絶対NG!夏に常温で放置してはいけない『食べ物・飲み物』8選

大きな鍋で作ったカレー

夏場に気をつけなければいけない食中毒は、食品を常温放置してしまうと途端に菌が繁殖することで発生します。中でも菌が発生しやすい食品や飲み物は、数時間で菌が増殖し、食中毒を引き起こす危険性が高まります。今回は、絶対に夏に常温で放置してはいけない食べ物や飲み物を紹介します。

夏は食中毒に要注意!食べ物や飲み物の保管に気をつけて

腐ったフルーツと野菜

夏は蒸し暑く、雑菌にとっては増殖しやすい環境となるため、食中毒を引き起こしやすい時期でもあります。他の季節以上に消費期限や保管方法に注意しなければ、自分や家族が食中毒を引き起こしてしまうかもしれません。

特に、雑菌が繁殖しやすい食べ物や飲み物は、数時間常温で放置しただけでも雑菌が一気に増殖し、食中毒を引き起こす恐れがあります。

食中毒を引き起こすと、嘔吐や下痢といった症状が多いですが、重症化すると脱水症状により死に至る危険性も高まります。特に免疫力の低い小さなお子様やご高齢の方がいるご家庭では、特に要注意です。

絶対NG!夏に常温で放置してはいけない食べ物・飲み物8選

お腹が痛く具合が悪い女性

では、夏場に少しでも常温で放置してしまうと雑菌が繁殖し、食中毒を引き起こすリスクが高まる食べ物や飲み物には、どのような食品が当てはまるのでしょうか。ここでは特に気をつけたい食べ物や飲み物を8つ紹介します。

1.カレー

昔は一晩寝かせたカレーが美味しいなどと言われてきましたが、最近はその日に作ったカレーはなるべくその日に食べきることを推奨しています。なぜならば、カレーは常温放置することでウェルシュ菌が増殖するからです。

ウェルシュ菌は、カレーが数時間常温放置されるだけで一気に増殖し、再び加熱しても死滅しない強力な細菌です。体内に入ることで嘔吐や下痢、腹痛といった症状を引き起こします。

もしも数時間のうちに食べきることが難しい場合は、平たい密閉容器に保存し、しっかり蓋をした状態で冷蔵保存するようにしてください。この場合も、必ず次の日までには食べきるようにしましょう。

2.味噌汁

お椀に入った豚汁

味噌汁は、作った状態のまま常温で置きっぱなしにしやすいですが、実は味噌汁もそのまま放置していると雑菌が繁殖し、食中毒を引き起こすリスクが高まる食品です。

多くの食材が入っていることも影響して、数時間で細菌繁殖が始まるので、夏場はもちろん、他の季節でも常温放置は控えるように注意喚起されています。

もしも味噌汁を作り置きしたい場合は、お鍋のまま冷蔵保存するか、あるいは2〜3時間おきに加熱して細菌を死滅させるようにしてください。

3.ご飯(白米)

ご飯には、セレウス菌と呼ばれる細菌が含まれています。これは元々白米に付着している菌なのですが、常温放置することでセレウス菌が繁殖し、毒素を産み出してしまうのです。

毒素を生み出したご飯を食べてしまいうと、比較的早い段階で腹痛を引き起こし、下痢や嘔吐といった症状が現れます。重症化すると、脱水症状を引き起こす恐れがあるので、日本人に馴染みのある白米は要注意です。

ご飯は炊飯器の保温機能を使って1日保存するか、ラップで包んだりタッパーに入れて冷蔵保存するようにしましょう。冷蔵保存は炊飯器の保温機能より持ちが悪くなるのでおすすめしません。

4.生肉

生の豚ロース切り身

多くの方がご存知の通り、なま肉や生魚などの生鮮食品の常温放置は禁物です。菌や寄生虫が繁殖し、非常に重篤な食中毒症状を引き起こす恐れがあるからです。

生肉には、様々な寄生虫や細菌が付着している可能性があり、何種類もの寄生虫や細菌が繁殖することで、嘔吐や下痢だけでなく、重症化すると溶血性尿毒症症候群や脳症を引き起こす恐れもあり、大変危険です。

生肉は季節に限らず、必ず持ち帰ったらすぐに冷蔵保存するようにしてください。また、冷凍肉は常温で解凍せず、冷蔵庫などで時間をかけて解凍しましょう。

5.豆腐

豆腐の鮮度が重要となる食品なので、夏場に長時間常温放置していると、セレウス菌が繁殖します。ご飯と同じように、腹痛や下痢、嘔吐、重症化すると脱水症状を引き起こす恐れもあり危険です。したがって、豆腐はすぐに冷蔵庫で保存するようにしましょう。

6.冷凍食品

冷凍食品は、保存料などが一切使われていない食品が多いため、常温で放置してしまうとあっとういう間に細菌が繁殖する恐れがあります。夏場であれば2〜3時間で食品自体が溶け、細菌繁殖が始まります。

冷凍食品はすぐに冷凍庫へ入れて保存し、調理する直前に取り出すようにしてください。夏場に2〜3時間放置してしまった場合は、見た目に問題がなくても、念の為食べない方が安全です。

7.真空パック食品

真空パックの肉や魚

最近は保存性の高い真空パック食品も増えてきましたが、真空パックは常温で放置してしまうと、途端に細菌を繁殖する非常に危険な食品です。厚労省からも注意喚起が促され、以前は真空パックの食中毒によって意識不明となった例も報告されています。

真空パックは保存料が使われていない食品が多い上、最強の自然毒素とも言われるボツリヌス菌が繁殖しやすい食品です。嘔吐や下痢だけでなく、呼吸困難や麻痺、先に紹介したように意識不明に陥る恐れもあります。

真空パックはコンビニなどでも多く販売されていますが、必ず持ち帰った後はすぐに冷蔵保存し、細菌を繁殖させないよう気をつけましょう。

8.一度口をつけた飲み物

牛乳やジュース、お茶など、ペットボトルに入った飲料を冷蔵庫に保存している人は多いです。中にはペットボトルに口をつけて直接飲む人もいますが、一度口をつけた飲み物を常温放置してしまうと、細菌が繁殖し、食中毒を引き起こす危険性が高まります。

一度直接口をつけた飲み物は、冷蔵庫保存であっても細菌が繁殖するため、ペットボトル飲料は極力口を直接つけないようにするべきでしょう。また、開封後は、口をつけたつけないに関わらず、早めに飲みきるようにしてください。

食中毒は危険!夏場は特に衛生管理を徹底しよう

扉が開いたままの冷蔵庫

夏場に食品や飲み物を常温放置していると、食品によっては数時間で細菌が繁殖し、食中毒を引き起こす危険性が高まります。非常に危険な症状を引き起こすので、夏場は他の季節以上に衛生管理を徹底しましょう。

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