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毎日のように食べるお米…どこで保存している?
日本では、毎日のように白米を食べるご家庭も珍しくありません。それほど国民食としてお米は愛されています。当たり前のように家に常備されているお米ですが、皆さんは正しいお米の保存方法をご存知でしょうか。
ご家庭のお米の保存方法を聞くと「買った袋にそのまま…」という人もいれば、「米びつに入れ替えて暗い場所で常温保存している」という人もいます。
しかし、最近では「常温保存ではなく、冷蔵庫で保存した方がいい」という声も聞こえてきました。いったいお米は常温保存と冷蔵保存のどちらが適しているのでしょうか。
お米は常温保存?冷蔵保存?2つの保存方法はどう違うの?
お米は長持ちするというイメージが強いため、お米は昔から常温保存しているご家庭が多数派でした。しかし、最近になって「お米は冷蔵保存するべき」という声が多数上がっています。常温保存と冷蔵保存では、どのように違うのでしょうか。
お米は18℃を超えると米食い虫やカビが発生しやすくなる
お米の保存方法について解説する前に、お米の適切な温度環境についてお話しします。お米の適切な保存環境は、15℃前後と言われています。実は、18℃を超える環境下では、お米は徐々に劣化してしまい、米食い虫が発生したり、環境によってはカビが発生したりします。
そのため、できる限り13〜15℃の環境下で保存した方が、お米の鮮度を長持ちさせることができますし、米食い虫にお米を傷められることなく保存できるのです。
夏場以外は場所を選べば常温でもOK
前述したお米の適温を踏まえて考えると、夏場は室内であっても20℃を超えることが多くあります。また湿度の高くなるので、お米にとって環境が良いとは言えません。
しかし、5〜9月(年によっては10月)以外の季節であれば、常温であっても高温多湿な環境を避けることは可能です。なるべく涼しく湿度の低い暗い場所を選べば、常温でも十分保存は可能です。
賞味期限内にお米を食べきれない場合は冷蔵庫の野菜室へ
夏場以外であれば常温保存も可能なお米ですが、お米には賞味期限が存在します。毎日食べるご家庭では、意外と気にしないという人も多いのではないでしょうか。お米の賞味期限は、以下の通りです。
- 春・秋…精米から約1ヶ月
- 冬…精米から約2ヶ月
- 夏…精米から約2週間
冬場は長持ちするのに対し、夏場は思っていたよりも賞味期限が短いと感じる人も多いのではないでしょうか。もしもお米を一度に大量購入しているようであれば、この期間内に食べ切ることはなかなか難しいです。
その場合は、常温保存ではなく、なるべく鮮度を保てる冷蔵庫の野菜室で保存することをおすすめします。劣化を遅らせることができ、常温よりも長持ちさせることができます。
ただし、冷蔵庫の野菜室は容量が限られています。もしも野菜室に入らないという場合は、食べ切れる分量だけ購入しましょう。
入るなら冷蔵保存がおすすめ!お米を冷蔵保存するメリット
ここまでお米の保存方法について、常温保存するべきか冷蔵保存するべきかについてお話ししてきました。お米は常温保存が可能な食材ですが、生鮮食品に含まれるため、なるべく適温を保てる冷蔵庫の野菜室がおすすめです。
お米を常温保存ではなく、冷蔵保存することで、以下のメリットが生まれます。
- お米に適した温度下で新鮮さを長持ちできる
- カビや虫食い被害に遭いにくい
- 冷蔵庫で冷えたお米を研いで炊くと摩擦によるダメージを軽減できる
お米を冷蔵庫の野菜室で保存することで、長持ちさせられるだけでなく、冷えたお米を研いで炊くことで、研いでいる最中のダメージを軽減できるため、よりふっくらと美味しい白米を炊けるというメリットもあります。
冷蔵庫の野菜室にお米を収納するスペースを確保できるという場合は、ぜひ野菜室で保存する方法を検討してみてはいかがでしょう。
お米を冷蔵保存する際の注意点
お米を冷蔵保存する際には、以下の点に注意してください。
- 冷蔵保存したお米を常温に戻して保存し直す
- 袋のまま保存せずに、密閉容器やジップロックなどに移して保存
この2点を必ず守りましょう。冷蔵保存したお米を常温保存し直してしまうと、冷えたお米が結露を起こし、カビが発生する原因になります。また、保存する際は、密閉容器やジップロックに移し替え、空気に触れないように保存しましょう。
お米は冷蔵保存でより長持ち!適切な保存方法を選んで
いかがでしたでしょうか。お米は冷蔵保存の方が鮮度を保ち、美味しいお米を炊くことができます。しかし、冷蔵庫の収納スペースには限りがあります。そのため、ご家庭の環境に合わせて、最も良い環境でお米を保存するようにしましょう。