怒鳴る人の心理とは?対処法や付き合うコツはある?

怒鳴る人

すぐ怒鳴る人は威圧的で強いイメージがありますが、その心理とはどのようなものなのでしょうか?時には怒鳴りたくなることがあったとしても、雰囲気が悪くなるなど周りに与える影響を考えて感情を抑えますよね。ですがそれができない人が身近にいたら大きなストレスになってしまいます。そんな時のために厄介な人の対処法と上手な付き合い方について解説しますのでご覧ください。

怒鳴る人の特徴

情緒不安定イメージ

怒鳴る人の心理によって怒鳴る理由はさまざまですが、怒鳴りやすい人の心理には次のような特徴があります。

プライドが高すぎる

すぐ怒鳴る人の心理は思っている以上にプライドが高く、何かにつけ周りの人を見下しているという特徴があります。

自分は他の人より優れていると思っているため、不利な立場になるようなことがあったりすると、自尊心が傷つけられ怒りでいっぱいになってしまいます。

本当は気が小さく情緒不安定気味

怒鳴る人の心理は一見強そうに思えますが、実は気が小さく繊細で傷つきやすい気質を持っています。たとえば、ちょっとした会話の行き違いや冗談でも、真に受けてイライラや不安感を抑えられずに感情が高ぶって怒鳴ってしまうのです。

また、本能的に怒鳴ることが、周囲の人にどう思われるかを考えることができない情緒不安定気味でもあるようです。このような人は、人を心から信用できないという一面も持ち合わせていることが多いようです。

ストレスに弱い

怒鳴る人の心理で、すぐ怒鳴ってしまうのは気持ちに余裕がなく、ストレスが溜まっている人に多いという特徴があります。

真面目で責任感の強い人ほどストレスが溜まりやすい傾向がありますが、仕事や人間関係などで一時的にストレス過多に陥ると気持ちが落ち着かず、衝動的に怒鳴って発散する人もいます。

人を支配しようとする

怒鳴る人の心理で、すぐ怒鳴る人は怒鳴って相手を威嚇する行為自体が強さの証だと思い込んでいる可能性があります。このようなタイプは、たとえ表面上だけの強さであったとしても無意識に人を支配し独占しようとしているとも考えられます。

相手は誰でも良いわけでなく、怒鳴られると委縮する弱そうな相手を本能的に見極めて、恐怖を与えることによって支配しようとします。怒鳴れば相手が自分の言うことを聞いてくれると分かっているので、このような人が身近にいると非常に厄介です。

相手を支配する手段として怒鳴るのは、自分に対する自信のなさの表れであり、本当は弱い人間なのです。

自己中心的でわがまま

怒鳴る人の心理は「常に自分が優位な立場にいたい」「自分の思い通りにならなければ気が済まない」、このような人は、自分の気持ちを押しつける幼児性の高い心理的特徴があります。

今まで自分の思いどおりにしようとわがままを通しても許されていた環境にいたのでしょうか、大人の社会に順応できない自己中心的な性格だと考えられます。

《 ポイント 》

  • 自分は他の人より優れていると思うプライドの高さ。
  • 実は気が小さく繊細で傷つきやすい。
  • ストレスが溜まると衝動的に怒鳴って発散する。
  • 無意識に人を支配し独占しようとしている。
  • 幼児性の高い自己中心的な性格

怒鳴る人の心理

弱点

すぐ怒鳴る人に対して、「どうしてすぐ怒鳴るのだろう?」と不思議に感じたことありませんか?この章では、その疑問にお答えします。

自分の気持ちを何より優先する

怒鳴る人の心理で一番に考えられるのが、「人の気持ちを考えられない」ということです。

人は誰もが自分の価値観を持っていますが、自分を制御できないわがままな人は、相手のことはともかく自分の感情を何より優先して分かってもらいたいという自分勝手な気持ちが強いようです。

周囲の人を思いやれる性格であれば、怒鳴る必要などないでしょうが、自分の気持ちを優先的に理解してもらいたいがゆえに怒鳴ってしまうのです。自分の気持ちを一方的に押しつけることに成功すると、その後も怒鳴り散らす行為が止められなくなってしまいます。

このように相手に反論の余地を与えずに一方的に怒鳴る人の心理というのは、人の気持ちを考えることができない人なのです。

弱みを握られたくない

「怒鳴る人の特徴」でもお伝えしましたが、本当は弱くて一人では何もできない人ほど怒鳴る傾向があります。つまり精神的に弱い人であり、自分の弱さを知られたくないという心理によって怒鳴り散らし、それを鎧代わりにして表面上の強さをアピールしているのでしょう。

弱いだけでなく、不安を抱きやすい心理も持ち合わせているのですが、自分の弱い部分をできるだけ相手に知られたくありません。よって、弱い心を隠したい気持ちや、不安感を拭いきれない苛立ちなどが込み上げくるとストレスになり、そのフラストレーションが怒鳴り散らすという行為に繋がってしまうのです。

優位に立ちたいから押さえつける

適切な方法で自分の能力や価値を出せることが出来ない人は、怒鳴って威圧し恐怖を与えるという方法で自分の強さを示そうとします。

自分の意見に反論されたり理解を示してくれなかったりすると、相手を怒鳴って押さえつけ言うことを聞かせるのです。つまり、自信がないからこそ見くびられたくないのです。

相手が自分の思い通りに動き出すと満足するので、優位に立つために何度も同じことを繰り返してしまいます。

《 ポイント 》

  • 自分の感情を何より優先して理解してもらいたい。
  • 自分の弱い部分を相手に知られたくない。
  • 自信がないからこそ見くびられたくない。

怒鳴る人への対処法

凛とした態度をとる女性

怒鳴る人の心理によって怒鳴る理由はさまざまですが、職場や家庭の中に怒鳴りやすい人が一人でもいるというのは、かなり大きなストレスです。怒鳴る人につられて感情的になってしまわないように、対処する方法を紹介します。

委縮せずに凛とした態度をとる

怒鳴られるとどうしても委縮してしまいますが、それは逆効果です。怖い気持ちを押し殺して凛とした態度で対応し、隙を見せないようにすると相手の方が怯んでしまうことも。

怯えた態度を見せてしまうと相手は図に乗って、もっと怒鳴り散らして心を支配しようとしてきますので、怒鳴られても右から左へ受け流すようにして、怒りを正面から受け止めないようにしましょう。相手は小心者なのですから、委縮せずに毅然とした態度でいることが最大の防御なのです。

冷静に対応する

感情的になりやすい人だからこそ、イライラすると怒りに直結し怒鳴り始めます。そんな相手には冷静な心で対応し、一方的にぶつけてくる怒りをかわすようにしましょう。もし、あなたのミスが原因で怒鳴ってきたとしたら、まずは冷静に謝罪してください。

また、理不尽に怒鳴られているときであっても平常心を貫くことで、相手は「怒鳴って恐怖心を与えても言うことを聞きそうにない」と意気消沈して自信がなくなり諦めることでしょう。

相手の目を見据えて話を聞く

恐怖心から思わず目を逸らしてしまいがちですが、怒鳴る人はそこを見逃しません。目を逸らす行為は相手を見下す態度に映ってしまうので、「こっちを見ろ!」「聞いてるのか!」「なんだ、その態度は!」と、余計に怒りを増長させてしまうだけなです。

よって、怒鳴る人と話す時は目をしっかり見ながら対応することが重要です。そうするとで、徐々に近寄らなくなるはずです。

無視するのは逆効果になる

理不尽な理由で怒鳴られたりすると、腹が立って怒鳴り返したい気持ちになります。そこをぐっとこらえて、無視する対応をとってしまうのは逆効果になり、火に油を注ぐことになってしまいます。

正しい対処法は最後まで冷静に、淡々と対応することです。または、この状況を早く終わらせるためにも真剣な顔をして聞くふりをするのもおすすめです。

まともに相手にしないで聞いているフリをするだけでいいのです。無視はしないで、相手がいくら怒鳴ってきても淡々とした態度でいてくださいね。

怒りの沸点を押さえておく

人によって怒りの沸点が違いますから、それを見極めておくことで怒りを避けることができます。すぐ怒鳴る人は怒りの沸点が低いので、到達しそうになったら未然に回避すればいいのです。

怒り出しそうな雰囲気がわかったら、相手の趣味など好む話題を出して話の論点を変えてみましょう。話をずらされて、「プライドを傷つけられた」と思われないように注意してくださいね。

《 ポイント 》

  • 委縮したり、無視するのは逆効果になる。
  • 相手から目をそらさずに冷静に対応する。
  • 怒りの沸点を見極めて未然に回避する。

怒鳴る人と付き合うためのコツ

心理状態イメージ

怒鳴る人の心理状態を理解して、怒鳴る人とうまく付き合うためにはコツがあります。

すぐ怒鳴る人の暴言を真に受けて委縮したり、真っ向勝負に出るのは間違っています。よりひどくなるだけなので上手く受け流すようにしましょう。

また、どんな話題どんな態度をすると怒鳴るのかということを先読みして、その原因を取り除いておくことも上手に付き合っていくコツです。このように相手の怒鳴るポイントを刺激しないようにすると、怒鳴られるのを極力回避出来ます。

そしてもう一つ、すぐ怒鳴る人に対しては、最初から最後まで冷静でいること。そうすれば、怒鳴っている人の真意が分かりやすいですし、相手もふっと冷静さを取り戻してくれるかもしれません。

《 ポイント 》

  • 怒鳴る原因を先読みして取り除いておく。
  • 最初から最後まで冷静でいること。

自分が怒鳴ってしまうのをやめる方法

怒りに待ったをかけるイメージ

怒鳴る人の心理状態を理解して、自分自身が怒鳴ってしまうのをやめるのには最適な方法があります。

怒鳴る人は、「怒りはコントロールできない」という思い込みを捨てて、コントロールできると信じることができれば現実が変わってきます。

その方法としていくつか紹介していますので参考にしてください。

  • 「1、2、3」と数えることで、怒りに「待った」をかける。
  • 怒っている現場からちょっと離れて一人っきりになる。
  • 全く違うことを考えて気を紛らわす。
  • 怒りの記録をつけるとどんな場面で怒鳴るのか傾向を把握できる。
  • 怒鳴る行為が周りにどんな影響を与えるのか考えてみる。

《 ポイント 》

  • 怒りはコントロールできると信じる。

最後に

怒鳴る人

すぐ怒鳴る人の心理として、「自分を理解してほしい」「弱みを握られたくない」などありますが、共通する特徴としては、「プライドの高さ」や「気が小さい」「情緒不安定」などが挙げられます。

会社やご家庭、友人などに怒鳴ることで支配しようとする人や、威厳を見せようとする人がいたとしたら、その怒鳴る人の心理的特徴と対処法を知っていると上手に付き合っていくことができます。

いつも怒鳴られてばかりでストレスが溜まると嘆いている方は、この記事の対処法を参考に、より良い人間関係を築いて下さいね。

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