目次
フリースを復活させるために必要なもの
こちらでは、特に毛足が長いボア素材でできたフリースでも復活させることが出来る方法についてご紹介いたします。
ボアフリースは生地の毛足が長い分、洗濯を繰り返して長く使い続けていくと、生地が強ばりごわごわして絡まり、徐々にふわふわ・もこもこ感が無くなってしまいます。
ペット用のスリッカーブラシで質感が復活!
犬や猫をブラッシングする時に使うペット用のスリッカーブラシを使います。百均ショップで も購入できますので簡単に用意できます。
ごわごわに固くなってしまった、ボアフリースの生地の表面をブラッシングします。最初はブラシが生地に絡まってブラッシングしにくいですが、ブラッシングしていくうちに少しずつブラシが通りやすくなってきます。
ボアフリースのごわつきの度合や固まり具合によりますが、特にごわつきやすい袖口の部分でもブラッシングでふわふわもこもこ感が復活します。
自宅にあるヘアコームやホテルから持ち帰ったアメニティブラシで復活!
スリッカーブラシをわざわざ購入するのが面倒な場合、ご自宅にあるヘア用コームやホテルから 持ち帰った棚の奥に眠っているアメニティブラシでもお手入れは可能です。ごわついた部分を丁 寧にブラッシングしていきます。
フリースをふわふわに復活させる方法
ふわふわもこもこにフリースを復活させる際のコツ
ブラシやコームでのブラッシングだけでもフリースの質感は復活しますが、さらにコツを抑えることでより復活度が高くなります。
<逆なでブラッシングする>
ブラッシングをする際は、毛が寝ている箇所を優しく数回逆なでし、寝ている毛を起こした後に全体を上か下かどちらか一定方向になでるように優しくブラッシングすると綺麗に仕上がります。
できれば、使用するくしブラシは歯やピンが細かくたくさんあって、繊維の奥まで毛をそろえられるよう長く、先端に保護用のクッションがあるものがお勧めです。毛が抜けず生地を傷めずに、フワフワもこもこ感を復活出来ます。
<シリコン入りヘアスプレーを使う>
ブラッシングの際に、フリースの素材である化学繊維は摩擦を起こすことで静電気が発生し、毛が絡んでしまったり固まったり、空気中の埃を吸い寄せてしまうのでシリコン入りのヘアスプレーと併用し静電気を防止しましょう。
また、フリースの手触り感もなめらかになります。ただし、多量にスプレーをし過ぎると毛が寝てしまうので使用量にはご注意ください。
フリースに出来た毛玉をとるNGな方法
毛玉も、フリースのフワフワもこもこ感を損なう原因ですが、綺麗にフリースを復活させるには、以下のような方法で毛玉を取るのはやめましょう!
- 手でちぎり取る
- 台所用スポンジの固い面のナイロンたわしでこすって取り除く
フリースに出来た毛玉を取るおすすめの方法
毛玉を引っ張らず生地を傷めずに、毛玉部分だけを切り取りましょう。表面に立っている毛羽が短くなりますので、新たな毛玉ができにくくなります。
おすすめの毛玉の取りの道具
<毛玉取り機>
毛玉取り機は、100円〜3000円ぐらいまでと価格帯が広範です。大変楽ですのでおすすめです。毛玉はひっぱらず刈り取るようにするのがコツです。
<T字カミソリ>
T字カミソリで、毛玉のある部分をなでるように当てると、毛玉がうまく切り取れます。カミソリを生地に強く当て過ぎたり、勢いよく当てると生地を傷めてしまいますので、ご注意ください。
<ハサミ>
せまい範囲のわずかな毛玉であれば、小さめの爪切りやハサミや、100均のソーイングセットの糸切狭などで、生地を引っ張らずに毛玉部分だけそっと切り取ると良いでしょう。
フリースをふわふわに復活させる際の注意点
ブラシやくしを使ってフリースのフワフワもこもこ感を復活させる際には、気を付けないと生地が傷んでしまいますので、以下の点にご注意ください。
ブラシの使い方に注意!
ブラシは大きく上下に動かすと毛が抜けやすくなり、絡まりが取りにくくなります。ブラシを使う際のコツはブラシは小刻みに動かすことです。
基本的にフリースは強い生地素材ですが、雑に力を込めてブラッシングすると毛がどんどん抜けていきます。力を入れ過ぎないこともポイントです。
ブラッシング前のひと手間でふわふわ感が倍に!
少し面倒に感じられるかもしれませんが、フリースの質感がペッタリしてしまっている際に、同時に毛玉が出来ている事が多々あると思います。
お手入れしたいフリースがこのような状態の場合は、いきなりブラッシングを始めずに、まず最初に毛玉を切って取り除いてからブラッシングをすることをお勧めします。
フリースのふわふわがつぶれない洗濯方法
毛玉を取り除いて綺麗にブラッシングしてフリースを復活させても、わしゃわしゃと洗濯してしまっては、フリースのふわふわ感がまたなくなってしまう事もあります。
こちらでは、フリースのふわふわ感をつぶさないような洗濯方法についてご紹介いたします。
フリースの洗濯は手洗いが一番のお勧め
フリースのふわふわ感を壊してしまう一番の原因は洗濯です。洗濯機で洗うと回転により汚れをおとしていくため、どうしても摩擦が起こり生地が傷みやすくなりますので、一番のおすすめは手洗いになります。
<洗濯方法>
- 洗面台や、大きサイズの洗面器などに、水と中性洗剤をいれて優しく押し洗いします。
- 汚れがひどいところは、30分~1時間程度浸け置きます。
- 汚れの部分を揉み洗いをし、それでも落ちにくい箇所は、力を入れ過ぎない様に注意しながら、こすり洗いをして汚れを落としましょう。
- それでも落ちない酷い汚れの場合は、こすり洗いを一旦止めて、『カラー用』の漂白剤に30~40分程度、さらに浸け置きます。
- 揉み洗いとこすり洗いをして汚れを落とします。
- 汚れが落ちたらしっかりとすすいだ後、柔軟剤に漬けます。※柔軟剤を使用すると、絡まりが取れやすく、ふわふわ感がアップします。
時間がない!洗濯機でフリースを洗濯する方法は?
洗濯機でフリースを洗う場合、短時間で洗濯ネットに入れて洗濯するようにすれば、洗濯機でも可能です。なるべく、洗濯の際の回転で起こる摩擦を避けるために以下ようにします。
- 極力、目の細かい洗濯用ネットを選ぶ。
- フリースは、裏返しにして洗濯用ネットに入れる。
- おしゃれ着用洗剤と、柔軟剤を必ず使用する。
- 手洗いコースかドライコースを選び、短時間で洗濯する。
- フリースだけで洗濯する。
洗濯が終わった!フリースの乾かし方は?
洗い終わったフリースは、部屋干しや屋外での陰干しで乾かしましょう。なお、乾燥機の使用は厳禁です。
フリースは干す前に広げて両手に持ち、空中でしっかり上下にばさばさと払い、繊維に空気を含ませるようにします。こうしてから干すことで、乾いた後ふわふわ感がアップします。
フリースの正しいお手入れ方法
フリースはフワフワもこもこ感がなくなる前に、こまめなお手入れをすることで質感が長持ち します。こちらでは、日々のフリースのお手入れ方法についてご紹介いたします。
<上手なお手入れ方法>
フリースは通気性がよく水分を蒸発させやすい特徴があります。また、静電気が発生しやすいため埃を吸い寄せやすく、それらが毛玉の原因になります。
- 着用時には帯電防止スプレーを使う。
- 着用後はこまめに力を入れ過ぎないように気を付けながら、毛を起こすようにブラッシングする。
- ブラッシング後は、必ずハンガーに掛けて直射日光の当たらない風通しの良いところで保管する。
ほんの僅かな手間でお気に入りのフリースのフワフワもこもこ感を維持し、長持ちされることが出来ますので是非お試しください。
最後に
着心地や保温性も良いフリースは、通気性もよいので湿気がこもらず快適な保温性のある衣類です。比較的安価で手に入れやすいものではありますが、お気に入りのフリースはいつまでも長持ちさせたいものです。
今回ご紹介した方法でフリースのフワフワもこもこ感を復活させて、是非長持ちさせてください。