目次
ゴムを伸ばす方法
①スチームアイロン
スチームアイロンを使ってゴムを伸ばす方法を紹介します。ゴムは熱に弱いためアイロンのスチームで温めて伸ばすことができます。
準備するもの
- スチームアイロン
- あて布
- アイロン台
アイロンでゴムを伸ばす方法
- 伸ばしたいゴムの部分を裏返す
伸ばしたいゴムが入っている部分を裏返します。
※生地がアイロンの熱によって傷んでしまうことがあるので、ゴムが入っている部分を裏返してからアイロンのスチームを当てます。スカートやパンツのウエスト部分の裏側でしたら多少生地が傷んでしまっても目立つ場所ではないので気になりません。 - アイロン台にゴムを伸ばし固定する
アイロン台の端から伸ばしたいゴムの部分をできるだけピンと伸ばした状態で入れて固定します。
※サイズによってはアイロン台では足りない場合もあるかも知れません。その場合はゴム部分がピンと伸ばせる場所を探して固定したり、アイロン台にバスタオルを挟むなどの工夫をして調整してください。 - アイロンのスチームをゴムにあてる
伸ばしたいゴムの部分にあて布をし、アイロンのスチームを高温にして、伸ばしたいゴムの部分にスチームを数分当てたままの状態でアイロンがけをします。
※コードレスアイロンの場合は、時間の経過とともに温度が下がってしまうので、様子を見ながら温度を上げてあて布部分にアイロンを当ててください。アイロンを当てる時間はどのくらいゴムを伸ばしたいと考えているかによって異なりますが、基本的に10分~15分程度です。ゴムの部分を全体的にまんべんなくアイロンをかけるので、ズラしながらアイロンがけをしてください。
《 ポイント 》
- アイロンでゴムを伸ばす場合は、ゴム部分を裏返して必ずあて布をしながら、ゴム部分全体を伸ばせるようにまんべんなくアイロンを当てる。
- アイロンでゴムを伸ばす場合は、アイロンでゴムを伸ばす方向に動かすようにする。
②ドライヤー
スチームアイロンをお持ちでない場合はドライヤーを使用してゴムを伸ばすこともできます。
ドライヤーの温風でゴムを温めて伸ばします。ただし、ドライヤーは高温になり過ぎてしまうことがないように設計されているので、アイロンほど伸ばすことが難しいと考えておいてください。
ドライヤーは製品によって温度が異なります。最近の高級ドライヤーは高温として出てくる温度が40度程度なので、ゴムを伸ばす作業をするには温度的に低いです。
高級ドライヤーは髪の毛をいたわりながら傷めないように乾かしてくれるので、センサーによって温度が管理されています。それに対してリーズナブルなドライヤーはより高温の温風を出すことができるため、ゴムを伸ばす作業には適しています。
準備するもの
- ヘアドライヤー
- 霧吹き
- アイロン台
ドライヤーでゴムを伸ばす方法
- 伸ばしたいゴムの部分を裏返す
伸ばしたいゴムが入っている部分を裏返します。
※生地がアイロンの熱によって傷んでしまうことがあるので、ゴムが入っている部分を裏返してからアイロンのスチームを当てます。スカートやパンツのウエスト部分の裏側でしたら多少生地が傷んでしまっても目立つ場所ではないので気になりません。 - アイロン台にゴムを伸ばし固定する
アイロン台の端から伸ばしたいゴムの部分をできるだけピンと伸ばした状態で入れて固定します。
※サイズによってはアイロン台では足りない場合もあるかも知れません。その場合はゴム部分がピンと伸ばせる場所を探して固定したり、アイロン台にバスタオルを挟むなどの工夫をして調整してください。 - ドライヤーで加熱する
熱が伝わりやすくするためゴムの部分に霧吹きをしてからドライヤーの温風を当てます。10cm程度ごとに10分から数十分加熱しましょう。
※ドライヤーの温風の出る性能とゴムの太さやゴムがある場所の繊維によって異なりますが、ゴムの入っている部分全体を伸ばすときには急激な加熱はやめましょう。 - 冷ましてから調整する
加熱後は冷ましてからゴムの伸び具合を確認します。伸びが足りない場合は再度加熱して調整しましょう。
《 ポイント 》
- ドライヤーで加熱してゴムを伸ばす場合は、ドライヤーの性能によって作業時間が異なります。
- 高級なドライヤーで加熱してゴムを伸ばす場合、高級なドライヤーは髪をいたわりながら乾かすことが出来るものがあるのでセンサーが働くため温風の温度が抑えられていることが多く、ゴムを伸ばすときに温度が足りない場合があるのでその分多くの時間加熱しなければいけない。
- ドライヤーで加熱してゴムを伸ばす場合は、確認しながら作業する。
③椅子の背もたれやハンガー
椅子の背もたれやハンガーを使ってゴムを伸ばす方法もあります。
椅子の背もたれ部分にゴムを伸ばしたいものを背もたれ部分に履かせるように差し込んで固定することでゴムを均等に伸ばすことが出来ます。背もたれ以外でも脚の部分やハンガーに固定して伸ばす方法もあります。
24時間放置する
背もたれ部分に履かせるように差し込んで固定したら、そのままの状態で24時間放置しておきましょう。24時間しても伸びていない場合は放置時間を長くします。暖房器具の前など暖かい場所に椅子を置いておけばゴムはより伸びやすくなります。
《 ポイント 》
- 椅子の背もたれやハンガーを使ってゴムを伸ばす場合には長時間放置しておく必要があります。
- 椅子の背もたれやハンガーを使ってゴムを伸ばす場合、熱を使う伸ばし方と違い生地を炒めてしまうことはないので、ゴムを伸ばしたい服によってはこの方法が安全と言える。
- 椅子の背もたれやハンガーを使ってゴムを伸ばす場合、背もたれに履かせて固定するだけで手間もかからないので、きついと感じた場合とりあえず試してみることをおすすめします。
ゴムはどのくらい伸ばせる?
ゴムを伸ばす方法を実践することでゴムを約3cm伸ばすことが出来ます。ゴムは最大6cmまで伸ばせると言われています。熱を加えてゴムを伸ばした場合はまっすぐだったゴム部分は曲線状になることもあるので、均等に並行に熱を加えるようにしましょう。
アイロンを使用した場合は、1箇所あたり10秒ずつで伸ばし全体の伸びを確認しながら20cmずつ移動させて何周かするので時間的にアイロンを当てる時間は2~3分程度です。
ドライヤーの場合はアイロンと比較して低温なので1箇所あたり10分から数十分かかってしまうのでゴム全体をきれいに伸ばすには1時間では終わらないこともあります。また背もたれに履かせるようにして固定しておく方法も24時間は固定しておくので時間が掛かってしまいます。
《 ポイント 》
- ゴムを伸ばす方法を実践するとゴムは約3cm伸ばすことができます。
- ゴムを均等に伸ばすために必要となる時間はアイロンで2~3分、ドライヤーでは数時間、椅子の背もたれなどで伸ばす場合には24時間必要となるので、アイロンで伸ばす方法が早い。
ゴムを伸ばすときに気を付けること
衣服のゴムを伸ばす場合には、いくつか注意しなければならない点があります。アイロンやドライヤーを使う方法では生地によって熱で変化してしまうことがあるので注意しましょう。
注意点①:洗濯温度表示
加熱してゴムを伸ばす場合には洗濯表示の温度表示を確認しましょう。洗濯表示は衣服のタグに記載されています。
化学繊維の生地によっては30℃~40℃に設定されているものもあるので、そのような生地の場合はアイロンやドライヤーで加熱した場合、表面の生地にシワが寄ってしまったり、色が変化してしまうことがあります。
このような生地の場合は加熱してゴムを伸ばすのではなく、椅子の背もたれなどを利用した方法でゴムを伸ばすようにしましょう。
注意点②:ドライヤーの連続稼働
ドライヤーは濡れた髪の毛を乾かすための製品で、衣服のゴムを伸ばすためのものではありません。
衣服のゴムを伸ばす場合には髪の毛を乾かすためにかかる時間の倍以上の時間を連続で稼働させなければならなくなり、一定時間以上ドライヤーを使用していると内部が高温になりすぎて出火してしまう恐れがあるので、内部が一定以上の温度になった場合ドライヤーの機能が停止してしまうことがあります。
古いドライヤーの場合はこの出火防止の機能が働かない場合もあるので、焦げ臭さや異常音など異変に気がついたらすぐ使用を止めましょう。
《 ポイント 》
- 加熱して衣服のゴムを伸ばす場合、加熱しても大丈夫な生地なのか洗濯表示を確認してからアイロンやドライヤーを使用するようにしてください。
- 加熱して衣服のゴムを伸ばす場合、急いで伸ばそうと考えて1箇所あたりの加熱をやりすぎてしまうと生地を痛めてしまう結果になるので、やりすぎることが無いよう様子を見ながら作業する。
最後に
今回は衣服のゴムを伸ばす方法を3つ紹介しました。
伸ばして固定してアイロンやドライヤーで加熱する方法や椅子の背もたれなどでゴムを伸ばすことが出来ます。サイズが合わなくなってもう着れないと諦めてしまう前に、ゴムを伸ばす方法を試してみてはいかがですか?
このゴムを伸ばす方法は衣服以外でもヘアバンドや水泳帽のゴムを伸ばすことができます。サイズが合わなくなってしまった場合には試してください。