目次
電力がオーバーしてしまう
たこ足配線は、コンセントの差込口が少ないときにとても便利ですが、危険なのは電源タップの限界を超える電力を使用してしまったときです。
電源タップには、使用できる電力量が決まっています。「最大○○W(ワット)まで」と記載されているのですが、これを「定格電流」といいます。
使用する電化製品が、それぞれ何ワットなのかを把握できていればいいですが、ほとんどの家庭ではワット数を確認することなく、便利だからとたこ足配線にしてしまっているのではないでしょうか。
定格電流を超えてしまった電源タップは、異常に熱をもってしまい、発火や漏電の危険性が高まってしまいます。
ホコリが溜まりやすく発火の原因に
たこ足配線が危険なもうひとつの理由は、ホコリが溜まりやすいという点です。
家具やテレビ等のの裏側に電源タップをセットして、複数を繋いでいる場合が多いかと思いますが、裏側は掃除がしにくいため、ホコリを溜めてしまいがちです。
コンセントプラグにホコリが溜まった状態で放置しておくと、静電気などによるちょっとした火花などで発火してしまい、思わぬ火災を引き起こす原因となってしまいます。コンセントプラグの周辺はこまめに掃除するようにしましょう。
要注意!危険なたこ足配線のサイン
1.コードを束ねて使っている
電流の通っているコード同士がくっついていると、加熱しやすいため、火災の原因になります。たこ足配線にしているコードが邪魔だからと束ねてしまうのは危険なのでやめましょう。
2.コンセントプラグが熱くなっている
電化製品のコンセントプラグが熱を持っている場合も注意しましょう。たこ足配線でコンセントプラグが密集していたり、ホコリが溜まっていたりすると特に危険です。
3.コードが家具の下敷きになっている
家具の裏などに設置している場合、コードが家具の下敷きになっていませんか。
コードに傷がついてしまい、発火するリスクがあります。コードが家具の下敷きになっていないか確認したり、なるべく床や壁に這わせるようにするのがベストです。
4.コードを動かすと電化製品の「ON・OFF」が不安定
コードに少し触れただけで、電源が不安定になる場合は、接触不良になっているか、コードの中の導線が切れてしまっている可能性があります。そのまま使い続けると、発火の原因になり大変危険です。ただちに使用するのをやめましょう。
5.長年使用している電源タップ
ワット数に問題はなくても、長年使用している電源タップは、使用できる定格電流に耐えられなくなってしまいます。5年を経過したものはすぐに取り替えましょう。
たこ足配線は安全に使って便利に
たこ足配線は、電源タップを正しく使用することで、コンセントの差込口が少なくても、電化製品を稼働させることが出来る便利なものです。この機会にご家庭のタコ足配線が安全なのか、確認してみてはいかがでしょうか。