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酢飯の保存は常温で大丈夫?
酢飯はお酢を使っているので「お酢の殺菌効果」で酢飯は常温でも保存できるのでは?と考えてしまうかも知れませんが、実際には酢飯の保存には注意しなければいけない点があります。
酢飯を常温保存をするときは、気温や室温によっては注意が必要になります。
酢飯は真冬の寒い時期でしたら、常温で保存していても問題なく半日~1日は保存できます。これは気温が室温が低いことが条件になるので、暖房の効いている暖かい部屋の中ではなく、暖房のない寒い場所ということになります。
酢飯の上に生ものである刺身やちらし寿司のように具が混ざっていたり乗せてある場合は、そこから傷んでしまうので、具を取り除くことができない酢飯は常温で保存することはできないと考えてください。
酢飯を常温で保存するときは、酢飯のみの状態で直射日光が当たらない涼しい場所で保存しましょう。時間の経過と共に味も落ちてしまうので翌日中には食べきるようにしてください。
また酢飯を保存するときは、ボウルなどを使わずに通気性の良い寿司桶に入れて濡れ布巾や湿らせてあるキッチンペーパーを上にかけてください。
乾燥しないよう湿度を補ってラップでふたをして水分が蒸発しないようにして、蒸れ防止にラップにつまようじで数か所に穴をあけておきましょう。
こうすることで固くなることを防ぐことができます。
保存していた酢飯が黄色味がかった色に変色してしまった場合は傷んでいるので諦めて処分してください。
《 ポイント 》
- 酢飯は季節によっては常温で保存しても真冬の寒い時期でしたら、常温で保存していても問題なく半日~1日は保存できます。
- 酢飯に刺身などの生ものが乗っている場合は、そこから傷んでしまうので取り除いてから保存するようにします。
- 暖房が効いている部屋や気温が熱くなる時期は酢飯を常温で保存することはおすすめしません、できれば酢飯を作る段階で食べきれる量を作るように心がけましょう。
酢飯を保存するなら「冷凍保存」がおすすめ
酢飯は常温での保存や季節などが限られているとなると、酢飯を冷蔵庫に入れて保存すると考えるのが普通ですが、冷蔵庫内の環境ですと酢飯は劣化しやすくなってしまいます。
これは、ご飯に含まれているデンプンが0℃~3℃の環境になると劣化してしまいパサパサ触感でかたくなり美味しくなくなってしまいます。
酢飯を保存するには冷凍保存をすることがおすすめです。
酢飯の冷凍保存の方法
酢飯を冷凍する場合は、白いご飯を冷凍するときと同じ方法で冷凍保存をすることができます。
- 余った酢飯を1食分ずつに小分けにする
- ラップで包んでから密閉可能な保存袋に入れてできるかぎり空気を抜く
- 冷凍庫に入れる
酢飯を冷凍庫に入れて保存するときは金属製のトレイに乗せてから冷凍しましょう。酢飯を金属製のトレイの上に乗せることで早く冷凍保存することができます。
酢飯は冷凍されるまでの時間が短いほど美味しい状態で冷凍できます。
酢飯を小分けにしないでまとめて冷凍してしまうと、冷凍されるまでの時間や解凍されるまでの時間が長くかかってしまうので、風味が落ちてしまうことがあります。
酢飯を冷凍保存をするときは小分けにして冷凍保存するようにしましょう。
冷凍保存期間
酢飯を冷凍保存した場合の保存期間は1ヵ月となります。
酢飯だけではなく白いご飯を冷凍保存した場合も、冷凍した場合には水分が抜けてしまうので保存期間が長くなると食感が悪くなってしまいます。
酢飯を冷凍保存した場合でも、できるだけ早く食べるようにしましょう。
冷凍した酢飯を美味しく食べるためのコツ
酢飯を冷凍保存した場合の解凍の方法は、冷蔵庫に移して自然解凍させる方法と電子レンジで解凍する方法があります。
解凍した後も酢飯として食べる場合には電子レンジを使用して解凍しましょう。
スチーム調理機能がある電子レンジの場合は、その機能を利用して酢飯を解凍すると抜けた水分が蒸されて解凍されるのでふっくらした仕上がりになります。
酢飯は解凍すると酢の成分が消えてしまうので、解凍した酢飯には再度お酢を混ぜるようにしましょう。
《 ポイント 》
- 酢飯は冷蔵庫で冷蔵で保存するとご飯が硬くなってしまいパサパサした触感になってしまうので冷蔵保存は向いていないので保存をするときは冷凍庫で冷凍保存をするようにしましょう。
- 酢飯の冷凍保存のコツは小分けにして金属トレイの上に置いてできるだけ短時間で冷凍させることです。
- 酢飯を冷凍保存したあとの解凍は電子レンジで解凍させる方法がおすすめです。
ごはん冷凍保存容器にいれればさらにおいしさ長持ちします
賞味期限切れの酢飯の見分け方
保存していた酢飯が賞味期限切れで食べられなくなったときの見分ける方法は、酢飯をよく観察してみましょう。
食べられなくなったときの酢飯には以下のような特徴があります。
- 酢飯が黄色く変色している
- 水分が抜けてパサパサになっている
- 米の風味が無くなっている
- 酢飯と異なる酸っぱい臭いがする
- 口に含んだ時に酸味がある
酢飯に上記のような特徴があった場合は、傷んで腐っている可能性が高くなっているので、食べることはしないで処分するようにしましょう。
また、酢飯を長期に渡って保存していた場合には、乾燥や酸化により風味が抜けてしまっているだけではなく、食感も落ちてしまいます。
乾燥や酸化した酢飯は食べても美味しいものではないので、酢飯を新しく作り直すことをおすすめします。
《 ポイント 》
- 酢飯は色が黄色っぽく変色していたり、パサパサの食感になってしまっていたり、酢飯と違う酸っぱい臭いや酸味を感じたら傷んでいると考えましょう。
- 傷んでしまった酢飯は食感も落ちて美味しくないので酢飯を新しく作り直すことをおすすめします。
固くなった酢飯のリメイクレシピ
固くなってしまった保存していた酢飯を美味しく食べるためのリメイクレシピを紹介します。
酢飯リメイク①:お茶漬け・ぞうすい
手巻き寿司などのお寿司が余ってしまっていた場合は、具材を乗せたまま茶碗に入れてお茶や出汁をかけて具材を崩してお茶漬けとして楽しみましょう。
鍋料理をしたときの〆に雑炊を食べることは多いと思います。酢飯は鍋の〆の雑炊によく合うとされています。
酢飯リメイク②:チャーハン
酢飯が余った時にはチャーハンをまかないで作るというお店もあるようで、酢飯は炒めることで酸味が飛び味がまろやかになりますし、米が油でコーティングされるため酢の味も気にならなくなります。
寿司として酢飯が余っている場合には寿司の具材ごと炒めるとおいしいチャーハンを作ることができます。
酢飯リメイク③:カレー
酢飯は温められることで味のカドが取れて、ほのかな甘みがあるのでカレーの辛さが引き締めになってよく合うとされています。福神漬けの代わりにガリを合わせて食べることもおすすめされています。
美味しい酢飯の作り方
酢飯は甘すぎず酸っぱすぎずという絶妙なバランスの味が求められる上に、酢飯自体の出来で料理の美味しさが決まると言っても過言ではありません。
ここでは酢飯の保存方法とは別に、美味しい酢飯の作り方を紹介します。
材料(1合分)
- 米酢:20ml
- 砂糖:10g
- 塩:5g
作る酢飯の量に合わせて材料の分量を変更してください。2合の場合は米酢40ml、砂糖20g、塩10gで、3合の場合は米酢60ml、砂糖30g、塩15gとなります。
作り方
- 材料を混ぜる
米酢の中に砂糖と塩を全て入れてよく混ぜます。このすし酢を炊き立てのご飯に混ぜるので砂糖や塩は完全に溶けていなくても炊き立てのご飯の熱で溶けるので問題ありません。 - ごはんに混ぜる
少し硬めに炊いたご飯を寿司桶か大き目の皿に移して、すし酢を全体に回しかけてご飯をつぶさないよう切るようにして混ぜ合わせてすし酢がご飯全体にまんべんなく絡ませます。
《 ポイント 》
- 酢飯を混ぜるときのコツは炊き立てのご飯にすし酢を入れたら、ご飯が固まりにならないように素早く切るようにしてお米の粒をつぶさないように混ぜることです。
- 酢飯は混ぜ方が雑ですと食感や味が全体に回らないなど変わってしまうので美味しさを大きく左右するので丁寧に素早く混ぜましょう。
最後に
酢飯は頻繁に作る機会があるものではないので、酢飯を作り過ぎて余らせてしまうことがあるかも知れません。
酢には殺菌効果があるので、傷みにくいと考えてしまうかも知れませんが保存期間はあまり長くないので注意が必要です。
酢飯を美味しく食べるには、食べきれる量を作ることです。余った酢飯の保存は冷凍保存がおすすめです。
酢飯を別の料理にアレンジして無駄にすることなく、できるだけ早く食べきれるようにしましょう。