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まな板の正しい使い方を知らない人は意外と多い!?
皆さんは日頃から使っているまな板を正しく使えていますか。「まな板に正しい使い方なんてあるの?」とまな板の正しい使い方を知らない人は、意外と多いです。
しかし、食材を切る時に必ず使用するまな板は、正しく使い、正しくお手入れしなければ、衛生上良くありません。安心して美味しい料理を作るためにも、まな板の正しい使い方を覚えておくべきでしょう。
やってない?まな板における『5つのタブー』
まな板は、正しい使い方を理解していないと、知らないうちに雑菌が繁殖したり、寿命を縮めていたりする恐れがあります。ここでは意外とやりがちなまな板におけるタブーを紹介していきます。
1.同じまな板で肉・魚と野菜を切っている
知られているようで実践していない人も多いタブーが、同じまな板で生肉や生魚と野菜を切る行為です。肉や魚には様々な雑菌がついているため、野菜と同じまな板で切ってしまうと、野菜にも雑菌が移ってしまう恐れがあります。
肉や魚はしっかり加熱することで菌を死滅させることができますが、肉や魚の持つ菌が野菜を汚染しているとは気付かず、野菜をしっかり加熱せずに口にしてしまうと、食中毒のリスクが高まります。
したがって、基本的にまな板は2種類用意し、生肉・生魚用と野菜・果物用に分けて使用しましょう。
2.まな板を食洗機で洗う
他の食器や調理器具と一緒にまな板も食洗機で洗いたい気持ちは理解できます。しかし、まな板を食洗機で洗ってしまうと、熱風や熱湯にさらされるため、変形してしまったり傷がついてしまう恐れがあります。
変形してしまったまな板は安全に食材を切ることができませんし、傷がついてしまうと傷の間に菌が入り込み、雑菌が繁殖してしまうリスクが高まります。したがって、まな板は食洗機で洗わず、手洗いするようにしましょう。
3.同じまな板を5年以上使っている
皆さんはまな板の寿命をご存知でしょうか。一般的に、プラスチック製のまな板は2〜3年、木製のまな板は約5年が交換時期の目安とされています。
あまりに長く同じまな板を使っていると、包丁によってできた細かい傷が多くついてしまいます。古くなったまな板にできた細かい傷から雑菌が繁殖している可能性が高く、食中毒を引き起こすリスクが高まります。
したがって、5年間使ったまな板は新しいまな板に買い換えるようにしましょう。また、黒ずみやカビ、臭い、変形といった異常が見られる場合は、上記の交換目安を待たずに買い換えましょう。
4.まな板を熱湯で洗う
肉や魚を切った後、肉汁や破片がこびりついてしまい、熱湯で一度洗い流してから洗おうとする人がいます。熱湯をかけることでこびりついた汚れを落としやすく、さらに除菌効果もあるのでは…となんとなく考えている人もいるでしょう。
しかし、これは全くの逆効果です。肉や魚を切ったまな板に熱湯をかけてしまうと、肉や魚の持つ動物性タンパク質がまな板の上で固まり、細かい傷に入り込んでしまう恐れがあります。すると、なかなか落とすことができず、その部分から雑菌が繁殖する原因になります。
熱湯でまな板を洗うことで、よりまな板にダメージを与え、変形の原因にもなるので、まな板を熱湯で洗うことはやめましょう。まな板を洗うときは、ぬるま湯か水で洗うようにしてください。
5.まな板を濡らさずに使う
最後に、まな板を使う前に必ず水で濡らさなければいけないことをご存知でしたか。多くの人は、自然とまな板を使う前に水に濡らしていると思いますが、これにはまな板を水の膜で保護するという意味があります。
まな板を濡らさずに使ってしまうと、まな板についたホコリなどを落とすことができないだけでなく、まな板を水の膜で保護していないため、まな板に傷がつきやすくなります。すると、雑菌の繁殖の原因にもなりますし、まな板自体の寿命を縮めることにもなります。
したがって、まな板は必ず濡らしてから使うようにしてください。ちなみに、まな板を洗った後は、きちんと完全に乾燥させてから収納するようにしましょう。
まな板の正しい使い方をポイントを押さえて覚えよう!
上記で紹介したタブーを続けていると、まな板の上で雑菌が繁殖してしまったり、真名井とればらの寿命を縮めることになります。タブーな行為を見直し、まな板の正しい使い方をポイントを押さえて覚えましょう。
- まな板は使う前に水で濡らす
- 肉・魚と野菜・果物はまな板を分けて切る
- まな板を使用後はすぐに洗う
- まな板を洗う際は水かぬるま湯を使う
- 食洗機は使わず手洗いのみ
- 洗った後は直射日光を避けて風通しの良い場所で乾燥させる
- 完全に乾き切ってから収納する
普段、当たり前のようにやっている人にとっては「今さら」という感覚でしょうが、1つでも改善点がある方は意識的に見直し、正しい使い方を心がけましょう。
安心安全な調理のためにまな板を正しく使おう
いかがでしたか。食中毒予防や怪我防止のためにも、まな板は正しく扱い、安心安全な調理を心がけましょう。また、3〜5年使っているまな板は、少しでも汚れ始めたら買い換えを検討してください。