目次
テプラのはがし方
テプラをはがす際には、ちょっとしたコツが必要です。無理にはがそうとして素材を汚くしてしまう前に、テプラをはがしやすくするポイントを押さえておきましょう。
きれいにはがすコツ
テプラをはがそうとすると、どうしてもペロッとはがれずに白い跡が残ってしまいます。テプラの跡をきれいに落とすには、固形化した粘着剤を熱や溶剤で溶かすことが必要です。
なお、紙製のものに貼ったテプラの場合は、丁寧にはがす以外の方法はありません。では、テプラの具体的なはがし方を見ていきましょう。
- シールはがしを使ってはがす
- 粘着部分を温めてからはがす
- 台所用洗剤を塗ってラップしてからはがす
シールはがしを使ってはがす
シールはがしは、シールの粘着剤を溶かして落とすことを目的とした専用のスプレーです。主に以下の原材料が含まれています。
- 有機溶剤(プラスチック不可)
- ベンジン
- アルコール
- 界面活性剤
- 植物油などの天然素材
使い方はとても簡単です。
手順
- 貼ってあるテプラ全体にシールはがしをスプレーする
- 2~3分そのまま放置する
- 付属のヘラや不要な布で軽くこする
- ティッシュなどで残った溶液をきれいに拭きとる
金属やガラスなどの固くて頑丈な素材に貼ったテプラには、有機溶剤やベンジンを主原料にした強力なシールはがしがおすすめです。できるだけ素材を傷めたくない場合は、アルコールや界面活性剤(中性洗剤)、天然素材を主原料としたシールはがしを使うといいでしょう。
《 ポイント 》
- 固くて傷みにくい素材に貼ったテプラには、有機溶剤やベンジンが含まれたシールはがしを使う
- デリケートな素材に貼ったテプラには、アルコールや界面活性剤、天然素材のシールはがしを使う
強力なシールはがし(有機溶剤、ベンジン)
素材にやさしいシールはがし(アルコール系、天然素材)
粘着部分を温めてからはがす
ドライヤーを使いテプラに熱を与えることで、固まった粘着剤が溶けてはがしやすくなります。ドライヤーを使ったテプラのはがし方は、以下のとおりです。
手順
- はがしたいテプラ全体にドライヤーの温風を当てる
- 十分に温まってからゆっくりテプラをはがす
テプラを貼っている面がプラスチックの場合には、熱を加えすぎると素材を変形させてしまう可能性があるので注意しましょう。
台所用洗剤を塗ってラップしてからはがす
台所用洗剤に含まれる界面活性剤の作用によって、テプラの粘着部分が素材からはがれやすくなります。さらにラップを使うことで、界面活性剤がテプラに浸透しやすくなりますよ。
手順
- テプラに洗剤をたっぷりかけて馴染ませる
- 1にラップをかけて10~20分放置する
- テプラをはがす
- 熱めのお湯で洗い流す
- ふきんなどで水気を拭き取る
台所用洗剤を使う場合、あらかじめ水に濡れても問題ない素材かどうか確認しておきましょう。
《 ポイント 》
- 台所用洗剤に含まれる界面活性剤によって、テプラの粘着剤がはがれやすくなる
- ラップを使うと、テプラに洗剤が浸透しやすくなる!
テプラのはがし残しを取る方法
テプラをはがしたときのはがし残りがそのままになっている…という方は、以下の方法を試してみましょう。頑固なはがし残しも、すっきりきれいに落ちるはずです。
消しゴムでこする
まだカチカチに固まっていない狭い範囲のはがし残しなら、消しゴムをこすったときの摩擦熱で落とすことができます。しかし、粘着剤が広がって余計に汚くなることも。もし粘着剤が広がってベタベタになってしまったら、シールはがしを使うのが間違いありません。
《 ポイント 》
- 少ない範囲のはがし残りなら、消しゴムできれいに落とせる
油分の多いハンドクリームをすり込んではがす
はがし残りの部分全体にハンドクリームを塗り込み、少し置いた後に軽くこすると、すっきりきれいに落ちます。仕上げに、いらない布やティッシュなどで拭き取りましょう。テプラのはがし残りを落とすときに使うハンドクリームは、油分が多めのタイプより水分が多めのクリームタイプがおすすめです。
《 ポイント 》
- テプラをはがすときに使うハンドクリームは、油分よりも水分が多めのタイプがおすすめ!
定規やヘラでこそげ落とす
テプラを貼った素材が固くて丈夫なものなら、定規やヘラを使うのもいいでしょう。はがし残りの固くなったテプラを、端っこから丁寧にこすってみてください。ただし、素材を傷つけてしまう可能性があるので、注意が必要です。傷がついたら困る素材の場合には、この方法はおすすめできません。
《 ポイント 》
- 固くて傷がつきにくい素材に貼ったテプラのはがし残りなら、定規やヘラで削って落とすこともできる
テプラがはがしにくいのはなぜ?
テプラはラベルとして使用することが多いので、普通のステッカーやシールよりも強力な接着剤が使われており、そう簡単にははがれません。しかしそれ以外にも、テプラにははがれにくい理由があるようです。主な理由を見てみましょう。
テプラを貼ってから時間が経過しすぎている
テプラは基本的に、一度貼ったらすぐにはがすものではありませんよね。貼ってから時間が経過したテプラは、紫外線や熱の影響により粘着面が溶けて固まり、カチカチの状態。
テープやステッカーも時間の経過とともにはがれにくくなるものですが、テプラはとくに強い粘着力の粘着剤を使用しているので、時間がたてばたつほどはがすのが困難になります。
また、もともと劣化している古いテプラを貼ると、はがそうとしたときにきれいにはがれずベタベタになりやすいので注意しましょう。
中途半端なはがし方をしてしまった
はじめに中途半端なはがし方をすると、ほとんどの場合最後まできれいにはがすことはできません。普通のシールやラベルとは違い、テプラのはがし方にはコツが必要なのです。やみくもにはがすのではなく、素材に適したはがし方を調べたうえで、道具を使ってはがしましょう。
まとめ
テプラは簡単にはがれないように作られているので、ラベルとしては非常に優秀です。しかし、いざはがそうとしたときになかなかはがれないのが難点。中途半端にテプラのはがし残しがあると、すっきりしませんよね。
テプラがきれいにはがれなくて困っている方は、今回紹介した方法を試してみてください。気持ちいいぐらいにすっきりはがれるはずですよ。