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ゆず湯がピリピリするのは「リモネン」が原因
ゆず湯に入ると最初は気分良く何も感じることがなくても、時間の経過と共に肌にピリピリとした刺激を感じて体が痛かゆくなったという経験をしたことはありませんか?
このピリピリはゆずなどの柑橘系に含まれている成分の「リモネン」が原因となっています。
リモネンは特徴として良い香りのもとになってリラックス効果と共に、血行の促進や風邪の予防や冷え性を緩和する効果があるのですが、リモネンには油分を落としてしまう働きもあるので、必要以上の皮脂を体から落としてしまうこともあります。
この必要以上の皮脂を体から落としてしまうということが、ゆず湯に入っていると体がピリピリする原因となってしまいます。
リモネンは強い酸性の成分なので、ゆず湯の湯船の中にゆずの果汁や果肉が出てしまうことで肌への刺激が強くなりピリピリします。
分子がとても小さいので、毛穴の中まで入り込んでしまうということもあり、お肌の弱い敏感肌や乾燥肌の人やまだ肌が出来上がっていない赤ちゃんや子供などはピリピリとした刺激を感じやすくなってしまいます。
それ以外でも体にすり傷があると染みていたいと感じてピリピリしてしまうこともあるので注意しましょう。
《 ポイント 》
- ゆず湯に入っているとピリピリと体が痛かゆくなってしまう原因はゆずに含まれている成分の「リモネン」が原因です。
- ゆず湯にはリモネンにはリラックス効果や結構の促進、風邪の予防や冷え性の緩和などの作用がありますが、体の皮脂を必要以上に落としてピリピリしてしまうこともある。
- ゆず湯は敏感肌や乾燥肌や赤ちゃんや子供といった皮膚の弱い人には刺激が強くなりすぎてピリピリとしてしまうことがあります。
ゆず湯でピリピリしないためのコツ7つ
ゆず湯でピリピリしないためにはゆず湯のゆずを扱うコツがつかあります。少しの手間や工夫でピリピリしないでゆず湯に入ることができるので試してみてください。
ゆずはよく洗ってから湯船に入れる
ゆず湯をする場合には、ゆずそのものも成分によって強い刺激を受けてピリピリしてしまうこともありますが、肌の異常にはゆずに付着している農薬に反応して刺激を受けている可能性もあります。
ゆず湯を楽しむためにゆずをお風呂に入れる前に、流水でゆずをしっかり洗ってあげることでゆずの表面に残っている農薬などを洗い流しましょう。
入れるゆずの数を減らす
ゆず湯の湯船に入れるゆずの数を減らすことで、ゆずから出るリモネンの量は減らすことができます。ゆずをたくさん入れると効能も多くなるのでは?と欲張って何個もゆずを入れてしまうと症状が出やすくなってしまうのでゆず湯の湯船に入れるゆずの数を減らしてみましょう。
一般的なご家庭のお風呂でしたらゆずを1個入れるだけでも十分な効果をえることができます。
ゆずは切らずに丸ごと入れる
ゆずを切ってからゆず湯の湯船に入れると香りも強くなるので効能も良くなりますが、より多くのゆずの成分がお風呂に溶け込んでしまうので、肌への刺激は強くなってピリピリしてしまいます。
ゆずは切らずに丸ごと湯船に入れることで一気に大量のゆずの成分がお風呂に出てしまうことを防ぐことができます。
ゆずを袋に入れる
ゆずをガーゼに包み洗濯ネットなどに入れてからゆず湯の湯船に入れることで、ゆずの成分のリモネンを抑えることができます。
ゆずを切ってから湯船に入れようと考えている方もそのまま湯船には入れずガーゼに包んでから洗濯ネットなどの袋に入れてから湯船に入れるようにしましょう。
ガーゼに包んで洗濯ネットに入れることでゆずの皮や果肉や種が出て浴槽を汚してしまうことを防ぐことができるので掃除も楽になりますよ。
ゆずを揉まない
ゆず湯に入っているとゆずの香りをもっと楽しみたくなってしまい、ついつい揉んで絞ってみたくなってしまうこともあるかと思いますが、湯船に入れたゆずを揉んだり絞ったりしてはいけません。
ゆずの成分が多く流れ出てしまうので、ピリピリとした刺激を感じる原因になってしまいます。
ゆずを湯通しする
ゆずをそのまま湯船に入れるよりも一旦お湯にくぐらせてから湯船に入れることでピリピリとした刺激を弱めることができます。
ゆず湯の香りが落ちますし、手間も掛かってしまいますがピリピリとした刺激も大きく減らすことができるので敏感肌の方は試してみてください。
ゆず湯の湯通しの方法は沸騰したお湯にゆずを入れて再度沸騰させるだけです。ゆずを切ってから湯船に入れたいと考えている場合も湯通しをしてからガーゼに包んで洗濯ネットに入れてからゆず湯の湯船に入れましょう。
ゆずの皮を乾燥させる
ゆず湯は手間は掛かってしまいますが、ゆずの実の部分を取り除いて皮の部分のみにしてから乾燥させることで、お風呂に入ったときに感じるピリピリを和らげることができます。
《 ポイント 》
- ゆず湯を楽しみたいときにピリピリしないためには7つのコツがあります。
- ゆず湯に入って肌がピリピリとした経験がある人は、ゆずを洗ってから湯船に入れたり、湯船に入れるゆずの数を減らしたり、ゆずを切らずに丸ごと入れたり、ゆずを袋に入れてから湯船に入れたり、ゆずを揉まないようにしたり、湯通ししたり皮を乾燥させてから湯船に入れてみてください。
ゆず湯でピリピリしたときの対処法
ゆず湯に入って体がピリピリしたときの対処法は、皮膚についてしまったゆずの成分をシャワーで洗い流します。洗い流した後はクリームやローションなどを肌に塗ってしっかり保湿しましょう。
皮脂が奪われてしまっている状態なのでお風呂から上がってから15分以内にスキンケアをしてください。かゆみが出ている状態でしたらかゆみ止めを塗っておけばかゆみは治まります。
ゆず湯に入って、ピリピリしている状態が治まらない場合には、湿疹ができてしまうこともあります。そのようなときにはアレルギーの可能性もあるので念のため皮膚科を受診してみるようにしましょう。
ゆずをゆず湯にいれることによって体に異変を感じるようでしたら、本物のゆずは使わずにゆずの香りがする入浴剤で代用したり、ゆずを湯船に入れずにコップや洗面器などにゆずを浮かべて香りを楽しむだけにするようにしましょう。
《 ポイント 》
- ゆず湯に入って体がピリピリしたときの対処方法は、シャワーで皮膚についたゆずの成分を洗い流してお風呂を出て15分以内にクリームやローションを使いしっかり保湿してスキンケアをしましょう。
- ゆず湯に入ってかゆみが出ている場合はかゆみ止めを塗ればかゆみは治まります。
- ゆず湯に入った後、肌の異常が治まらない場合はアレルギーの可能性もあるので、念のため皮膚科を受信してみましょう。
ゆず湯の効果
ここ日本では昔から冬至の日にゆず湯に入ると風邪をひかないと言われています。実際のところゆず湯に入ったときの効果はどのような効果があるのか紹介します。
ゆず湯のゆずに含まれているリモネンという成分がピリピリの原因という話をしましたが、このリモネンには肌の毛細血管を刺激して全身の血行を良くしてくれる働きがあります。この働きによって風邪を予防したり、冷え性の改善に役立ったり、肩こりや腰痛や神経痛を和らげてくれる効果が得られます。
また、ゆず湯のゆずに含まれているビタミンCやクエン酸の効果によってお肌の細胞を活性化させて美肌にしてくれたり、乾燥が原因のひびやあかぎれを改善してくれます。ゆずの種やその周辺にはペクチンも含まれているのでお肌の張りや潤いを与えてくれる効果もあります。
ゆず湯はゆずの果皮に含まれている油分によって、湯冷めを防いでくれるほかに柑橘系の香りよってリラックス効果が得られるので、自律神経を整えて睡眠の質を向上させてくれる効果があるとされています。
《 ポイント 》
- ゆず湯には実際多くの効果があります。
- ゆず湯のピリピリの原因でもあるリモネンという成分は、全身の血行を良くしてくれる効果があるので、実際に風邪を予防したり、冷え性の改善に役立ったり、肩こりや腰痛や神経痛を和らげてくれる効果があります。
- ゆず湯のゆずに含まれているビタミンCやクエン酸の効果によって美肌効果や乾燥が原因となっているひびやあかぎれを改善してくれます。
- ゆず湯のゆずの香りによってリラックス効果が得られるので睡眠の質を向上させてくれます。
ゆず湯の注意点
ゆず湯は入ることでメリットが多くあるのですが、ゆず湯に入る時には肌がピリピリする以外にも注意すべきが何点かあるのでおぼえておきましょう。
日中はゆず湯に入らない
柑橘系であるゆずには紫外線を浴びることで日焼けをしやすくなってしまう成分が含まれています。日中にゆず湯に入ってから外出すると日焼けしやすい状態になってしまうので、シミやしわなどの肌のトラブルの原因となってしまいます。
ゆず湯に入る場合は紫外線を浴びることが無い夜に入るようにしてください。就寝前に入ることでリラックス効果によって快適に眠ることができます。
追い焚きをしない
ゆずを湯船に浮かべると、ゆずの皮や果肉がお風呂に出てきます。ゆずの皮や果肉がお風呂の中に残っている状態でお風呂の追い炊き機能を使ってしまうとお風呂の故障の原因になってしまいます。
ゆず湯の温度を上げたいときは追い炊きをするのではなくたし湯をしてお風呂の温度を上げるようにしましょう。
長時間の入浴は避ける
ゆず湯には血行を良くする効果があるので体が温まります。子供と一緒にゆず湯に入るときは大人と同じ時間入らないようにしましょう。
子供は基本的に体温が高く体温調節がうまくできない場合が多いので、大人と同じ長時間ゆず湯にい入ってしまうと熱中症を起こしてしまう恐れがあります。ゆず湯の入浴の前後にはしっかり水分補給をすることを忘れないようにしましょう。
《 ポイント 》
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- ゆず湯には入ることで多くのメリットがありますが、ゆず湯に入る時には肌がピリピリする以外にも注意しなければならない点もあるのでおぼえておきましょう。
- 柑橘系であるゆずは紫外線を浴びることで日焼けをしやすくなってしまうので、外出の予定があるときの日中には入らないようにしましょう。
- ゆず湯のお風呂の温度が下がったからといっても追い炊きをしてしまうとお風呂の故障の原因になってしまうこともあります。
- ゆず湯の入浴前後にはしっかり水分補給をして体温が上がりすぎないように注意しましょう。
最後に
ゆず湯に入ると身体がピリピリする原因はゆずに含まれている成分の「リモネン」が原因です。
ゆず湯には多くのメリットがありますが、必要以上の皮脂を身体から落としてしまうことがあり、敏感肌や乾燥肌や赤ちゃんや子供といった肌の弱い場合にはピリピリしてしまうことがあります。
ゆず湯のピリピリする刺激を少しでも抑えるコツも紹介しましたので、多くのメリットがあるゆず湯を楽しみましょう。