょう。体が熱くなってきたら一旦湯船から出てシャワーを浴びた後再度入浴することをおすすめします。
酒風呂に入る前に体を洗う
普段お風呂に入る時、体を洗ってから湯船に浸かる人、湯船に浸かってから体を洗う人などに分かれると思いますが、酒風呂に入る時は、先に体を洗いましょう。
酒風呂は洗浄力が非常に強いので体を洗わずに湯船に入ると体についた汚れが湯船の中に流れて汚れが浮いてきますので、家族で湯船を使うおうちでは注意しましょう。
酒風呂はシャワーで流す必要はない
酒風呂に浸かった後、シャワーで全身を洗い流す必要はありません。タオルでそっと押さえるようにしながら全身の水気をふき取ります。特に毛の生えている部分(頭、脇、陰部等)は、水分が残りやすいのでしっかり拭き取りましょう。
酒風呂の注意点
酒風呂でやってはいけないことや気をつけることがありますので注意点を確認してから酒風呂をご使用ください。
酒風呂の残り湯で洗濯しない
酒風呂は洗浄力が非常に強いため入浴したお湯はひどく汚くなります。そのため残り湯を洗濯で使うのはおすすめしません。臭いや汚れや濁りが洗濯ものについてしまいますので、どうしても残り湯を使いたいのであれば、洗濯で使用してすすぎには使用しないようにしましょう。
病気の方は要注意
酒風呂は刺激が強いので肌が敏感な方や病気の方にはおすすめしません。アトピーや敏感肌、皮膚病、ぜんそく、リューマチ、糖尿病、高血圧などの方は注意しましょう。
お子様や妊婦さんやお酒の弱い方はNG
酒風呂に入れた日本酒が多い場合、お湯の熱で蒸発したアルコールを吸い込むことで意識がボーっとして酔う方もいます。日本酒は大量のお湯に薄めていますが、お酒の弱い方やお子様や妊婦さんは酒風呂はNGです。
酒風呂から出た後ふらふらして転んで怪我をした方や、アルコールが合わない体質の方がアルコールの蒸気を吸って倒れたケースもありますので注意しましょう。ごく少量ですが皮膚からもアルコールは吸収されます。
酒風呂は一日で捨てましょう
酒風呂は洗浄力が非常に強いので体についた汚れが湯船の中に流れてとても汚れます。お風呂から出て数時間後にはお湯が黒ずんだ乳白色になります。汚れたお湯に翌日もつかるのは気持ち悪いと思いますので一日で捨てましょう。
入浴中かゆみが出たらすぐ出ましょう
酒風呂につかると血行を良くする効果がありますが、血行が良くなりすぎるとからだがかゆくなる場合があります。その際はすぐ湯船からでましょう。
酒風呂の温度を上げすぎない
酒風呂は体を温める効果が非常に強いので、お湯の温度を上げすぎるとのぼせる可能性がありますので注意しましょう。適温は38℃~40℃ですが、どうしももっと熱くしたい方は、一気に上げずに少しずつ温度を上げましょう。
酒風呂専用のお酒や入浴剤も色々販売されていますので好みを探してみては?
まとめ
酒風呂はいかがでしたでしょうか?一番分かりやすい効果は洗浄力だと思います。湯船に浮いた汚れにちょっとびっくりするかもしれませんね。それと肌のすべすべ感に満足すると思います。
お酒が飲めないけど酒風呂は試してみたい方は、まずは足湯を作って試してみてください。また、酒風呂の入浴剤も色々出ていますので効果を試してみるのもいいかもしれませんね。それでは酒風呂で快適な入浴を楽しみましょう。