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パンは意外と『消費期限』が短い食品
皆さんはパンをどのくらいの頻度で食べていますか。忙しい朝や昼には、手軽に食べられる美味しいパンはまさにぴったり!朝食には、頻繁に食卓に並ぶというご家庭も多いのではないでしょうか。
しかし、ご存知の方も多いですが、パンは基本的に消費期限が短い食品です。賞味期限ではなく、「この日までなら安全を保証します」という消費期限が短いので、傷みやすい食品と言えるでしょう。
一般的に、パンは購入、あるいは作ってから1〜2日が消費期限です。コンビニやスーパーで市販されているパンには保存料が含まれているため、5日ほど長持ちすることもあります。しかし、この消費期限を過ぎると少々危険なので、腐っていないかどうか慎重に確認しましょう。
食べてはいけない『パン』の見極めポイント4選
パンは日持ちしない食品なので、比較的早く傷み始めます。腐ってしまったパンを食べると体に不調をきたす恐れがあるため、消費期限を過ぎてしまったパンや保存状態に心配のあるパンは、必ず腐っていないかどうか確認しましょう。
1.カビが生え始めている
見た目からカビが生えているパンは食べたいと思えませんよね。カビが生えているパンは、すでに傷み始めている段階を超え、腐ってしまっています。
厚生労働省の調査によると、1年間で寄せられた食品のカビに関する苦情報告の約10%がパンだったと公表されています。このようにパンは非常に傷みやすく、そしてカビが発生しやすい食品と言えます。
消費期限が過ぎていないパンでも、湿気や気温の高い場所で保管している場合、カビが生えてしまう可能性があるため、消費期限が過ぎていないからと油断してはいけません。
2.千切ると糸を引く
パンを食べようとひとかけら千切った際、パンから糸が引いているという異常事態に遭遇したことはありますか。パンが糸を引いている場合、すでに安全が保証できない状態なので、食べずに廃棄してください。
パンはもともと水分を含んでいる食品なので、腐ってしまうとその水分によって糸を引き始めます。また、ロープ菌と呼ばれる食中毒の原因となる菌によって糸を引くと考えられているため、食べてはいけません。
3.鼻を刺激するような酸っぱい臭いがする
通常、パンは香ばしい美味しそうな匂いを放っていますが、腐ったパンからは独特の酸っぱい臭いが漂います。ツンと鼻を刺激するような匂いなので、嗅いだ時に違和感を感じる人が多いでしょう。
「見た目には異常がないし」と食べてしまう人もいますが、匂いに異常を感じた場合は、パンが正常な状態ではないと考え廃棄するようにしてください。
4.食べた時に苦味や酸味を感じる
腐ったパンは、匂いだけでなく味にも異変が生じます。一口食べた時に、そのパンでは感じるはずのない苦味や酸味を感じた場合は、すぐに食べることを中断してください。
食べた時に違和感を感じる味をしているパンは、すでに傷み始めていたり腐っていたりする可能性が高いです。後に腹痛や下痢といった症状を引き起こす恐れがあるので、食べずに廃棄しましょう。
腐ったパンは絶対に食べないで!食中毒の原因に
上記で紹介したような腐敗サインが現れているパンは、少しの異変であっても食べてはいけません。また、腐敗サインが出ていないパンでも消費期限を過ぎている場合は、食べないようにしてください。
腐ったパンは、食中毒の原因となる事例が多く報告されています。先ほど紹介したロープ菌やノロウイルスなどが代表的な例です。腹痛や下痢、嘔吐などを引き起こすケースが多く、特に高齢者や年齢の低い子どもは重症化しやすいため、要注意です。
腐ったパンと一緒に入っていたパンも危険
また、腐っているパンと一緒に保存しているパンも危険です。食中毒菌が移っている可能性があり、腐っていなくても食べることで食中毒を引き起こす危険性があります。
「せっかく買ったのにもったいない」と思うかもしれませんが、腐ったパンと一緒に保存していたパンも同様に廃棄しましょう。
2〜3日経ったパンは腐っていないか確認を!
いかがでしたか。購入してから2〜3日経過したパンは、徐々に品質が劣化し腐ってしまいます。もともと日持ちしない食品なので、消費期限が迫っているパンは腐っていないかどうか確認した上で食べてください。