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お茶を入れる方法は3通り
お茶を作る際、淹れ方は大きく分けると3通りあります。
- お湯を沸かして煮出す方法
- 沸かしたお湯に浸す方法
- 水出しで作る方法
お湯を沸かして作る方法は、水道水を沸騰させているので衛生面で安全であることと、水出しより早く作れることがメリットです。
ただし、冷ますまでに時間がかかるというデメリットもあります。水道水で作った水出しのお茶は、水道水に含まれる塩素が残りますが、その分細菌が繁殖しにくいというメリットがあります。
実はNGな『お茶の沸かし方』3選!
1.煮出した後に常温で放置すると菌が増えやすい
麦茶はお茶の中でも、家庭で沸かすのに人気のお茶です。そして、麦茶をはじめコーン茶、黒豆茶など穀物茶は、緑茶に比べて殺菌効果のカテキンが入っていない分、傷みやすいとされています。
やかんでお湯を沸かして麦茶を作った際、粗熱を取るのに麦茶をそのまま放置してしまうと、冷ます間に、菌が好む温度である30~40度になり、細菌が増えやすい状態になってしまいます。
この状態では、作った3日目から雑菌が繁殖し、水だしで作った時よりも日持ちしませんので、煮出した後に常温で放置するのは避けましょう。
煮出した麦茶の正しい冷まし方
煮出した後はできるだけ早く粗熱をとることがポイントです。水を張ったボウルにやかんごと入れて冷やします。さらに、ボウルに氷や保冷剤を入れると急冷できます。粗熱がとれたら清潔な保存容器に入れ替えて、冷蔵庫で保存します。
粗熱とらずをに冷蔵庫へ入れてしまうと、庫内で他の食品が傷む原因になってしまいます。常温で放置するのもNGですが、粗熱を取らずに冷蔵庫に入れるのもNGです。
2.お茶パックは入れっぱなしにしないほうがいい
煮出した後は、火を止めて5分ほどたったらお茶パックを取り出してください。何時間も入れたままにすると、味や香りが濃くなるだけでなく、濁りが出たり細菌も繁殖しやすいです。
長く入れているからといって濃い美味しいお茶になるわけではありません。でき上がったら、お茶パックは放置せず取り出しましょう。
3.よく洗浄していない容器に入れるのはNG
きちんと洗浄されていない容器は雑菌が繁殖しやすくなるため、お茶を入れる前によく洗浄し、熱湯消毒をしておきましょう。容器に傷が付いていると、汚れや雑菌が付着しやすくなります。お茶をうつす前には、十分な洗浄と消毒を心がけて下さい。
プラスチック製は軽くて扱いやすい半面、傷が付きやすいため、長く清潔に保ちたいのであれば、傷が付きにくいガラス製の容器がおすすめです。
沸かしたお茶は粗熱を取って冷蔵庫で保存
お茶も常温保存では腐りやすいため、作ったお茶は冷蔵庫で保存するようにします。お茶の茶葉に含まれるたんぱく質は変性しやすい性質のため、腐敗が進みやすいと言われています。
そのため、常温で置いたお茶は見た目は変わらなくても細菌が繁殖して腐りやすいため、当日中に飲み切るのがおすすめです。
沸かしたお湯で煮出した後、冷水にとり急冷してから清潔な保存容器で冷蔵庫に入れて保存したお茶は3日くらい日持ちすると言われていますが、できるだけ早めに飲み切るのが安心です。
お茶の入った容器に直接口をつけて飲むと、細菌が混入する可能性があります。飲むときは必ずコップに移して飲みましょう。また、使いまわしているペットボトルや熱湯消毒できない容器に入れるのもおすすめできません。
気密性の高い保存容器がおすすめ!
作ったお茶を入れる容器は密封性が高いタイプだと、冷蔵庫に入れた際に他の食品のニオイ移りを抑えられたり、外気に触れず劣化しにくくなります。ゴムパッキンが付いているフタ付きのタイプなどは、密封性が高いのでよいでしょう!