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加湿器をつけっぱなしにしても大丈夫?
加湿器は、日中であればつけっぱなしにしていても問題ありません。
加湿のし過ぎや加湿器の転倒などに注意して、継続使用しましょう。水なし状態になると自動で止まる機能が備わっていると、より一層安心して使用できます。
しかし、夜加湿器をつけっぱなしはよくありません。夜間は人の目が行き届かないので、加湿しすぎてしまう可能性があります。過度の加湿はカビなどの原因にもなるので要注意!
一定の条件を満たしていない状態で夜間加湿器をつけっぱなしにすると、デメリットが多くなってしまいます。
加湿器を夜つけっぱなしで寝るときの条件
加湿器をつけっぱなしにして寝るときは、夜間も暖房を使い続けていることが条件です。
暖房を使っていると、どうしても空気が乾燥しがち。就寝中も暖房を使う場合は、乾燥防止のためにも加湿器を使用しましょう。
加湿の度合いは、寝起きの喉がイガイガしない程度がおすすめです。加湿しすぎると、窓の結露などにつながります。
加湿器のつけっぱなしは火事を招くのか
加湿器は電化製品なので、つけっぱなしにしていると火事にならないかが心配です。
ここでチェックしておきたいのが、製造した国や製造年月日。あまりにも古いものや海外製のものは、火事を起こしてしまう可能性があります。
古いものは機械そのものが劣化しているかもしれないので、火災を起こすリスクがあります。
海外製のものは、国内製のもののように加湿器内の水分が一定基準以上に下がってしまった時に電源が自動で切れる機能がついているかわからないものがあります。
中国製のものはその機能がついていないものがあるので注意!
購入するときの価格が、あまりにも破格な安さであるときも、正規品ではない可能性があります。値段を抑えたい気持ちはわかりますが、安すぎる加湿器は購入を急がない方が無難です。
《 火事を招くかもしれない加湿器かを見極めるポイント 》
- 製造年月日が古い
- 購入時の価格が破格の安さ
- 海外製(中国産は注意)
加湿器をつけっぱなしにするデメリットと注意点
加湿器をつけっぱなしにすると、どんなデメリットがあるのでしょうか?
デメリットを把握して、加湿器を賢く使いこなしましょう。
電気代がかかる
継続使用するということは、それだけ電気代もかかります。
電気代がかかるタイプの加湿器を使用している場合、電気代が高くなってしまうひとつの要因にもなるかもしれません。
加湿器をつけっぱなしにしたり、長時間使用する機会が多いならば、電気代がかかりにくいタイプの加湿器を使用しましょう。
加湿しすぎはカビの原因
加湿器の蒸気量を目いっぱいの状態にしてつけっぱなしてしまうと、加湿しすぎて窓にしずくがついてしまいます。窓のしずくは冬になるとつきやすくなりますが、加湿器の使い方次第でできやすくなってしまうものなのです。
窓のしずくは、サッシや窓ガラスのカビの原因にもなります。冬場は結露しやすいので、気付くと窓辺が水浸しになっていることもしばしば。水浸しになるのは、加湿しすぎている証拠です。
窓にしずくがついていたら、湿度が高すぎないかをチェックしてカビの発生を防ぎましょう。
肌に直接蒸気が触れるとかえって乾燥してしまう
加湿器から発生する蒸気を浴びると、乾燥防止につながると思っていませんか?
加湿器の水滴が肌に付着すると、肌がしっとりしたような気分になります。冬は乾燥が気になるからこそ、加湿器を使ってしっかり保湿したいものです。
しかし、加湿器から出てくる蒸気を直接肌に当ててしまうのは、保湿にはつながりません。肌についた水蒸気が蒸発するときに肌にもともとある水分も蒸発してしまうため、かえって乾燥を招いてしまうのです。
冬場使う暖房器具の種類によっては加湿しすぎになるかも
暖房器具といえば、すぐにいくつか思い浮かびます。
- エアコンの暖房
- 石油ストーブ
- ガス暖房
- 電気ヒーター
実は、石油とガスを使うものは、水分が発生します。部屋の広さなどにもよりますが、場合によっては加湿器を使用しなくても大丈夫なこともあるのです。
「冬場に暖房器具の使用=乾燥」と考えがちですが、そうではないこともあります。
加湿器の正しい使い方
加湿器の正しい使い方を把握していない人も、少なくありません。せっかく使用するからには、効果を引き出す方法を知ってより効率よく加湿器を使いましょう。
基本的な加湿器の正しい使い方
加湿器の使い方は、以下のポイントを守るようにしましょう。
- エアコンと併用するときは、エアコンと対角線上に設置
- 家族が集う場所や寝室は、部屋の中心にあるテーブルなどの上に設置
加湿器の蒸気がエアコンの風に乗ることを想定した場所に、加湿器を設置しましょう。エアコンの風に蒸気が乗ることで、効率よく加湿できます。
長時間の使用や外出時にもつけっぱなしにていても、加湿器が原因の結露などを起こしにくくなります。
何時間も外出する場合は、室内の湿度が一定になったら自動ストップするものや、タイマー機能が備わっているものを使用すると安心です。
間違った使い方に注意
加湿器は、使い方によっては結露の原因になります。結露を放置するとカビが発生してしまうので、注意したい設置場所はぜひ把握しておきましょう。
- 窓や壁際に加湿器を設置する
- 部屋の四隅に設置する
- 小型の加湿器を床に置く
上記のような場所に設置すると、部屋全体に加湿器の蒸気が行き渡りにくくなってしまいます。設置場所が悪いと、何時間使用しても室内の加湿が十分に行えない可能性もあるので注意しましょう。
加湿器のタイプとおすすめの使い方
加湿器には主に4つの種類があります。機種によっては空気清浄機と加湿器の機能が同時に備わっているものもあるので、購入時にはしっかりと確認しておきましょう。
《上手に加湿器を使い分けるポイント 》
- 使用する部屋に合う加湿器を選ぶ
- つけっぱなしで使用できるかを、事前に確認する
- 掃除の頻度を考慮した加湿器を購入する
- 必要だと思う機能が搭載されていて、使いこなせるかを見極める
スチーム式
加熱式とも呼ばれている種類の加湿器です。やかんのように加湿器内の水を沸騰させて、水蒸気を発生させます。
加湿器内の水が高温になっているので、加湿器が転倒しない場所を選んで使用しましょう。
スチーム式のメリットは、即効性がある点です。短い時間で十分な加湿ができるので、忙しいときに重宝します。
蒸気が温かいので、部屋の温度を下げずに加湿可能。タンク内の水を温めるため、殺菌効果もあります。出てくる蒸気が熱いので、吹き出し口に顔や手を近づけるのは危険です。
安全装置のついていないものの場合、加湿器が倒れたときに熱湯がこぼれてしまう可能性もあります。電力の消費量も多いので、長時間つけっぱなしで使うのは不向きかもしれません。
《 加熱式加湿器使用のおすすめポイント 》
- 小さな子どもやペットがいない空間(熱湯を扱うため)
- 寝室など広すぎない場所を一気に加湿できる
- 商品によってはアロマなどで好きな香りも楽しめる
気化式
気化式は、加湿器内の水を含ませたフィルターにファンを当てて風を送り、気化した蒸気で室内を加湿します。
ほかのタイプの加湿器同様に機械のものもあれば、紙式のものも販売されています。価格に幅があり、電気代が安いのが特徴です。
気化式のメリットは、消費電力が少なく蒸気に熱がこもっていない点。火傷の心配がなく、長時間使用できます。過度に加湿しないので、ちょっと外出するときもつけっぱなしで出かけられます。
デメリットは、加湿器そのもののパワーがあまり強くないところです。広い部屋全体を加湿するのに時間がかかり、大型のものはファンの音がうるさいこともあります。
加湿器それぞれの能力にも幅があり、フィルター交換の手間もかかります。
《 気化式加湿器使用のおすすめポイント 》
- 通年加湿したい場所に向いている
- 使用したい場所に応じた大きさや素材のものが選べる
超音波式
超音波式は、熱を一切使わず加湿器内の水に超音波を当て、細かな霧状の水蒸気にして放出します。ファンで水蒸気を飛ばしているので、しっかりと加湿できます。
超音波式は小型の加湿器に多くみられ、購入しやすい価格で販売されています。機械本体も熱を持たないので、小さなお子さんがいる家庭でも安心して使用可能。電気代も低価格なので、長時間使用できるのも魅力です。
熱を持たないということは、加湿器内の水に万が一雑菌が入った場合、雑菌が含まれた水が蒸気となってそのまま室内に拡散されるかもしれません。
水蒸気になる際、水の中のミネラルも飛んでしまうため、加湿器周辺に白っぽい粉が飛ぶこともあります。
《 超音波式のおすすめポイント 》
- 幅広い年齢層の人が安心して使用できる
- 持ち運びが簡単で室内の使いたいところに気軽に設置可能
ハイブリッド式
加湿器の水を加熱し、温かい水をフィルターに吸収させてファンで蒸気を放出するハイブリッド式。スチーム式と気化式のよい部分を併せ持っていて、さまざまな機能を搭載している機種も数多く販売されています。
ハイブリッド式は、パワフルな加湿が可能です。加湿器内の水を低温殺菌できるので、衛生面も安心。長時間つけっぱなしにしたり外出したとしても、室内が一定の湿度に達したら停止する機能を持っている機種もあります。
ファンで水蒸気を室内に放出しているので、大型の機械になると稼働中の音が気になるかもしれません。高機能だからこそ操作が難しいと感じたり、価格が高額になってしまう点はデメリットです。
《 ハイブリッド式のおすすめポイント 》
- 広い部屋の加湿におすすめ
- 水を温めているから加湿で室温が下がりにくい
- 長時間使用しても電気代が安いので安心
最後に
加湿器にはいろいろな種類があるので、部屋の広さや費用などを考慮して購入しましょう。
加湿器のメンテナンスを定期的に行うと、長期間使用できて経済的です。家族構成なども考慮し、より安全で効果の高い加湿器を選んでくださいね。