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夫婦間でルールを決めている人は意外と多い
皆さんは夫婦間でルールを決めていますか。はっきり決めていないけれど、口頭でなんとなくルールのようなものを決めているという夫婦は多いかもしれません。
夫婦間でルールをある程度作っておくことで、トラブルを事前に回避するというメリットがあります。家事や育児、金銭面など、分担をしておくだけでも、喧嘩を避けることにつながります。
決めたルールによっては不仲になってしまうことも…
しかし、決めたルールによっては、夫婦の仲がギクシャクしてしまったり、思わぬ不安やトラブルを生み出してしまう恐れもあります。中には、それがきっかけとなり、離婚に進んでしまう夫婦もいるため、ルールを作る際はお互いが納得した上で、公平なルールを作る必要があります。
離婚につながる原因にも…夫婦間にありがちなNGルール
では、夫婦間に亀裂が入ってしまう恐れのあるありがちなNGルールには、どのようなルールがあるのでしょうか。家庭を円満に収めるためにも、以下のようなルールはなるべく控えた方が良さそうです。
1.とにかく細かくルールが定められている
夫婦間のルールを決める際、驚くほど細かくルールを定める夫婦がいますが、あまりに多くのルールを細々と決めてしまうと、どのようなルールがあるのか忘れてしまったり、自分の家が寛げる環境ではなくなってしまったりと、夫婦仲に悪い空気を作り出してしまう原因となります。
たしかに明確にルールを決めた方が良いものもありますが、基本的には自分がされると嫌なことを相手に伝え、それをざっくりとルール化した方がお互いとためになります。
2.「家にいるときは一緒に過ごす」
新婚夫婦がよく作りがちなルールとして、お互いが同じ時間に家にいるときは、極力一緒に過ごすというルールがあります。一見、夫婦仲を良くしてくれるルールにも思えますが、実は大きな落とし穴が潜んでいます。
この「家にいるときは一緒に過ごす」の度合いが、女性と男性では異なるケースが多く、一方が強くこのルールを望んでいる場合、「あんなに言っていたのに、どうして一緒に過ごしてくれないの?」「楽しくないの?」と不満や不安を抱える結果となりがちです。
一般的に、女性側がこうした罠に陥りやすい傾向にあります。不満や不安を抱えることで、その不安が爆発してしまったり、夫婦仲が冷え切る原因となってしまう恐れがあるので、ルール化はしないほうが良いでしょう。
3.「気づいた方がやる」は負担が偏るケースも
こちらも夫婦がよく作りがちなケースです。家事に関するルールは決めるべきだと思いますが、「どちらか気づいた方がやる」というルールでは、結果的に女性ばかりが気づいてしまい、負担が偏るケースが多いです。
すると、「ルールを決めたのに、私ばかりがしている」「公平じゃない」と不満が募ってしまい、夫婦仲がギクシャクしてしまう原因となります。最悪の場合、こうした家事分担に関する不満がきっかけで、離婚に至るケースもあるため、家事分担に関しては明確にするべきでしょう。
4.毎日の日課として「一緒にお風呂に入る」
仲の良い夫婦として、毎日一緒にお風呂に入るという習慣は悪くありません。これは夫婦それぞれの形なので、一緒にお風呂に入ることをルール化したからといって、不仲になるとは限りません。
しかし、実際に一緒にお風呂に入ることをルール化してしまうと、今まで愛情で行ってきたものが突然、義務化されたような感覚になってしまい、徐々に男女としての愛情が薄れてしまう恐れがあります。
また、義務化されることで、男性側や育児で疲れた女性側が「面倒くさい」と感じるようになり、夫婦仲が冷え切ってしまうケースもあります。一緒にお風呂に入ることは悪いことではありませんが、ルール化するのは控えるべきです。
5.1日1回はスキンシップをとることをルール化
近年、夫婦仲を保つために、スキンシップが重要であるという話をいろいろなところで耳にします。たしかに、人肌に触れることで愛情を維持することができるという点では、実に納得がいきます。
しかし、「1日1回はスキンシップをとる」とルール化してしまうと、こちらもまた義務化しているような感覚になってしまい、一方は「面倒くさい」と感じてしまったり、もう一方は「義務化されているから仕方なくしているのかな?」と疑心暗鬼になってしまったりします。
本当の愛を感じられるスキンシップではなくなってしまう恐れがあるので、スキンシップはルール化せず、どちらかが自然に求めていくことが大切です。
不仲にならないために作りたいルールのポイントとは?
よくありがちな夫婦間のNGルールを紹介してきましたが、いかがでしたか。夫婦仲を悪くしないためには、どのようにルールを決めるべきなのでしょうか。以下の3つのポイントを頭に入れて、ルール作りをしていきましょう。
- 基本的にざっくりと決める
- 金銭面や家事分担は明確に決める
- 「ルールを完璧に守る」は求めない
基本的にはざっくりと決めて、お互いにルールに完璧さを求めないようにすることが大切です。「ルールは守るものでしょう」と思うかもしれませんが、それが必ずしも正しいとは限りません。
特に、休む場所である家の中で完璧を求めてしまうと、安らぎを求める場所がなくなってしまい、夫婦仲が悪くなる原因となりやすいです。また、ルールは節目節目に不満などを話し合い、その幾度、アップデートしていくことで、窮屈な夫婦生活を回避することができます。
とにかく、夫婦の仲はコミュニケーションを取ることが大切です。不満も意見も感謝も、すべて言葉に出して相手に伝える努力をお互いにしていきましょう。
夫婦が快適に過ごせるためのルール作りを心がけて
いかがでしたでしょうか。ルールは夫婦が一緒に生活していく上で、快適に過ごしていくためのものです。そのルールが不仲の原因となるべきではありません。お互いを尊重しつつ、夫婦仲のトラブルを回避するようなルールのみを作るようにしましょう。