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紙魚とは
紙魚(シミ)は、本や雑誌やダンボールなどの紙類を餌にする害虫です。
紙魚は日本全国はもちろん、世界中にいる害虫で、体調は8mm~10mm程度。魚のように銀色のキラキラしたウロコに覆われており、細長くひらべったいので小さな隙間に入り込むことができ、本棚やクローゼット、壁の隙間や水道管のそばなどに生息しています。特に書籍に寄生していることが多いです。
紙魚の特徴は、動きが早く夜行性で暗がりにいるため駆除が難しいのが厄介です。昆虫の中ではかなり寿命が長く7~8年生きて、何も食べない状態でも1年近く生き延びる生命力を持っています。
紙魚は紙以外にも衣類の繊維、人間の髪の毛やフケ、ホコリなども好物で、まるでゴキブリと同じですが、ゴキブリよりも前に生息していた原始的な害虫で推定3億年以上というのは驚きです。
紙魚は別名が色々あり、湿度の高い場所を好むところから「湿虫(しめむし)」、衣類の繊維も餌にすることから「衣虫」、銀色のウロコがキラキラ光ることから「雲母虫(きららむし)や「箔虫(はくむし)」などとも呼ばれています。英語では、Silverfish(シルバーフィッシュ)という名前がつけられています。
実は、ゴキブリ以上にやっかいな紙魚にも苦手なものがあり、そのひとつがラベンダーです。ラベンダーを使って紙魚を退治する方法を紹介します。
紙魚対策にラベンダーは効果的!
紙魚は、動きが早くて夜行性で暗がりにいるため駆除が難しい害虫です。そんな厄介な紙魚の駆除方法はラベンダーオイルを含ませたコットンを本棚やタンスの中に入れておくことです。
紙魚はラベンダーの香りが苦手で、紙魚を寄せ付けなくなり、部屋の中もいい香りがするので、一番のおすすめ方法です。
ラベンダー以外のハーブでも駆除することができますが、紙魚はとくにラベンダーの香りを嫌うので、ラベンダーを使う方がいいですね。紙魚はハーブが苦手なので、ハーブの成分を抽出したアロマオイルも効果があります、その場合もラベンダーのアロマオイルがおすすめです。
ラベンダーオイルを2、3滴紙やコットンに垂らして、紙魚のいそうな場所に置くだけなのでとてもかんたんです。毎日の日課のアロマテラピーとして、ラベンダーの香りを部屋中に染み込ませていくのもいいかもしれませんね。
《 ポイント 》
- 紙魚はラベンダーの香りが苦手なので、ラベンダーオイルを2、3滴紙やコットンに垂らして、紙魚のいそうな場所、本棚やタンスの中に入れておく。
- ラベンダー以外のハーブでも駆除することができるが、紙魚はとくにラベンダーの香りを嫌う。
- 紙魚はハーブが苦手なので、ハーブの成分を抽出したアロマオイルも効果がある。
ラベンダー以外で紙魚が嫌う精油やハーブ
紙魚の駆除にはラベンダーが一番効果的ですが、ここではラベンダー以外にも紙魚の駆除に効果があるハーブや精油をご紹介します。
紙魚が嫌うハーブ
ペパーミント
ペパーミントは、スペアミントとウォーターミントの交雑種でメントール臭が特徴的なハーブです。ペパーミントのメントール臭には虫に対して、駆除効果があると言われています。
ローズゼラニウム
ローズゼラニウムには、様々な種類があり、匂いが強いのが特徴的なハーブです。ローズゼラニウムには、シトロネラールという成分ありそれを昆虫が嫌がるので、害虫除けの効果があると言われています。
レモングラス
レモングラスは、東南アジア原産の多年草で、葉や茎にシトラールという香気成分があり、葉からレモンの香りがします。レモングラスのレモンの香りを、虫が嫌がるので虫除けや薬用にも利用されていて、害虫除けの効果があると言われています。
タンジー
タンジーは、ヨーロッパ原産のキク科の多年草で、ショウノウのような香りがするのが特徴的なハーブです。昔は人間の体内の寄生虫駆除や食欲増進などの薬として使用されていて、現在では駆虫や防虫作用や殺菌効果があると言われています。
シロバナムシヨケギク
シロバナムシヨケギクは、キク科の多年草で、ピレトリンという成分があり、蚊取り線香の主原料となっているハーブです。シロバナムシヨケギクは、天然の殺虫剤として安心して使えますが、そのままの状態では殺虫効果はほとんどありません。
ローズマリー
ローズマリーは、料理によく使われているのが有名な、地中海沿岸地方が原産のシソ科のハーブです。ローズマリーの強い香りを、虫は嫌がるので、虫除けやダニ除けにも効果あると言われています。
紙魚が嫌う精油
コウヤマキ
防虫や抗菌作用などの効果があります。
シダーウッド
虫よけ効果はありますが、作用が弱いのが難点。
シトロネラ
蚊をよけるのに高い効果があります。
スギ
防虫や抗菌作用などの効果があります。
ゼラニウム
虫よけと、特に蚊をよけるのに高い効果があります。
パチュリ
衣類の防虫剤として効果があります。
ヒノキ
ダニやカビの繁殖を防ぎ、抗菌や消臭や防虫効果があります。
ヒバ
日本の精油のヒノキチオールで防虫効果があります。
ペパーミント
虫よけ効果はありますが、作用が弱いのが難点。
ホーリーフ
昔から防虫効果として利用されてきた精油です。
ユーカリ
虫よけと、特に蚊やダニをよけるのに高い効果があります。
《 ポイント 》
紙魚が嫌うハーブ
- ペパーミント
- ローズゼラニウム
- レモングラス
- タンジー
- シロバナムシヨケギク
- シロバナムシヨケギク
紙魚が嫌う精油
- コウヤマキ
- シダーウッド
- シトロネラ
- スギ
- ゼラニウム
- パチュリ
- ヒノキ
- ヒバ
- ペパーミント
- ホーリーフ
- ユーカリ
ラベンダー以外で紙魚の駆除・発生を防ぐ方法
ここではラベンダー以外で普段からできる、紙魚の駆除や発生を防ぐ方法をご紹介します。
紙類は処分する
紙魚は紙類を好み寄生するので、新聞紙やダンボールなどの不要な紙類はためないで資源ごみとして処分しましょう。漫画や雑誌などの書籍も紙魚が寄生する原因になるので、読み終えて不要な書籍も売却するなどして処分することをおすすめします。
処分できない書籍類は、定期的に風通しのよい場所などで、虫干しをして紙に含まれている湿気を飛ばすだけでも効果があります。
バルサンを使う
一番手っ取り早い駆除方法は市販で売っている「バルサン」を使うことです、「バルサン」はゴキブリを駆逐することができるくらいとても強力なので生命力が強い紙魚も確実に駆逐することができます。
ただし「バルサン」を使用するさいは注意が必要で、特に小さなお子さんがいる場合やペットを飼っている家庭の場合は使用方法をよく確認して正しく使いましょう。
掃除をして部屋をキレイにする
紙魚は部屋の本棚やクローゼットなどに潜んでいます。紙魚はキレイな部屋は好まないので、家具や壁の隙間なども掃除をして部屋を清潔にし、紙魚を寄せ付けないようにしておきましょう。
クローゼットや押し入れには物を詰め込みすぎないで、整理整頓をしたり定期的に換気もしましょう。
部屋をの湿度を下げる
紙魚はとても湿気を好むので、部屋の湿度を下げて乾燥状態にすることも効果的です。湿度を下げる目安としては40%~50%くらいにすることで、紙魚の動きが鈍くなります。
《 ポイント 》
- 紙魚は紙類を好み寄生するので、新聞紙やダンボールなどの不要な紙類は処分する。
- バルサンはとても強力なので生命力が強い紙魚も確実に駆逐することができる。
- 紙魚はキレイな部屋は好まないので、掃除をして部屋を清潔にする。
- 紙魚はとても湿気を好むので、部屋の湿度を下げて乾燥状態にすると効果的。
徹底的に駆除したい場合は業者がおすすめ
自分で紙魚の駆除や発生をラベンダーやそれ以外の方法でもあまり効果がない場合や、紙魚が大量に発生してる場合は、シロアリ・害虫駆除やネズミ駆除を行っている業者に依頼することをおすすめします。
業者に依頼するさいの注意点としては、紙魚駆除を対象にしている専門業者はありませんので、紙魚の駆除が可能なのか、紙魚の駆除ができなかった場合はどうなるのかなどを確認してから依頼してくださいね。
最後に
紙魚の特徴と駆除や発生させない方法をご紹介しましたが、いかがでしたか?紙魚の駆除にはラベンダーが一番効果的で、紙魚を発生させない方法は部屋をこまめに掃除することです。
普段、ラベンダーやエッセンシャルオイルはアロマとして利用していますが、紙魚にも効果がありますので、定期的にアロマを使用しながら、癒しと紙魚の駆除の一石二鳥でためしてみてください。