牛乳の常温保存はダメ!その理由や常温で放置できる時間の目安まで解説

牛乳の入ったガラスのボトルとコップ

牛乳はスーパーなどでも冷蔵棚に置かれていることがほとんどです。ただ、持ち帰るまでの時間やうっかり冷蔵庫に入れ忘れた場合など、常温で置いても飲むことはできるのでしょうか?牛乳は冷蔵保存が基本ですが、その理由や常温で放置できる時間の目安など解説します。

牛乳の常温保存がダメな理由

牛乳を購入するところ

「乳等省令」で10℃以下の保存が定められている

牛乳を安全に美味しく飲むには温度管理がとても重要で、厚生労働省の乳等省令で、牛乳類の保存方法は10℃以下の環境で保存することが定められています。

乳等省令とは食品衛生法にもとづく「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(厚生労働省)」のことです。このように法律でも定められているため、牛乳は常温保存でなく冷蔵保存が基本です。

細菌が繁殖しやすくなる

牧場からとれた生乳には、細菌などが入ったままのため、工場の殺菌機で加熱させ、さまざまな工程を経て牛乳となります。そして、殺菌後は直ちに10℃以下に冷却され、細菌数などをチェックしてからお店などに出荷されるそうです。

牛乳は殺菌処理をされていますが、すべての菌が無くなっているわけではなく、少量の細菌は含まれています。つまり、常温で長い時間保存しておくと、菌が繁殖しやすい状態になり牛乳が腐ってしまいます。未開封でも冷蔵保存がおすすめです。

常温で置いておける時間

パックに入った牛乳

牛乳は冷蔵保存が基本ですが、うっかり常温のまま置いてしまったり、スーパーなどで購入した後、すぐに冷蔵庫に入れられない場合もあるでしょう。常温のままでも腐らない時間は温度・湿度によっても左右されますので、一概に示せるものではありませんが、以下を参考にしてください。

  • 夏場以外で未開封の牛乳:1時間~半日(温度と湿度によって変わります)
  • 真夏や高温の車内、湿度や温度の高い場所:未開封でも早い段階で傷み始めるので注意が必要
  • 開封後:開封後は菌が繁殖しやすいため、10℃以下でない場所では常温保存は避けましょう。

暑い日は購入したら保冷剤などを使って持ち帰ると安心です。季節だけでなく、冬でも室温によっては常温を超えることもあります。常温とは一般的に15~25℃と言われています。常温保存したときは「〇時間までならOK」という判断ではなく、状態を確認するようにしましょう。

低温殺菌牛乳の常温放置は特に注意

流通されている牛乳の多くが「超高温殺菌」されている牛乳ですが、63~65℃で加熱殺菌されている「低温殺菌牛乳」もあります。

低温で殺菌することで、生乳のたんぱく質の変性が少ないというメリットがありますが、低温殺菌のため死滅せず残っている細菌が超高温殺菌に比べ多いと言われています。そのため、低温殺菌牛乳の常温保存は、短い時間でも菌が繁殖しやすい状態のため避けたほうが良いでしょう。

開封後の牛乳の賞味期限と保存の際の注意点

コップに注がれた牛乳

開封後は2~3日で飲み切る

開封後の牛乳は空気に触れることで、酸化し細菌の繁殖も進んでいきます。表示されている賞味期限・消費期限に関わらず開封後は2~3日で飲み切るようにしましょう。

正しい冷蔵保存の仕方

開封後の牛乳を美味しく安全に飲むために次のことに気を付けましょう。

  • 冷蔵保存する
  • 開け口はしっかりと閉じておく
  • 容器に直接口をつけたり、指などを入れない
  • においの強い食材の近くには置かない
  • ドアポケットは冷蔵庫の開閉で冷気が逃げやすいので中段などがおすすめ

飲んではいけない牛乳の見分け方

バツ印を示すエプロンをした女性

牛乳は開封すると徐々に品質が劣化していきます。開け口をしっかり密閉していても、周囲のにおいを吸着しやすい性質があるため、新鮮な状態とは違う風味に変わってくることもあります。また、次のような牛乳は腐っている可能性が高いため飲むのは控えましょう。

  • 牛乳が分離して、ブツブツしたものができている
  • ドロドロとヨーグルトのような状態になっている
  • 酸っぱいにおいや、普段とは違うにおいがする
  • 白色ではなく黄色っぽい色に変色している
  • 酸味や苦味を感じる
  • 鍋で沸騰させると、固まるまたは分離する

ロングライフ牛乳は常温保存OK!

笑顔で牛乳を飲む少年

牛乳は冷蔵保存が基本ですが『ロングライフ牛乳』という常温保存が可能な牛乳もあります。保存料や添加物は使用されていませんが、中身の牛乳も容器も高い殺菌温度で減菌され、細菌数をゼロで製造されているため、常温保存が可能となっています。

購入してから持ち帰るまで時間がかかるときなどはロングライフ牛乳を選ぶと安心です。

この記事のタイトルとURLをコピーする

カテゴリから記事を探す

すべてみる
カテゴリを見る