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おいしいけど日持ちしにくいカレー
おいしい上にたくさん作れて、料理初心者の人でも失敗しにくいカレー。アレンジレシピも豊富なので、一度にたくさん作って数日間食べ続ける人も多いのではないでしょうか。実は、カレーは傷みやすい料理!保存環境によっては、数時間で傷み始めることもあります。
傷んだカレーを食べて食中毒を引き起こさないためにも、カレーが腐ってしまう可能性がある行為を把握しておきましょう。カレーを日持ちさせるための保存方法も紹介しているので、上手にカレーを保存して長くおいしいカレーを楽しみましょう。
カレーが腐ってしまう『NG行為』2選!
カレーが腐ってしまう行為は、ついやってしまいがちなものばかりです。食中毒にかからないためにも、避けるべき行為を知っておきましょう。
1.常温で放置する
カレーで食中毒を起こしてしまうのは、ウェルシュ菌の繁殖が原因です。ウェルシュ菌は自然界に多く分布しており、通常の量であれば摂取しても大きな問題はありません。
ウェルシュ菌は20~50℃の温度を好み、大量に増殖します。その最適な温度が保たれやすいのが常温で放置されているカレーです。大量に増えたウェルシュ菌を摂取してしまうと、食中毒になってしまいます。
ウェルシュ菌は熱に耐性を持つ芽胞に包まれているため、一度大量に繁殖すると再度カレーを加熱しても死滅しません。食べた後も死滅しないため、体内でさらに菌の量が増えて食中毒を引き起こしてしまうのです。
2.口をつけたスプーンなどをカレーに入れる
人間の口の中には、たくさんの雑菌がいます。一度口をつけたスプーンなどを直接カレーに浸けてしまうと、口内の細菌がカレーの中に移ってしまうリスクがあるのです。
カレーは冷めにくく、菌の繁殖しやすい温度が保たれやすい傾向。肉や野菜などの養分も豊富なので、菌の繁殖には申し分ない環境といえます。雑菌が繁殖するリスクのある行動は、できる限り避けましょう。
カレーを日持ちさせるコツ
カレーを保存するときは、以下のポイントに注意しましょう。
- 鍋のままではなく、1食分ずつ小分けにして保存
- 2時間前後を目指して、粗熱を取り切るよう工夫する
- 冷蔵保存は、1日程度が目安
- 常温放置は絶対に避ける
- 冷凍保存するときは、根菜類を取り除く
カレーはとろみが強いので、冷ますのに時間がかかります。しかし、温かい状態で放置するのは食中毒のリスクが上がってしまうため、非常に危険!食べないカレーは早い段階で小分けにして、夏場であれば扇風機などを活用して早く粗熱が取れるよう工夫してみてください。
根菜は冷凍に不向きで、冷凍してしまうと食感が落ちてしまいます。冷凍したカレーをおいしく食べたいなら、根菜は取り除いて冷凍しましょう。
まとめ
カレーは傷みやすいので、作る前に作った後のカレーをどう保存するかを考慮しておきましょう。冷凍したカレーは、鍋で十分加熱すると食中毒のリスクを抑えられます。