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ホーロー鍋にはやってはいけないことがある!
ホーロー鍋にはやってはいけないことが色々ありますが、それはホーロー鍋の構造や特徴を知るとよくわかります。
ホーロー鍋の構造と特徴
ホーロー鍋は、鉄や銅やアルミなどの金属製の鍋にガラス質を焼き付けてコーティングした鍋のことです。ホーロー鍋の表面はガラス質なので、光沢がありキレイでおしゃれなものが多いです。
ただし、ホーロー鍋の一番の特徴であるガラス質のコーティングを守るために、やってはいけないことや使用上注意することが多くあります。
ホーロー鍋のメリット
- 保湿性に優れている
- においがつきにくい
- 内容物を長時間保存できる
- 酸やアルカリに強い
- 電磁調理器(IH)で使える
ホーロー鍋は、鉄や銅やアルミなどの金属の表面にガラス質がコーティングされていますので、他の鍋に比べて保湿性に優れています。煮込み料理やスープなど、じっくり煮込む料理に適しています。
ホーロー鍋のデメリット
- 衝撃に弱い
- 急激な温度変化に弱い
- ガラス質のコーティングは傷がつきやすい
- コーティングが剥がれると使えなくなる
ガラス質のコーティングは衝撃に弱く、固いところにぶつけたり落としたりすると、コーティングが傷つき剥がれる可能性があります。コーティングが剥がれると、そこからサビる可能性があります。
次のブロックでホーロー鍋でやってはいけないことを説明します。知らず知らずにやっていることがあるかもしれませんね。この機会にホーロー鍋でやってはいけないことを確認しましょう。
《 ポイント 》
- ホーロー鍋は、鉄や銅やアルミなどの金属製の鍋にガラス質を焼き付けてコーティングした鍋のこと。
- ホーロー鍋のメリットは保湿性に優れていること。
- ホーロー鍋のデメリットは衝撃に弱いこと。
ホーロー鍋にやってはいけないこと6つ
ホーロー鍋にはやってはいけないことが6つあります。
①急な温度変化はNG!
ホーロー鍋は温度差に弱く、急激な温度差があるとコーティングが傷みます。よくあるケースで、調理後、熱々のホーロー鍋をすぐ洗おうとして冷たい水道水をかけたことで温度差がおきて鍋が傷むという失敗が多いようです。ホーロー鍋を洗う際は、鍋がしっかり冷めてから洗いましょう。
②炒め物はNG!
ホーロー鍋は温度差に弱く、温度差があると傷みます。炒め物は、食材が鍋に当たっている部分と当たっていない部分がありますが、当たっている部分と当たっていない部分に温度差が生じて、結果的にホーロー鍋を痛めてしまいます。また、ホーロー鍋で炒め物をするとすぐ焦げ付いてしまいます。
NGケースでよくあるのは、カレーです。カレーを作る時、玉ねぎや肉などの食材をホーロー鍋で炒めたために、焦げてこびり付いてしまい、美味しいカレーが作れなかったという失敗です。
ホーロー鍋は炒め物に適していませんので、カレーを作る時は、別のフライパンで炒めましょう。
③レンジはNG!
ホーロー鍋は一見金属には見えないかもしれませんが、鉄や銅やアルミなどの金属素材ですので電子レンジは禁止です。また、コーティングに使われているガラス質も同様に電子レンジは禁止です。ホーロー鍋は電子レンジが使えないことが不便に感じるかもしれませんね。
④クレンザーや金属たわしはNG!
クレンザーに入っている研磨剤や金属たわしで鍋をゴシゴシこすると、コーティングが傷み最悪剥がれていしまいます。剥がれた部分はサビになりやすいので注意しましょう。
ホーロー鍋に焦げがついてなかなか落とせない場合は、無理にこすって落とそうとせずに、まずはお湯を入れてふやかしましょう。
もし、ふやかしても落とせない場合は、お湯の中に重曹を入れて10分ほど沸騰させ、自然に冷めるまで放置しましょう。完全に冷めた後、水で洗い流せばOKです。
ホーロー鍋はアルカリ性や酸性に強いので重曹を使っても大丈夫です。
⑤金属の調理器具に要注意!
金属たわしがNGなのと同じに、金属製のお玉やへらや泡だて器など金属の調理器具が鍋にこすれてコーティングに傷がつく可能性があります。
調理器具は、できるだけシリコン製のものや木製のものを使用しましょう。細かいようですが、味見で金属のスプーンを使う時も注意しましょう。
⑥衝撃に要注意!
ホーロー鍋のコーティングはガラス素材ですので、強い衝撃を受けるとガラスのコーティングが割れる可能性があります。
ホーロー鍋は衝撃に弱いので落とすだけでなく、金属性や固い鍋敷きにドンっと置いた時にガラス面が割れることもありますので注意しましょう。
《 ポイント 》
- 急な温度変化はNG!
- 炒め物はNG!
- レンジはNG!
- クレンザーや金属たわしはNG!
- 金属の調理器具に要注意!
- 衝撃に要注意!
ホーロー鍋で炒め物や揚げ物をしても大丈夫?
炒め物はNG
炒め物は、食材が鍋に当たっている部分と当たっていない部分が出てしまいます。
たったそれだけの温度差でもダメなの?と驚くかもしれませんが、温度差が出るとコーティングが傷むだけなく、食材が焦げ付いてしまうので料理を失敗することもあります。
もし、ホーロー鍋でどうしても炒め物をしたいという場合は弱火で炒めましょう。または、鍋全体に熱が行き渡るよう油を多めに入れて炒めましょう。
揚げ物は揚げ物対応ならOK
揚げ物OKのホーロー鍋なら揚げ物をすることができます。
有名ブランドのホーロー鍋やしっかりした作りのホーロー鍋は揚げ物に使えますが、ノーブランドで安いホーロー鍋は揚げ物不可のものがあります。必ず取り扱い説明書で確認してから使いましょう。
ホーロー鍋本体は金属ですが、ガラス素材がコーティングされています。ガラス素材のコーティングは衝撃だけでなく、高熱になりすぎると傷がついて剥がれる可能性がありますので、揚げ物の温度には注意しましょう。
揚げ物をする際は高温を避け、中火程度で揚げることをおすすめします。
ホーロー鍋の正しいお手入れ方法
普段の洗い方
通常、ホーロー鍋を洗う時は食器用洗剤とスポンジを使いましょう。また、洗った後は、布巾やキッチンペーパーでしっかり水分を拭き取りましょう。
焦げ付いた時の洗い方
焦げを落とそうとして無理にゴシゴシ洗うのはNGです。以下の方法で焦げを取り除きましょう。
お湯で焦げを取る方法
ホーロー鍋にお湯を入れ、放置して焦げをふやかして取り除きます。取り除いた後は、普段通り食器用洗剤でやさしく洗いましょう。
煮立たせて焦げを取る方法
焦げが頑固で、お湯を入れただけでは焦げが落とせない場合は、ホーロー鍋に水を張り、煮立たせます。焦げがふやけて柔らかくなったらスポンジで取り除きます。
取り除いた後は、普段通り台所用洗剤でやさしく洗いましょう。
重曹を使って焦げを取る方法
【用意するもの】
- 重曹(粉末状):小さじ2杯程度
【手順】
- ホーロー鍋に、焦げが浸るよう水をいれます。
- 重曹を小さじ2杯程度入れます。
- 鍋を火にかけ10分ほど沸騰させたら火を止めます。
- 2時間ほど放置し、自然に冷えるのを待ちます。
- 鍋の中の水を捨て、食器用洗剤をつけたスポンジで洗います。
これで焦げはキレイに落ちるはずですが、頑固にこびりついて落ちない場合は、再度重曹を使って洗いましょう。繰り返していくうちにきれいに落とすことができます。
最後に
ホーロー鍋でやってはいけないことをご紹介しましたが、やってはいけないことで知らなかったことはありましたか?
知らずにやってしまったケースで一番多いのは、カレーの炒めもののようです。確かに普通の鍋でしたら、鍋で具材を炒めてそのまま水を足してカレーを作ることができますので、ホーロー鍋もできると思っちゃいますよね。
でも、ホーロー鍋でカレーを作る場合は、具材は別にフライパンで炒めてくださいね。