重曹で洗濯機が故障することもある?注意点と正しい使い方とは

洗濯機が壊れて悩む女性

重曹は掃除や洗濯をするときに大活躍してくれるので重宝されていますが、使い方を間違えてしまうと効果が得られなくなってしまうことや洗濯機の故障につながる結果を招いてしまうことがあります。今回は洗濯機で重曹を使用する時の注意点と正しい使い方を学んで、洗濯機を故障させてしまうことが無いようにしましょう。

重曹で洗濯機が故障することもある?

重曹

洗濯機に入れた重曹が原因で洗濯機が故障することもあります。

重曹は油汚れを効果的に落とし、消臭効果も期待できるため、重曹を洗濯に使用する方も多いようですが、重曹で洗濯機が故障することもありますので注意しましょう。

なぜ重曹で洗濯機が故障してしまうのか、その原因を知って正しく重曹を使わないと洗濯機が故障する可能性がありますので、この記事では、重曹で洗濯機が故障する原因や注意点や正しい重曹の使い方などを説明します。

《 ポイント 》

  • 重曹は掃除や洗濯で油汚れを落したり、脱臭効果もあるので洗濯に利用することで多くの効果を得ることができる。
  • 重曹は使用方法を間違えてしまうと洗濯機を故障させてしまう原因になることもあるので、正しい使い方を覚えて実践する。

重曹で洗濯機が故障しないための注意点

洗濯機

重曹で洗濯機が故障する理由

重曹は水で溶けにくい性質なので、洗濯機で使用した場合には溶けなかった重曹が排水ホースを詰まらせてしまう可能性があります。また、ドラム式洗濯機を使用している場合は溶けにくいということから洗濯用の粉末洗剤も使用することができません。

重曹を入れて洗濯してしまうと、洗濯機から排出されるのは水ですので、温度的に冷たく重曹が排水ホースの中で固まって詰まってしまうことがあります。重曹を多く入れれば入れるほど汚れ落としの効果があがるという考えも過ちです。

溶け切ることができなかった重曹が詰まってしまうことがあります。排水ホースが詰まってしまうとセンサー異常や水漏れの原因になってしまいます。

水ではなくお湯で重曹を溶かせばよく溶けるので固まることは無いのですが、お湯を使う方法は洗濯機のメーカーで推奨される使用方法ではないので、お湯と重曹で洗濯機を故障させた場合は保証の対象外になってしまうことがあるので注意しましょう。

また、重曹で洗濯をしようと考えても素材によっては重曹を使用することができません。天然の素材が使用してある衣類の場合で、特に麻が含まれている場合重曹と混ざると化学変化によって変色してしまうことがあります。この化学反応での変色は洗濯をしても元の色に戻すことができないので注意が必要です。

《 ポイント 》

  • 重曹を洗濯機で使用する時の注意点は、溶け切ることができなかった重曹が排水ホース内で固まってしまい詰まらせてしまい、センサー異常や水漏れの原因となってしまう。
  • 重曹を洗濯機で使用する時の注意点は、メーカーで推奨されていない方法で故障してしまうとメーカー保証外となってしまうことがある。

重曹を使った洗濯方法

洗濯機の蓋を開ける女性

洗濯機で重曹を使用して洗濯した場合には、洗濯機が故障してしまったり、水漏れを起こしてしまう恐れがあるということを説明してきました。

ここでは洗濯機における重曹の正しい使い方を解説します。一般的な縦型の50Lの家庭用洗濯機で重曹を使い洗濯すると仮定して説明します。

洗剤と重曹で洗濯する場合

  1. 洗濯機に水を溜める
    洗濯機の中に水を溜めていきます。お風呂の残り湯や少し温かいぬるま湯などで溜めると重曹が溶けやすくなります。
  2. 洗剤と重曹を入れる
    洗濯機に水が溜まったら、洗剤を通常時の半分の量を入れます。重曹を入れるのですが、水20Lに対して小さじ1杯ほどの量を入れましょう。
    全自動洗濯機の場合はこの段階で柔軟剤も入れておきます。
  3. すすぎを2回
    重曹は水に溶けるまでに時間がかかることや、ぬるま湯でも洗濯する衣類の中に重曹が入り込んでしまっている場合が多いので、必ずすすぎを2回行います。重曹が溶けていない場合は排水ホースの中にも溶けずに残ってしまった重曹が詰まってしまうことがあるので、お湯を入れて数回排水させて溶け残りが排水ホースの中に残らないように注意しましょう。

重曹がしっかり溶けていない場合では重曹の効果が発揮できていないということにもなるので、しっかり溶けていることが重要になります。

重曹のみで洗濯する場合

重曹のみで洗濯する場合は、浸け置きすることでしみ抜きの効果があります。

皮脂汚れが気になる下着や肌着を洗濯する際には、洗濯機は使用せずに洗面器にぬるま湯を入れて重曹をしっかり溶かして浸け置きすることで汚れを落とすことができます。すすぎと脱水を洗濯機で実行するという方法で排水口に影響がでないようにしましょう。

洗濯機で洗濯する場合は、先に水(ぬるま湯)を溜めてから、洗剤と重曹を加えて洗濯します。重曹をしっかり溶かすということを意識してください。洗濯後はぬるま湯を加えて排水ホース内に残る重曹もしっかり溶かして流すようにしましょう。

重曹のみで選択する場合は、洗面器にぬるま湯を入れ重曹をしっかり溶かして浸け置き洗いをしましょう。すすぎと脱水のみ洗濯機で行うようにしましょう。

重曹を使った洗濯槽掃除の正しいやり方

洗濯層

洗濯機を使用していると洗濯槽にも汚れがこびりついて故障原因になってしまいます。重曹を使用すれば洗濯槽もきれいにすることができます。洗濯槽の汚れは洗濯物についていた皮脂やタンパク質がほとんどです。

  1. 洗濯槽にあるごみ取りネットを外し、40度前後のお湯を洗濯槽に溜めます。
  2. 洗面器に50度前後のお湯を入れて重曹200gを少量ずつ加えて溶かします。
    ※重曹をそのまま入れてしまうと重曹がしっかり溶けずに残ってしまった場合、洗濯機の故障の原因になってしまうのでしっかり溶かしてから重曹は加えます。
  3. 標準コースで洗濯機を稼働させて、半日放置していると汚れが固まって浮いてきます。
  4. 半日ほど放置したら3分程度洗濯機を運転させます。
  5. 浮いた汚れを丁寧に取り除きます。
  6. 高水位に設定してすすぎ・脱水をします。これで汚れが大量にでた場合は、再度通常の洗濯運転をします。
  7. 洗濯槽のごみ取りネットを戻して完了です。

《 ポイント 》

  • 洗濯槽の汚れを重曹できれいにすることができますが、重曹を加える時は洗濯機に直接重曹を入れるのではなく、洗面器に入れたお湯で重曹をしっかり溶かしてから洗濯槽に入れるようにする。
  • 重曹がしっかり溶けていないと排水ホース内で固まってしまい洗濯機の故障の原因になってしまう。

重曹以外で洗濯槽の掃除をする場合

洗濯機とタオルと洗剤

洗濯機の故障を防ぐため重曹で洗濯槽の掃除をしても、洗濯槽にカビが生えてしまっている場合は弱アルカリ性の重曹のみでは汚れを落とすことができない場合があります。その際は酸素系漂白剤を使用して洗濯槽を掃除しましょう。

  1. 洗濯槽にあるごみ取りネットを外し、40度前後のお湯を洗濯槽に溜めます。
  2. 酸素系漂白剤を入れます。お湯10Lに対し100g入れてください。
  3. 標準コースで洗濯機を稼働させて、半日放置していると汚れが固まって浮いてきます。
  4. 半日ほど放置したら3分程度洗濯機を運転させます。
  5. 浮いた汚れを丁寧に取り除きます。
  6. 高水位に設定してすすぎ・脱水をします。これで汚れが大量にでた場合は、再度通常の洗濯運転をします。
  7. 洗濯槽のごみ取りネットを戻して完了です。

《 ポイント 》

  • 洗濯槽の掃除をした場合、1度のすすぎでは汚れを落しきれないことがあるので、再度洗濯機を運転させて洗濯槽をすすぐ。
  • 洗濯槽の掃除をした場合、汚れが浮いてこなくなったら洗濯槽はきれいになっている。

最後に

洗濯機と洗面器

重曹で洗濯機が故障する原因はお分かりになったと思います。正しい使い方をしなければ、洗濯機を故障させてしまう原因になってしまうことがあります。重曹を使う場合はいきなり洗濯槽に入れるのではなく、洗面器などに50度前後のお湯を入れてしっかり溶かしてから加えるようにしましょう。

重曹は洗濯槽の掃除にも使用することができるので、衣類の洗濯と合わせて洗濯槽もきれいにして日頃の洗濯を快適にしましょう!

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よくある質問

  • そもそも漂白剤って何?

    みなさんは、普段何気なく「漂白剤」を使っているかもしれません。「両親が使っていたから、いま自分もそれにならって使っている」という人は決して少なくありません。せっかくなので、漂白剤に関する知識を整理してみましょう。

    「漂白剤」とは「還元」や「酸化」の化学反応を利用して衣類や布、器具や食器についた汚れ(茶渋、コーヒー渋などの色素)を分解するアイテムです。

    漂白剤には、概して2種類存在します。酸素系」と「塩素系」です。酸素系漂白剤と塩素系漂白剤の違いは、漂白能力の違いとして区別されています。

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  • 漂白剤の正しい使い方

    ・軽目の汚れには液体漂白剤を使おう
    ・なかなか落ちない汚れを落とす時は粉末漂白剤を使おう

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