柚子の旬はいつごろ?美味しい季節やおすすめの食べ方まで解説

収穫したゆず

香りが良く、料理の香り付けや飲み物の香料として、さらにはお風呂に入れて入浴を楽しめるなど、さまざまな楽しみ方ができる柚子は、日本人に馴染みの深い食材です。今回は、そんな柚子の旬の時期やおすすめの食べ方、調理法を解説していきます。

料理の香り付けから入浴にも活用できる食材『柚子』

たくさんの柚子

日本で古くから親しまれてきた柚子は、歴史を遡ると奈良時代に中国から輸入されてきたと考えられています。それほど古くから親しまれてきた柚子は、現在でも料理の香り付けなどに幅広く活用されています。

また、冬になると「柚子を入れたお湯に入浴すれば風邪を引かずに冬が越せる」という言い伝えが残っているため、多くのご家庭で柚子を浴槽に入れて柚子風呂を楽しみます。柚子のほんのりと良い香りが浴室中に広がり、リラックス効果もありますよね。

柚子の栄養成分と効能

柚子は「風邪をひかない」と言われているように、多くの健康効果をもたらしてくれる栄養成分が含まれています。

  • ビタミンC…シミやそばかす予防
  • ヘスペリジン…コラーゲン合成促進効果
  • β-カロテン…免疫力向上

これらの栄養成分が豊富に含まれているため、美肌と風邪予防に特に効果があると言われています。冬に柚子が活躍するシーンが多いのは、免疫力が上がることが影響していると考えられます。

柚子の旬はいつ頃?賞味期限はどのくらい?

ダンボールに入った沢山の柚子

冬によく見かけるようになる柚子ですが、柚子の旬はいつ頃なのでしょうか。また、購入した柚子は、どのような保存方法でどのくらい日持ちするのでしょうか。ここでは柚子にまつわる知識を解説します。

柚子の旬は1年に2回訪れる

実は柚子の旬は、1年に2回訪れることをご存知でしょうか。1回目が青実の状態である7〜8月頃、2回目が黄色く熟した状態で10〜12月頃です。

1回目の青実の状態では、柚子胡椒などに使われることが多く、一般的には2回目の旬である10〜12月頃の柚子が旬として知られています。黄色く熟した状態の柚子を使うご家庭が多いので、ご家庭で美味しく食べるためには、2回目の旬の時期に出荷される柚子がおすすめです。

柚子は新聞紙に包んで常温、または冷蔵保存

柚子は基本的に香りが大切な食材です。香りが逃げないように、むき出しのまま保存するのではなく、新聞紙などできちんと包んで保存します。

涼しい季節は常温保存も可能ですが、常温保存は1週間ほどしか日持ちしない上、暖房などを使い始めると高温で劣化を早めてしまいます。

したがって、基本的には新聞紙に包んだ状態で、冷蔵庫の野菜室に保存しておくことが推奨されています。冷蔵庫の野菜室で保存すると、約2週間ほど日持ちします。

冷凍保存すると最長3ヶ月保存が可能に!

柚子を早めに使い切ることができないと判断した場合は、冷凍保存がおすすめです。柚子は冷凍することで、最長3ヶ月ほど日持ちさせることが可能です。

冷凍する際は下処理をする方法もありますが、丸ごと冷凍保存する場合は、ぬるま湯でしっかりと洗った後、フリーザーバッグに入れるだけです。この時、皮についた水分はきちんと拭き取ってからフリーザーバッグに入れましょう。

冷凍保存した柚子は、皮を使う場合は皮の部分をすりおろして、実を使う場合は自然解凍した後、カットして使用します。もちろん、お風呂に入れてゆず湯としても使用可能です。

柚子を美味しく食べたい!おすすめの食べ方は?

柚子と柚子ジュース

せっかく柚子を買ってきたならば美味しく食べたいですよね。最後に、柚子本来の味を美味しく楽しめる方法をご紹介します。手順も簡単なレシピを紹介するので、今まで扱いに困っていたという方もぜひ試してみてくださいね。

活用法多数!柚子のはちみつ漬け

柚子とレモンとはちみつ漬け

柚子のはちみつ漬けは、柚子を活用する調理法でもメジャーですよね。お湯に溶かして柚子茶として楽しんだり、紅茶に入れたり、あるいはおかし作りの風味としても活躍します。

  1. 下手を切り落として5mm程度の幅に輪切りする
  2. 密閉容器に蜂蜜、柚子、蜂蜜という順番で交互に入れて柚子を蜂蜜に漬す

とても簡単に作れる上、活用法も多いので、活用法に迷ったら、まずははちみつ漬けを試してみると良いでしょう。そのまま食べても美味しいですよ。

おやつ代わりにも♪柚子ピール

柚子ピールの砂糖漬け

柚子の皮のみを使うレシピです。砂糖漬けにするので、お子様や小腹が空いた際のおやつ代わりとしても美味しくいただけます。

  1. 柚子の皮を好みの形や大きさ、太さにカットする
  2. 沸騰したお湯に入れてアク抜きを繰り返す
  3. しっかりアクが抜けたら、浸るほどの水にたっぷりの砂糖と一緒に入れて煮詰める
  4. キッチンペーパーなどで柚子の皮についた水分を拭き取る
  5. オーブンにキッチンシートを敷き、その上に重ならないように皮を並べる
  6. 100℃ほどの温度でお好みの加減までオーブン乾燥させる

砂糖漬けにした柚子ピールは、瓶などに詰めて保存します。フリーザーバッグなどに入れて冷凍保存すれば、長期間長持ちします。

柚子は香りづけやお菓子にも大活躍!アイデアを練って活用して

3つの柚子

いかがでしたでしょうか。柚子は料理の香りづけや調味料として、さらにお菓子など、さまざまな調理法があります。ネット上にも多くのレシピが掲載されているので、ぜひご家庭にあった柚子料理を楽しんでみてくださいね。

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