目次
煮洗いとは
煮洗いは、ガンコな汚れや臭い、黄ばみをスッキリ落としたいときにおすすめの、鍋を使ってお湯で煮て洗う洗濯方法です。煮沸消毒で殺菌効果が期待できたり、熱が加えられることで汚れが落ちやすく、洗浄力が高まり、洗濯機で洗うより白く洗い上げることができます。
煮洗いをするのに必要な道具
鍋
煮洗いの時に使う鍋は、ホーロー鍋やステンレス鍋がおすすめです。アルミ鍋は使う洗剤によって、洗剤のアルカリで黒ずみや変色になる可能性があります。汚れているものを鍋で洗うのに抵抗がある場合は、火にかけることができる洗い桶やたらいなどもあります。
菜箸やトング
沸騰したお湯で煮洗いしている最中にかき混ぜたり、洗濯物を取り出すときに必要です。菜箸でなくても、トングなどでも良いので、やけどをしないように取り出せるものを用意しておきます。
洗剤や漂白剤
汚れの度合いによって洗剤を使います。洗濯用の粉石けんや重曹、酸素系漂白剤など用意しましょう。殺菌だけであれば洗剤を入れる必要はありません。
煮洗いの手順
洗剤を使った基本的な洗い方
- 1鍋の7分目くらいまで水をいれて火にかけ、洗剤を入れる場合はこのときに入れて、よく溶かします。洗剤は水1リットル程度に対し粉石鹸小さじ2杯くらいです。洗濯ものを入れたら、菜箸やトングでよくかき混ぜ、弱火にして10~20分くらいコトコト煮ます。ふきこぼれに注意しましょう。
- 火を止め、お湯の温度が下がるまでそのまま置いておきます。冷めたら洗濯物をバケツや洗面器などに取り出し、水で汚れを揉みだします。
- 洗剤の残りが気になる場合や、よく絞れていない場合は、洗濯機を使うとよいでしょう。最後は、風通しの良い場所で干します。天日干しができれば、なお殺菌効果が期待できるのでおすすめです。
重曹を使った洗い方
軽い汚れには、粉末洗剤の代わりに重曹がおすすめです。重曹は消臭作用もあり臭いや黄ばみをスッキリさせてくれます。
重曹の量は、水1リットル程度に重曹大さじ1くらいが目安ですが、汚れの度合いに応じで加減します。重曹はお湯が沸いてから入れるほうがおすすめですが、お湯に重曹を入れると泡がたちますので、やけどに注意してくださいね。
オキシクリーンを使った洗い方
ガンコな汚れには、酸素系漂白剤の中でも安心して使え、汚れもしっかり落とせることで人気のオキシクリーンを使ってみましょう。オキシクリーンは、水やぬるま湯では効果が発揮されないので、40度以上のお湯で溶かします。
また、浸け置き時間も最低でも20分以上でしっかりと汚れが落ちるので、10分程度に洗いした後、できたら1時間くらいはそのまま放置しておくことをおすすめします。
煮洗いの際の注意点
色・柄物は別々に洗う
普段の洗濯と同様、白いものと濃い色のものや、柄物を一緒に洗うのはやめましょう。色移りの原因になります。
綿や麻の素材にのみおすすめ
ポリエステル素材や化学繊維は高温に弱いため、煮洗いには不向きです。また、アルカリに弱いシルクやウール、プラスチック製品の装飾が施されているものも、変質の可能性があるので煮洗いは控えてください。
煮る時間は弱火で10~20分程度
汚れの具合や洗濯物の量にもよりますが、煮る時間は弱火で5分から長くても20分程度としてください。長時間煮るのは控えましょう。汚れが気になる場合は、煮た後の浸け置きの時間を長くしてみるなど、使う洗剤や洗濯する物の様子をみながら、加減してください。
やけどに注意
粉末タイプの漂白剤や重曹はお湯に入れると、ぶくぶくしたり、泡が勢いよく発生したりするので、やけどに注意して下さい。粉末洗剤や重曹は、一度に全てをいれずに、少量ずつ入れるようすると良いでしょう。
まとめ
何回洗濯してもスッキリと汚れや黄ばみが落ちないものがあったら、ぜひ煮洗いを試してみたいですね。殺菌効果が期待できるのも、嬉しいですよね!
布巾やタオルは定期的な煮洗いで、衛生面でも安心して使えます。ただし鍋に洗濯する物を入れすぎたりすると、ふきこぼれなどで、やけどの恐れもありますので、十分に注意しながら行ってくださいね。