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ひび割れした卵の注意点
ひび割れした卵は、ひびとは言えない程度であっても、卵白(白身)に空気や卵の殻に触れてしまう事で雑菌が付いてしまう可能性があります。「これくらいのひびなら大丈夫!」と軽く考えずに注意しましょう。
卵の殻にはサルモネラ菌が付着していることがあるため、ひび割れしたところから菌が中身に入ってしまい、繁殖してしまう可能性があります。
冷蔵保存してもひび割れした卵は、その日のうちに使い切ってしまうのがおすすめです。
卵がひび割れした時の正しい対処法
ここでは、卵がひび割れした時の正しい対処方法をご紹介します。
ひび割れした卵や割れた卵は、時間の経過とともに劣化が進み、雑菌が繁殖してしまう可能性があります。出来るだけ早く殻を取り除き、清潔な容器に移し替えてください。
可能ならこの時点ですぐに加熱調理にすることをおすすめします。サルモネラ菌は70℃以上で1分以上加熱することで死滅します。
ひび割れした卵の賞味期限
ひび割れした卵は、割れ方の度合によって異なります。
- 卵が完全に割れてしまった場合……1日
- 卵にひびが少し入った場合……2~3日
ひび割れした卵や、割れてしまった卵の賞味期限は短いので注意しましょう。
保存期間を延ばしたい場合は、すぐに加熱調理し、冷ましたらジップロックや保存容器に入れて冷凍保存するのがおすすめです。
生卵の状態で冷凍保存する
知らない方も多いかと思いますが、卵もある方法をとれば冷凍保存は可能です。
〈ほとんど割れている状態の卵〉
- 割れた卵を殻から出し溶き卵にする。
- 溶き卵を冷凍保存用のジップロックなどに入れる。
卵が多い場合は、小分けにして保存袋に入れるのがおすすめです。 - しっかり空気を抜きジッパーを閉じたら冷凍庫に入れる。
〈わずかなひびの状態の卵〉
- 水で濡らしかたく絞ったキッチンペーパーで卵の殻を丁寧に拭き取る。
- 空気が触れたり隙間ができないように卵を殻のままラップでくるむ。
- ジップロックなどに入れて冷凍庫に入れる。
冷凍卵の解凍方法
- 凍ったまま卵の殻をむく。
- 容器に入れてそのまま自然解凍する。
- 解凍した卵は普通の卵と同じように使う。
生卵の賞味期限と保存方法
生卵の賞味期限
スーパーマーケットなどで売られている卵の『賞味期限』は、『生で食べられる』事を念頭に設定されています。
気温が10℃度以下の冬場は、賞味期限が切れてから約1ヶ月前後、 春や秋は賞味期限が切れてから4日程度は生で食べられると言われています。
ただし、保存状態により差が出るため、賞味期限が切れた卵は早めに加熱調理して食べることをおすすめします。
生卵の保存方法
生卵を冷蔵保存するときは、卵のとがっている方を下に向けると冷蔵庫の開閉などの衝撃で生卵にひび割れが入って劣化するのを防ぐことができます。
卵はとがっている殻の方が強度があり、ひび割れしにくいと言われています。逆側の丸い方は、気室と呼ばれる空気の部屋があり、生卵が呼吸をするため上にする必要があります。
丸い方を上にして保存してしまうと、気室内の空気が卵黄と触れてしまい、生卵に細菌が入りやすくなる可能性があります。
スーパーなどでパック詰めの生卵を購入した場合は、とがっている方を下に向けて冷蔵庫のドア上部のエッグスタンドではない場所に保存しましょう。
ゆで卵の賞味期限と保存方法
ゆで卵の賞味期限
固く茹でて殻付きのゆで卵を保存した場合、冷蔵(5℃)で2~3ヶ月、10℃で約3週間、室温25℃以上で3~7日程度もつと言われています。
殻をむいた場合、殻付きのゆで卵に比べ1/3から1/2にまで賞味期限が短くなってしまうようです。ただし、上記の賞味期限は正しく品質管理した場合の目安なので、ご家庭では固く茹でて殻付きのまま冷蔵保存したゆで卵は、3~4日以内に食べきりましょう。
ゆで卵の保存方法
いつひびが入ったかわからない卵をゆで卵にするのはやめましょう。ひび割れした卵は酸素がうまくいきわたらないため、卵内に菌が繁殖している場合も多いので食中毒の危険があります。
ゆで卵は殻のまま保存しましょう。殻をむいたゆで卵はその日のうちに食べきるのがおすすめです。また、殻がついたゆで卵でも殻に少しでも、ひび割れが入ると菌が繁殖する可能性があるのでその日のうちに食べきりましょう。
最後に
ひび割れした卵の対処法や注意点、賞味期限や保存方法についてご紹介しました。
ひび割れした卵は菌が中に入って繁殖してしまい、食中毒を引き起こしてしまう可能性があるため、賞味期限内でも加熱料理することが大切です。
卵の賞味期限は、卵を生で食べられる期限が記載されていますが、あくまでも割れていない状態の期限です。ひび割れした卵はなるべくその日のうちに美味しく食べきりましょう。