目次
うなぎはなぜ高いの?
うなぎが減っている
うなぎがなぜ高いかの理由をひと言で言うとうなぎが不足しているからです。
うなぎは二ホンウナギの稚魚であるシラスウナギを捕獲して育てて食用のうなぎとして街のうなぎ店やスーパーへと流通しています。
うなぎがなぜ高いかは、このシラスウナギが年々漁獲量が減ってしまっているためその価格が高騰してしまいます。
シラスウナギの捕獲量は2010年辺りから大きく下がって、ニホンウナギは平成26年6月には絶滅危惧IB類に認定されました。
これは近い将来に野生の二ホンウナギが絶滅してしまう危険性が高いと認識されたことになるので、絶滅危惧IA類に認定される前に何とかしなければなりません。
うなぎは完全養殖ができない
うなぎがなぜ高いかの要因でうなぎが減ってしまった理由に関しては、価格が高騰したことによって密漁されてしまったり、環境汚染問題も挙げられています。
それならば、うなぎがなぜ高いかの解決策で、うなぎを養殖すれば良いのでは?と考えるのですが、現段階の養殖はシラスウナギを捕まえて育てる方法以外にうなぎを育てることができません。
うなぎの生態が判明していないため稚魚であるシラスウナギを捕獲して育てる以外の方法がないということに関してもう少し詳しく説明すると以下の大きな問題を解決しなくてはなりません。
- うなぎは普通に育てた場合は全てオスになってしまう。
- うなぎの性別を決める要因がわからない。
- 性別に影響を与える環境が判明できていない。
うなぎは普通に育てると全てオスになってしまうと聞いて、驚いてしまうかもしれませんが魚に関してはディズニー映画のファインディングニモの主人公の熱帯魚のカクレクマノミも基本的に全てオスで、オスの中の大きな個体がメスになって卵を産むという性転換をする魚もいるので、うなぎだけが特別というわけではありません。
うなぎがなぜ高いかは普通に育てた場合、うなぎが全てオスになってしまうという中でメスが生まれる要因が判明しないかぎり卵からうなぎの完全養殖はできないことと、出荷されるまでのコストが高くなってしまうので結果うなぎは高くなってしまいます。
《 ポイント 》
- うなぎがなぜ高いかの理由は、うなぎが不足しているからです。
- うなぎは稚魚であるシラスウナギを捕獲し育てるため、それを育ててスーパーなどに流通していますが、うなぎがなぜ高いかはその稚魚が減ってしまっているため価格が高騰し高くなっています。
- うなぎを完全養殖すれば価格が下がるのではと考えますが、うなぎの生態が全て判明していないため完全養殖ができません。
- うなぎは実験段階では完全養殖に成功していますが、稚魚がシラスウナギになるまでの生存率が5%以下で、成長するまでの期間が2倍以上かかってしまうので設備投資にかかる莫大な費用もとなると完全養殖に移行できません。
天然うなぎと養殖うなぎの違い
現在流通している私たちが食べるうなぎのほとんどは養殖うなぎになります。割合で考えると99%が養殖うなぎで、天然うなぎは貴重なものです。
天然のうなぎは川で釣り上げられたうなぎで、養殖うなぎとされているものは稚魚であるシラスウナギを捕獲して養殖施設で育てています。
天然うなぎは味に差がある
食べた時の味の違いというと、うなぎは生息している環境や餌などの外的要因でその味は大きく影響されるので、天然うなぎは味が一定ではなくその個体で差が出てしまい、すごく美味しいものもあれば臭みが出て美味しく感じられないものも存在します。
また、流れのある川に生息するので脂が少なくさっぱりした味になると言われています。
一方、養殖うなぎは長年の経験から水質の管理や餌の管理するシステムによってその品質が年間を通して一定に保たれているので、美味しく食べることが出来ます。
《 ポイント 》
- うなぎの味は生息している環境や餌などの外的要因に大きく影響されるので、天然のうなぎは味が一定ではなく美味しいものと臭みがあってあまり美味しくないものが存在します。
- うなぎは流れのある川に生息しているため脂が少なくさっぱりした味になるといわれています。
- 養殖のうなぎは長年の経験によって水質や餌が管理されてその味は一定に保たれ美味しく食べることができます。
うな重がうな丼より高い理由
うなぎがなぜ高いかの理由は分かったと思いますが、ここではうな重とうな丼の違いについて紹介します。
うな重がうな丼と比較してなぜ価格が高い設定にされているかの理由は、盛られている器で高級感が違うということ以外にも納得できる理由があります。
うな重は重箱に入っているだけではなくうなぎが重なるように敷き詰められているものがあったり、ごはんの上にうなぎを乗せ、さらにごはんを乗せても1枚うなぎを乗せるという2層になっているうな重もあります。
うな重にはうな丼よりもうなぎが多くはいっていることが多いため、その価格も高い設定にされています。また、うな重には肝吸いや漬物がついていたり、うなぎの部位によって差をつけるお店もあります。
店舗によってうな重とうな丼違いは異なるので、違いが気になる場合は店員さんに質問してみましょう。
《 ポイント 》
- うな重がうな丼よりもなぜ高いかの理由は使用されているうなぎの量や部位が異なりうな重の方が多くうなぎを使用している他に肝吸いや漬物がついていています。
うなぎの旬
ここではうなぎがなぜ高いかの理由以外に、うなぎの旬について紹介します。
うなぎは天然ものはほとんど出回ることがありませんが、うなぎの旬は10月~12月上旬の晩秋から初冬となります。
天然のうなぎは冬眠するので、寒くなって水温が下がっていくと冬眠に備え栄養を蓄えるようになるため、脂がのって美味しくなると言われています。
その期間の中でも最も美味しいとされている天然うなぎは産卵のために川を下る下りうなぎが産卵を控えて最も脂がのって美味しいとされています。
一方、養殖うなぎは土用丑の日と夏バテ防止にうなぎを食べるという慣習があります。基本的に養殖うなぎは管理されて養殖しているため旬というものがありません。
しかし土用丑の日にうなぎを食べるという慣習があり、1番うなぎが出回る時期となるため、その時期に合わせて育てられているので土用丑の日がある7月が旬と言っても過言ではありません。
《 ポイント 》
- うなぎの旬は天然うなぎは冬眠するので、水温が下がり始める10月~12月上旬です。
- うなぎは産卵のために川を下る下りうなぎが脂ものって最も美味しいとされいます。
- うなぎの養殖物は水質や餌が一定なので旬が無いとも言われますが、出荷量が多くなる土用丑の日がある7月に向け育てているので、その時期が旬になると言われています。
うなぎのアレンジレシピの楽しみ方
うなぎがなぜ高いかの理由が分かったので、ここではうなぎをつかったアレンジレシピについて紹介します。
うなぎは蒲焼でごはんに乗せて食べることが1番美味しいと思っていますが、蒲焼が苦手という方もいらっしゃいます。
また家族みんなの分には数が足りない場合などうなぎをアレンジしてはいかがですか?
うなぎとごぼうの柳川風
どじょうの代わりにうなぎの蒲焼きを利用した柳川鍋風の料理になります。うなぎの蒲焼きとごぼうと三つ葉を一緒に煮込んで卵で閉じれば簡単に作ることが出来ますよ。
うなぎの蒲焼きを使うことでより美味しい柳川鍋になります。
材料(4人分)
- うなぎの蒲焼き:2枚
- 三つ葉:1/2袋
- ごぼう:2/3本
- 卵:4個
- 酒:大さじ2杯
- みりん;大さじ2杯
- 醤油;大さじ2杯
- 出汁:水200ccにだしの素1/3杯を加えます
- うなぎのタレ:60ml
下ごしらえ
- 三つ葉はおよそ4cm幅で切っておきます。
- ごぼうはきれいに洗い、皮をこそいでおきます。
- 卵は全て溶いて溶き卵にしておきます。
作り方
- ごぼうの下準備
ごぼうをささがきにして、水にさらしあく抜きをして水気を切っておきます。 - うなぎの蒲焼きを洗う
うなぎの蒲焼きをパットに入れてお湯をかけ、たれと焦げた部分を落とし、水気を切って3cm幅で切ります。 - 火にかける
フライパンにごぼうを入れて、出汁、みりん、酒、醤油を加えて火にかけます。 - うなぎを並べる
煮立ってきたら中火にして、ごぼうに火が通ったことが確認できたらうなぎを並べてさらに煮ます。 - 三つ葉を乗せ溶き卵を回し入れる
三つ葉を乗せて、溶き卵を回し入れてフタをして、2分程度蒸し焼きにすれば完成です。
うなぎとニラの卵とじ
夏バテ防止のスタミナ料理です。うなぎとニラでスタミナ抜群!体力が落ちる暑い夏はこれで乗り切りましょう。
材料(2人分)
- うなぎの蒲焼き:1枚
- ニラ:1/2束
- 卵:3個
- 酒:大さじ1杯
- 出汁:水1000ml・昆布10cm角・鰹節20gで出汁を取ります。
- うなぎのタレ50ml
下ごしらえ
- うなぎは3cm幅で切り酒をかけます。
- ニラは長さ2cmで切ります。
作り方
- 煮込む
鍋に出汁とうなぎのタレを入れうなぎを加えて中火にかける - ニラを加える
煮立ったらニラを加えます。 - 溶き卵を加える
ニラが煮えるのを確認したら、溶き卵を回し入れして半熟状態になったら火を止めて完成です。あとはお好みで山椒を加えてください。
最後に
うなぎがなぜ高いかの理由はお分かり頂けたでしょうか?
うなぎは実は絶滅危惧種に選出されてしまうほど数が減ってしまった生き物です。うなぎの生態に関して未だ不明な点も多く完全養殖をすることが出来ないため、稚魚を捕獲して市場に出回るサイズまで育てて販売されています。
うなぎがなぜ高いかの要因はうなぎの数が少なくなっている上、育てるためにも多くの費用が掛かってしまうため、私たちがうなぎを食べるときに高い原因になってしまっています。
完全養殖が実現する日を祈って、食べる機会があるときは今回の記事を思い出してしっかり味わって食べてください。