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梨は品種によって日持ちの日数が違う
梨は品種によって、日持ちする日数が大きく変わるのをご存じでしょうか。梨の中でも人気の品種が「幸水」「豊水」などですが、実はどちらもあまり日持ちをしません。一方、幸水や豊水と並び人気の高い「二十世紀」は比較的日持ちします。梨の品種別の賞味期限は次の通りです。
- 豊水:冷暗所の常温保存で4~6日
- 新星:冷暗所の常温保存で5~7日
- 幸水:冷暗所の常温保存で1週間程度
- 秋月:暗所の常温保存で1~2週間
- 二十世紀:冷暗所の常温保存で2週間程度
- 南水:冷暗所の常温保存で2~3週間
このように比べると、同じ梨でも数日しか日持ちしない豊水と、2週間以上日持ちする南水の差は大きいです。豊水は傷みやすいので早めに食べるようにしましょう。
食べてはいけない『梨』の特徴4選!
1.皮がしわしわになっている
新鮮な梨はたっぷりの水分を含んでいますが、古くなってくると乾燥により水分が失われ、次第に皮がシワシワになってきます。腐敗が進んでいる状態まではいきませんが、水分がない干からびた状態では美味しくありませんので食べないほうが良いでしょう。
2.柔らかくブヨブヨになっている
果物や野菜は乾燥にも弱いですが、湿度が高すぎても菌の繁殖が進み、皮も実も柔らかくぶよぶよになってきます。さらに腐敗が進むと、汁気が出てきたり、実が溶けてきます。このような状態では食べることはできません。
透明になっている部分がもしあれば、それは甘い部分なので美味しく食べることができます。熟して柔らかくなった梨も、シャリシャリ感は失われますが、腐って食べられないことはありません。ですが、傷みが進まないよう早めに食べるようにしましょう。
3、皮や中心部が黒くなっている
皮が茶色や黒に変色してきたり、切った時に中心部が黒くなっている梨も傷み始めているので、状態によっては食べないほうがいいでしょう。皮だけの変色や中心部の少ない範囲の変色の場合は、部分的に取り除けば食べることもできます。
食べる際は、変色だけでなく、柔らかくなっていないか、など他に腐敗の状態が見られないかよくチェックしましょう。
4.酸っぱいに臭いや味
見た目は腐っているように見えなくても、切った時に酸っぱい風味がある梨も食べるのはやめたほうがいいでしょう。腐敗が進んでいる可能性が高いです。
長持ちさせる梨の保存方法
梨は暖かい場所や湿度の高い場所で保存していると傷みやすくなります。また、乾燥にも弱いため、購入した梨は常温保存でも冷蔵保存でもキッチンペーパーなどに包んでおくのがおすすめです。
購入後すぐに食べる場合は、風通しの良い冷暗所の常温保存で、食べる数時間前に冷蔵庫で冷やしましょう。湿度や温度が高くなる場所では傷みやすくなるので、冷蔵庫の野菜室で保存するようにしてください。
- 梨は洗わず、そのままキッチンペーパーや新聞紙などで1つずつ包みます。
- さらにラップで包み保存袋に入れます。
- ヘタのほうを下にして、冷蔵庫の野菜室で保存します。
梨はヘタのほうを下にするほうが鮮度の劣化がゆるやかになると言われているため、向きはヘタを下にしておくのがおすすめです。キッチンペーパーなどは2日程度で湿り始めるため、その場合は取り替えて下さい。
切った部分の変色は酸化によるもの!
梨だけでなくリンゴや桃など、切ってからしばらくすると断面が酸化して変色してきます。梨はリンゴなどに比べて変色する時間が緩やかなので、もしかしたら腐っている?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、梨もポリフェノールの働きで変色しますので腐っているサインではないので、食べてOKです。リンゴと同じように、水200mlに対し小さじ1/5程度の塩を混ぜた中に5~10分くらい浸せば変色が防止できますので、気になる方は防止しましょう。