土鍋の焦げ付きの落とし方!焦がさない裏ワザも教えます!

土鍋

土鍋の焦げの落とし方をご存知でしょうか?焦げを落とそうとしてゴシゴシ洗っても焦げが落ちないだけでなく土鍋を傷つけてしまいます。 土鍋は一度焦げると焦げクセがついてしまいますが、それをリセットする方法もあります。今回は土鍋の正しい焦げの落とし方や土鍋を焦がさない予防方法などをご紹介したいと思います。

土鍋の焦げの落とし方

土鍋

土鍋の焦げの落とし方は4つあります。土鍋を焦がした原因によって落とし方が変わりますが、「重曹」「お酢」「クエン酸」「台所用中性洗剤」を使って土鍋の焦げを簡単に落とすことができます。

土鍋を焦がしてしまった原因がどんな食品かで重曹を使うかお酢やクエン酸を使うか分かれます。
食品には酸性食品とアルカリ性食品の2つがあります。酸性食品の焦げを落とすにはアルカリ性の重曹を使って落とし、逆にアルカリ性の焦げを落とすには酸性のお酢やクエン酸を使って落とします。

酸性食品
肉類、魚類、卵、米、穀類、砂糖など
アルカリ性食品
海藻、きのこ、野菜、果物、大豆など

重曹で土鍋の焦げを落とす

土鍋 湯気

土鍋についた焦げがお肉やお魚やご飯などの場合、重曹で焦げを落とします。

用意するもの

  • 重曹
  • スポンジ

焦げを落とす手順

  1. 土鍋に水を入れる
    土鍋の8分目くらいまで水を入れます。お湯では効果が弱くなりますので、水を入れてください。
  2. 重曹を入れる
    土鍋に入った水に重曹を大さじ4杯かき混ぜて溶かします。
  3. 土鍋を加熱する
    土鍋を火にかけて中火でぐつぐつ沸騰させます。
  4. 一晩放置
    沸騰したら火を止めてそのまま一晩放置します。
  5. 焦げを落とす
    翌日、土鍋の水を捨ててスポンジで焦げを落とします。

これで重曹を使った土鍋の焦げの落とし方は完了です。

お酢で土鍋のコゲを落とす

酢

土鍋についた焦げが野菜やきのこや海藻などの場合、お酢で焦げを落とします。

用意するもの

  • お酢
  • たわし(ソフトなたわし)
  • スポンジ

焦げを落とす手順

  1. たわしで落とす
    まず初めに、土鍋についている焦げをソフトなたわしで洗います。この時土鍋に傷がつかないよう優しく焦げを落としましょう。金属たわしは土鍋に傷がつきますので決して使わないでください。
  2. 土鍋に水を入れる
    土鍋の8分目くらいまで水を入れます。お湯では効果が弱くなりますので、水を入れてください。
  3. お酢を入れる
    土鍋に入った水にお酢を50ccほど入れてかき混ぜます。1/4カップが目安です。お酢が濃すぎると臭いがきつくなります。
  4. 土鍋を加熱する
    土鍋を火にかけて中火でぐつぐつ沸騰させます。
  5. 数時間放置
    沸騰したら火を止めてそのまま数時間ほど放置します。
  6. 焦げを落とす
    土鍋のお酢入りの水を捨ててスポンジで焦げをこすって落とします。

これでお酢を使った土鍋の焦げ落とし方は完了です。

クエン酸で土鍋のコゲを落とす

クエン酸

クエン酸もお酢と同じ酸性です。お酢の匂いが苦手な方はクエン酸を使って土鍋の焦げをおとしましょう。

用意するもの

  • クエン酸
  • たわし(ソフトなたわし)
  • スポンジ

焦げを落とす手順

  1. たわしで落とす
    最初に土鍋についている焦げをソフトなたわしで洗います。金属たわしの使用はNGです。
  2. 土鍋に水を入れる
    土鍋に焦げが隠れるくらい水を入れます。
  3. クエン酸を入れる
    土鍋に入れた水にクエン酸を入れますが、クエン酸の濃度の目安は水200ccに対してクエン酸は小さじ2杯です。土鍋に入れた水の量でクエン酸を調整しましょう。例えば水1,000ccの場合は、クエン酸小さじ10杯です。
  4. 土鍋を加熱する
    土鍋を火にかけて中火でぐつぐつ沸騰させます。
  5. 数時間放置
    沸騰したら火を止めてそのまま数時間ほど放置します。
  6. 焦げを落とす
    土鍋のクエン酸入りの水を捨ててスポンジで焦げをこすって落とします。

これでクエン酸を使った土鍋の焦げの落とし方は完了です。

軽い焦げの落し方

焦げがついてすぐの場合は、ぬるま湯を入れて焦げをふやかし、2~3時間放置したらキッチンペーパーや布巾などで焦げを落とします。軽い焦げはこれで落ちます。

土鍋を焦がさない予防の方法

土鍋

土鍋を焦がさないための予防方法は「目止め」です。土鍋は土でできていますので細かい穴が開いています。その土鍋の穴をお米や麦のでんぷんでふさぐ事を「目止め」といいます。

目止めをすることによって汚れや臭いやカビを防いで焦げクセがついてしまった土鍋を焦げないようにすることができます。新しい土鍋を使用する前にも「目止め」をしましょう。

用意するもの

お米のとぎ汁

目止めの手順

  1. お米のとぎ汁を入れる
    土鍋の8分目までお米のとぎ汁を入れます。
  2. 沸騰させる
    お米のとぎ汁を沸騰させます。
  3. 弱火で煮る
    沸騰した後、弱火で20分~30分ほど火にかけます。
  4. 火を止める
    火を止めてぬるくなるまで放置します。長時間放置しないよう注意してください。土鍋が水分を吸収しすぎてしまいます。
  5. 水洗いする
    土鍋のお米のとぎ汁を捨てて水洗いした後、乾いた布で水分を拭き取り自然乾燥させましょう。

これでお米のとぎ汁を使った土鍋の目止めは完了です。

片栗粉を使った目止めの手順

土鍋

お米のとぎ汁以外に片栗粉でも目止めができます。

  1. 片栗粉を溶かす
    土鍋の8分目まで水を入れ、片栗粉を混ぜて溶かします。片栗粉の量は、水の量に対して10%が目安です。
  2. 沸騰させる
    弱火で20分~30分ほど火にかけて沸騰させます。
  3. 火を止める
    火を止めてぬるくなるまで放置します。長時間放置しないよう注意してください。土鍋が水分を吸収しすぎてしまいます。
  4. 水洗いする
    土鍋のお米のとぎ汁を捨てて水洗いした後、乾いた布で水分を拭き取り自然乾燥させましょう。

片栗粉がトロッと糊状になって土鍋を保護してくれます。

土鍋を焦がさないための使い方

鍋料理

  • 火加減を調整しましょう。火力が強すぎるのは焦げの原因になります。
  • 火にかける時間を長すぎないようにしましょう。土鍋のそばを離れずに煮込み時間を調整しましょう。
  • 加熱中にこまめにかき混ぜて底が焦げないよう気をつけましょう。
  • 調理した土鍋はすぐコンロから下ろしましょう。コンロの熱が土鍋の焦げの原因になる可能性があります。

土鍋の焦げの落とし方で注意すること

土鍋に金属のたわしはNGです。土鍋に傷がつき、その傷によってさらに焦げ付きやすくなってしまいます。土鍋にクレンザーを使うのもNGです。クレンザーの成分を土鍋が吸収してしまい、焦げ付きやすくなります。

使用後の土鍋のお手入れの方法

土鍋

土鍋は冷めてから洗う

土鍋は急激な温度変化に弱いため、使用後まだ熱い状態で急に水に浸けるとヒビ割れする可能性があります。土鍋を手で触ることができるまで冷やしたら洗ってもOKです。

やわらかいスポンジで洗う

土鍋の原料は土ですので、ヒビが入りやすく割れる可能性もありますので、スポンジなどのやわらかいもので優しく洗いましょう。土鍋に焦げがあっても金属たわしのような硬いものでは洗わないでください。

洗剤を使わず水洗いする

土鍋はできるだけ洗剤を使わず水洗いしましょう。汚れが落ちなくて洗剤を使う場合は、中性洗剤でサッと手早く洗い、よくすすいだらタオルなどで土鍋の水分をきれいに拭き取ります。

空焚きで乾燥させる

土鍋は表面が乾いていても土の中は水分が残っている可能性がありますので、「空焚き」して土鍋の中の水分を飛ばしましょう。

土鍋の空焚きの方法

  1. 土鍋の表面についている水分をペーパータオルや布巾できれいに拭き取ります。
  2. コンロを弱火にして土鍋を20秒ほど空焚きします。
  3. 空焚きが終わったらコンロの上に土鍋を逆さまに置いて一晩放置します。

これで乾燥のための空焚き作業は完了です。

まとめ

海鮮鍋

土鍋の焦げの落とし方は簡単でしたね。100均でひとり用の土鍋をいくつか買って使っていますがネギと卵だけのうどんでも土鍋に入れて煮るととっても美味しくなります。土鍋に入ってるだけで美味しく感じる料理はたくさんありますので、土鍋を使って楽しい食事をしてください。

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よくある質問

  • 内側の焦げ付きを落とす方法は?

    焦げが完全に隠れるまで水を入れ、水1カップに対して重曹大さじ1を溶かし、弱火で10分ほど沸騰させます。10分後、火を止めて半日ほど放置し、柔らかいスポンジでこすり洗いします。(焦げの度合いにもよるが、1回で落ちない場合は、もう一度同じ作業を繰り返す)なお、野菜などのアルカリ性食品を焦がしたときは、酢やクエン酸が効果的です。

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  • 外側の焦げ付きの落とし方は?

    小麦粉と水を3対1の割合で混ぜた小麦粉ペーストを、焦げが目立つ部分に塗り、そのまま乾燥させます。その後、乾いたスポンジでペーストをこすると、焦げ付きも一緒に落ちます。この方法は、アルミ鍋や銅鍋でも効果があります。

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  • 焦げを落とす時に気を付けることは?

    ・重曹をアルミ鍋やフライパンに使用しない
    ・セスキ炭酸ソーダをアルミ鍋やフライパン使用しない
    ・金タワシでステンレスやホーロー鍋を強くこすらない
    重曹やセスキ炭酸ソーダは、加熱するとアルミニウムと化学反応を起こし、黒く変色します。また、金たわしには研磨効果があり、焦げを簡単に落とすことができますが、表面に傷がつくことがあるので、ステンレスやホーロー鍋には金たわしを使わないようにしましょう。

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