テフロン加工フライパンを復活させる方法3つ!長持ちさせるコツとは

フライパンを持つ女性

テフロン加工のフライパンは焦げ付きにくかったり、汚れが落としやすいという特徴がありますが、使用しているとその効果は薄れます。そうなると買い替えを検討するかもしれませんが、テフロン加工を復活させる方法があります。今回はテフロン加工のフライパンを復活させる方法を3つと長持ちさせるためのコツを紹介します。

テフロン加工フライパンの特徴

テフロン加工フライパン

この記事では、テフロンのフライパンを復活させる方法をご紹介します。

テフロンのフライパンで調理をしていて、すぐ焦げ付いたりこびりつくようになったら復活する必要がありますよね。どのようにテフロンのフライパンを復活させるか?

それを理解するために、まずはテフロンのフライパンの素材や特徴を確認してみましょう。

フッ素樹脂をコーティング加工している

テフロン加工フライパンとは、一般的に内側の表面にフッ素樹脂をコーティング加工を施してあるフライパンで、フッ素樹脂には焦げ付きにくくしたり汚れを落としやすくするというメリットがあり、現在販売されているフライパンの中でも最も普及している加工法となっています。

但し、金属タワシで洗ったり、金属系のヘラなどを使用して調理をしてしまうとテフロンのコーティングに傷がついてしまったり、剥がれてしまうので取り扱いに注意が必要になります。フッ素樹脂加工のフライパン=テフロン加工のフライパンと一般的に周知されていますが、厳密に説明すると実は違いがあります。

テフロンとはアメリカのデュポン社が開発したフッ素樹脂のポリテトラフルオロエチレンのことで商標登録されています。フッ素樹脂加工のフライパンの中でもデュポン社のフッ素樹脂のテフロンを使ったフライパンだけがテフロン加工フライパンと名前を付けることができるフライパンとなります。

デュポン社以外でフッ素樹脂加工されたフライパンをフッ素加工のフライパンと呼びます。テフロン加工のフライパンも使用を続けていると、一般的に2年~3年でコーティングも傷んできてしまうため、調理をしていると焦げ付きやすくなってしまい、食材がくっついてしまったりしてしまいます。

フライパンの寿命と考えても良いのかも知れませんが、テフロン加工は復活させることも可能なので、処分する前に1度試してみることをおすすめします。

《 ポイント 》

  • テフロン加工フライパンは一般的にフライパンの内側の表面にフッ素樹脂をコーティング加工を施したフライパンで、焦げ付きにくく汚れが落としやすいことが特徴となる。
  • フッ素樹脂加工のフライパンの中でもアメリカのデュポン社が開発したフッ素樹脂であるテフロンを使用して加工してあるフライパンをテフロン加工フライパンと言う。

テフロン加工フライパンを復活させる方法3つ!

ガスレンジの上のフライパン

テフロン加工フライパンを使用して調理をしているときに焦げ付いてしまったり、こびりついてしまうときは2つの原因があります。

  • 油汚れが沈着してしまっている
  • テフロン加工が剥がれてしまっている

テフロン加工の表面に異常がない場合は、油汚れが沈着してしまっている事が原因となるので、油汚れをしっかり落とすことでテフロンのフライパンを復活させることができます。

テフロン加工の表面に傷が入ってしまっていたり、剥がれてしまっているときは再度テフロン加工をして復活させる方法があります。

復活させる方法①:お湯を沸騰させて洗う

テフロン加工の表面に異常がない場合は、沈着してしまっている油汚れを取り除くことで復活させることができます。

まずはフライパンに7割ほどの水を入れて煮立たせましょう。火加減は中火で沸騰させて1分間ほど煮立たせます。こうすることで熱により沈着してしまっている油が柔らかくなります。

煮立たせた後は中性洗剤をスポンジなどの柔らかいもので泡立ててしっかり洗いましょう。沈着していた油を浮かせてからしっかり洗い流すことで、油汚れをきれいに落とすことができるのでフライパンを復活させることができます。

復活させる方法②:自分でフッ素加工をする

テフロン加工の表面に傷がついてしまっていたり、剥がれてしまっている場合は「フッ素革命11」という商品を利用して自分でフライパンにフッ素加工をして復活させる方法があります。

フッ素革命11

使用方法

まずフライパンの汚れをよく洗って落とし乾燥させて、フッ素革命11をひと吹きしてスポンジなどの柔らかい素材のもので塗り拡げます。その後弱火でフライパンを30秒ほど加熱するだけでフライパンのフッ素加工を復活させることができます。

但し、広範囲に渡ってフッ素加工が剥がれてしまっている場合には、フライパンにフッ素革命11を吹いて塗り拡げてすぐ火に賭けるのではなく、フッ素革命11を塗り拡げて乾燥させる工程を数回繰り返してから加熱することで、フッ素加工の被膜を厚くすることができるのでより効果がわかりやすくなります。

注意点

フッ素加工として販売されているフライパンの内側の表面は高温で焼き付け加工をしています。厚みで言えば45~20μmあります。

一方フッ素革命11を使用して自分でフッ素加工をしても0.2μmなので、重ね塗りをしたとしても1μm程度となるので加工自体の厚さが大きく違います。耐久性を考慮しても10回程度で剥がれてしまうので、その都度加工をしなければなりません。

フッ素革命11 Light 200ml(スポンジ&ファイバークロス付)

復活させる方法③:業者に依頼する

テフロン加工フライパンを復活させる方法の3つ目はフッ素加工の再加工をしている業者に依頼することです。料金としては1,500円~2,000円にフライパンの発送費用がかかります。

依頼をしてから発送し、加工されて手元に戻るまでは3週間程度掛かってしまうこともあるので、よほど思い入れのあるフライパンを復活させたいと考えている場合以外では、業者に依頼するほどのことは無いかも知れません。

テフロン加工フライパンを使用して調理をしているときに焦げ付いてしまったり、こびりついてしまうときに、テフロン加工の効果を復活させる方法は3つあります。

1つ目は油汚れが沈着してしまっていることが原因のときにお湯を沸かしてから洗うという方法で、2つ目と3つ目は再度テフロン加工をすることです。

業者に依頼する場合は費用と時間を考慮して新しいフライパンを購入することを考慮しても良いかも知れません。

テフロン加工フライパンを長持ちさせるコツ

ゴム製フライ返し

テフロン加工フライパンを長持ちさせるための普段からできる使用法のコツがいくつかあるので、実践してテフロン加工フライパンを復活させて長持ちさせましょう。

長持ちさせるコツ①:しっかり洗って汚れを落とすこと

テフロン加工のフライパンを洗って汚れを落とす場合は、柔らかいスポンジを使ってしっかり洗って汚れを落としましょう。フライパンに油分や塩分が残ってしまっていると、テフロン加工のコーティングが剥がれてしまう原因になってしまうので注意しましょう。

長持ちさせるコツ②:木製やシリコン製の調理器具を使うこと

テフロン加工のフライパンを使って調理をする時は、金属製の調理器具を使用してしまうとテフロン加工のコーティングを傷つけてしまいます。金属製の調理器具は使用せず、テフロン加工を傷つけにくい木製やシリコン製の調理器具を使用して調理しましょう。

長持ちさせるコツ③:空焚きしないこと

テフロン加工のフライパンの耐熱温度はおよそ280℃となっているのですが、強火で空焚きしてしまった場合は1分程度でこの耐久温度を超えてしまうのでテフロン加工が傷んでしまったり、剥がれてしまう原因となってしまいます。

調理中で中に食材がある場合、温度は上がりにくくなりますが温度の上昇を避けるために、強火で使用せずに中火以下で使用しましょう。

長持ちさせるコツ④:熱したフライパンに水をかけないこと

テフロン加工は急な温度変化に弱いので、フライパンで調理をした直後に冷水をかけて冷やしてしまうとテフロン加工が傷んでしまう原因となってしまいます。フライパンを使用したら、放置して手で触ることができるくらいに冷めてから洗うように注意しましょう。

《 ポイント 》

  • テフロン加工フライパンを復活させて長持ちさせるためには、しっかり洗って汚れを落とすこと、木製やシリコン製の調理器具を使うこと、空焚きしないこと、熱したフライパンに水をかけないことの4点が重要なコツとなるので普段から注意しておきましょう。

テフロン加工以外の素材のフライパンの焦げ付きの原因と対策

白いテフロン加工フライパン

テフロン加工フライパンを復活させる方法以外に、フライパンの素材の違いで焦げ付いてしまう原因とその対策方法は異なるので、確認しておきましょう。

ステンレスの場合

テフロン加工のフライパンよりもステンレス製のフライパンはさびが出にくいことと丈夫なことが特徴になりますが、ステンレス製のフライパンが焦げ付いてしまう原因は主に、予熱が足りていないことが原因になっています。

対策としてはステンレスは熱伝導率が低い素材となるので、中火で2分間しっかり予熱して熱ムラが起きないようにしてから調理しましょう。

焦げ付いてしまったら重曹と水を1:1の割合で入れて中火で10分間程度煮詰めましょう。沸騰させてから火を止めてヘラを使って焦げ付いてしまった部分をこそぎ落としましょう。

鉄製の場合

テフロン加工のフライパンよりも鉄製のフライパンは丈夫さが特徴となり、油がよく馴染むので食材がくっついてしまいにくいと言われています。鉄製のフライパンが焦げ付いてしまう原因は主に、吸着水と温度が低いことが原因となっています。

対策としては調理に鉄製のフライパンを使う前に高温で加熱してフライパンに吸着している水分をしっかり飛ばすことです。煙が薄っすら出るくらいまで加熱し油返しをしてから調理をするようにしましょう。

焦げ付いてしまった部分があったらそこに塩をまき、フライパンを熱してから、水で濡らしたキッチンペーパーを使って焦げ付いてしまった部分を擦って落としましょう。

セラミック加工の場合

セラミック加工のフライパンは、フライパンの内側をセラミックで加工して耐熱性がテフロン加工のフライパンよりも高く400℃前後となっています。

ノンスティック加工の効果によって使い始めは油なしでも焦げ付きにくいのですが、長く使っていると効果が薄れて焦げ付きが発生してしまうこともあります。

また耐熱性は高いのですが強火で加熱してしまうと表面のコーティングが剥がれてしまうこともあります。対策としては油通しをすることが重要になります。

セラミックフライパンの油通しの方法

  1. 弱火で30秒程度フライパンを加熱します。
  2. 火からフライパンをおろして、大さじ1杯のサラダ油を入れキッチンペーパーでプライパンの表面のコーティングされた部分の隅々まで塗り込みます。(フライパンが熱い内に行うのでやけどに注意してください。)
  3. 油が残っていたら捨てます。

フライパンを油通しに加えて調理は中火以下で行うようにするとテフロン加工のコーティングの劣化を防ぐことができるので気をつけましょう。

《 ポイント 》

  • フライパンはその素材によって焦げ付きの原因と対策が異なる。
  • お手持ちのフライパンに併せた対策方法で焦げ付きをきれいに取り除く。

最後に

テフロン加工フライパンとローストビーフ

テフロン加工のフライパンを使用していて焦げ付きが気になるようになってきたら、フライパンの表面を確認して、その原因を確認して対策をすることでテフロン加工の特徴である焦げ付きにくさや汚れの落としやすさを復活させることができます。

表面を加工してあるフライパンの寿命は3年程度と言われているので、その時期になるときは処分する前に表面を確認して対策を施してテフロン加工を復活させてみてください。

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