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真鍮は経年変化する
銅と亜鉛を混ぜ合わせた合金である真鍮は、身近なものでは5円玉にも使われています。その他、アクセサリーやタオル掛け・ペーパーホルダーなどの生活雑貨、仏具やお寺の装飾、トランペットなどの金管楽器などにも使用されています。
真鍮は人の皮脂や空気に触れると酸化し変色します。そして、水に濡れると青錆びが生まれます。このように真鍮は経年変化しますが、この特徴を生かしてアンティーク調のインテリアに使われることもあります。
真鍮の日頃のお手入れは布や磨きクロスを使う
真鍮は、最初は美しい輝きを持っていますが、酸化すると黒っぽく変色します。水気に弱いため、直接肌につけるアクセサリーなどは、汗によってすぐに黒っぽくなってしまいます。
アンティーク調が好みであれば、変色することでより味わいが出ますが、経年変化が好みでない方は定期的にお手入れが必要です。
経年変化で出てくる「緑青」と言われている青錆は、体には無害ですが洋服や皮膚に色移りすることもあるため、アクセサリーなどは使うたびに簡単なお手入れをしておくと安心です。使ったアクセサリーは、柔らかい布などを使って乾拭きをします。
汚れが少し気になるときは微粒子研磨剤とツヤ出しワックスを含ませた専用クロスを使うのがおすすめです。キレイにした真鍮アクセサリーは、変色を防ぐためビニール袋などに入れ、空気に触れないように保管しておきましょう。
真鍮の黒ずみを落とすお手入れ方法
お酢を使う
お酢に含まれる酢酸と金属が化学反応を起こし黒ずみを除去できると言われています。
- 真鍮のアイテムを容器など入れ物に入れます。
- 真鍮アイテムがしっかり浸る量のお酢を加えます。
- そのまま数分放置したら、流水ですすぎ、柔らかい布で水気を取り除き、磨きます。
- 浸し過ぎると赤色っぽく変色することがあるため様子を見ながら行ってください。
- お酢が残っていると酸化や変色の原因となるためしっかりと流水で洗い流してください。
- 酢の匂いが気になる場合はクエン酸やレモンで代用できます。
市販の真鍮磨き剤を使う
ホームセンターなどで真鍮磨き剤を購入できます。有名なアイテムとしては家庭用の金属研磨剤「ピカールケア」などおすすめです。他にも、液体タイプやワタに磨き材を染み込ませてあるので適量をつかんで擦るだけのものなどもあります。
スポンジ状になった紙ヤスリのようなもので「工業用パッド」とも言われている研磨パッドは新品の状態に戻せるくらい汚れが落ちるようです。ただし、ヤスリは目の粗さが重要なため、選ぶ際は従業員に確認すると安心です。
経年変化を残したままにする真鍮のお手入れ方法
真鍮のアンティーク調の風合いを残したい場合には重曹を使いましょう。
- 重曹と水を2:1の割合で混ぜ重曹ペーストを作ります。
- 柔らかい布に1のペーストを付けて、優しく真鍮アイテムを擦り磨きます。
- 流水でペーストをしっかりと洗い流したら、柔らかくきれいな布で乾拭きします。
- 細かい部分は綿棒や古歯ブラシなどを使うのがおすすめです。
- 酸化防止のため水気はしっかりとふき取ってください。
- 重曹の研磨作用により、こすり過ぎは傷がつきやすいので注意してください。
真鍮カラトリーや箸置きは食器用洗剤で洗ってOK!
真鍮素材のカトラリーや箸置きは、普通のカトラリーと同じように台所用中性洗剤とスポンジで洗います。ただし、洗った後はすぐに水気を拭き取り乾燥状態にします。使用後もできるだけ早く洗って、水気が付いたままの状態をできるだけ避けるようにしましょう。