目次
醤油の賞味期限
容器や種類によって違う
醤油の賞味期限は容器によって期間は変わります。また、「濃口醤油」「淡口(薄口)醤油」など種類によっても違うそうです。
- 濃口醤油・たまり醤油:ペットボトル入りなら約1年半、缶・ガラス入りなら約2年
- 淡口(薄口)醤油:ペットボトル入りなら約1年、缶・ガラス入りなら約1年半
- 白醤油:缶・ガラス入り約8カ月
腐ったしょうゆの見分け方
開封後に賞味期限が枯れた醤油は酸化によって色が濃くなり変色します。また風味も劣化してドロドロとした状態になることもあるそうです。さらに劣化が進むと、風味が落ちただけの香りで無く明らかに腐ったような異臭がするでしょう。
賞味期限が切れた醤油は使っても大丈夫?
風味が劣化する程度であれば健康面で害はない
醤油は開封後、酸化により風味は劣化していきます。ですが、16%程度の塩分が含まれているため雑菌から守られていることもあり、高温多湿など悪条件で保管していない限り賞味期限が切れても使えるものが多いそうです。
開封後の醤油でも適切に保管されていれば色が濃くなり風味は変わっても、その程度の劣化であれば健康面で害はないと言われています。
未開封と開封後では異なる
食品は未開封と開封後では賞味期限が変わり、表示されている賞味期限は未開封で適切な状態で保管された場合に有効です。また、賞味期限とは「美味しく食べられる期間」のことなので、期限を過ぎたからと言って使えないということではありません。
特に醤油は高塩分であることや、保存料が未使用でも加熱処理が最後に行われているため未開封でカビが発生することなどはないそうです。
保管状態がよければ、賞味期限を2~3カ月過ぎても使える醤油もある、と醤油メーカーでも発信しているそうです。ただしこの条件は未開封の醤油であって、開封後は冷蔵保存で1カ月を目安に使い切るのが望ましいそうです。
白いカビのようなものが浮いている場合
常温保存していると醤油の表面に白いカビのようなものが浮くことがあります。これは、見た通りカビであるそうですが、醤油にできるカビは酵母の一種なので健康面での害はないそうです。
キッチンペーパーなどで濾して取り除けば使うことはできるそうですが、風味は落ちているため加熱料理に使うのがおすすめです。
賞味期限が切れた醤油の使い方
煮詰める料理に使うのがおすすめ
開封した醤油は、塩分により雑菌から守られていますが繁殖しないわけではありません。そのため、加熱をして殺菌できる料理に使うと安心のようです。また、風味が劣化し色も濃くなっているため、刺身しょうゆや直接素材にかける使い方は避けたほうが良いでしょう。
醤油はみりんや砂糖と一緒に加熱すると香ばしい香りが引き立つため煮物に使ったり、つくだ煮や角煮など味が濃い目に煮詰める料理などに使うのがおすすめです。
お掃除にも使える
かなり劣化が進んでいると感じる場合は、初めて聞くと意外ですが醤油は油汚れの掃除に使えるそうなので活用してみましょう。醤油には油を浮かす力がありコンロやレンジフード、やかん、油汚れ防止用のパネルなどを拭くと油汚れが落ちるそうです。
スポンジに醤油をしみ込ませて、気になる油汚れを擦ってみてください。また、醤油には有機酸・塩素イオンが含まれているので、酸化した銅を溶かす働きもあるそうです。
ぬるま湯に水と醤油、4:1程度の割合で薄めてサビた銅製品を2時間程度浸してからスポンジなどで優しく擦り洗いしてみましょう。表面の汚れが落ちてキレイになるでしょう。どちらも醤油の匂いが気にならないよう、醤油の成分をしっかりと洗い流してください。
最後に
使えなくなった賞味期限切れの醤油を捨てる際は、そのままキッチンの流しに捨てるのは避けましょう。排水溝が詰まる原因になるだけでなく、生活排水の量が増え環境汚染につながるからです。
おすすめの捨て方は空の牛乳パックなどにペーパー類などを入れ醤油を流し込んでから燃えるごみとして捨てる方法です。ご紹介したように醤油は風味が劣化しても加熱料理や油汚れの掃除に使うなど活用法はありますので、参考にしてみて下さい。