目次
クッションにカビがついた時の除去方法
クッションのカビは、部屋の中の湿度が高い・換気が十分にできていないといった環境で発生しやすくなります。
クッションのカビを除去するためには大きく説明すると2つの方法があります。
- 重曹とエタノールを使用してクッションのカビを除去する方法
- 漂白剤を使用してクッションのカビを除去する方法
カビの状態を確認して2つの方法のうち、どちらの方法でカビを除去するのが良いか判断します。それぞれの方法と注意点を確認しておきましょう。
クッションのカビの除去をする前の準備
マスクと手袋をつける
クッションのカビを除去する前にはマスクや手袋を着用しましょう。これはカビを取るための洗剤の付着を予防するためではなく、発生してしまったカビの菌を吸い込んでしまうことがないように予防します。
カバーを取り外す
クッションがカバーがはずせるタイプでしたら、カバーを取り外してカバーは洗濯機で洗濯しましょう。
室外で作業する
クッションのカビの除去をするときは室内ではなく屋外で実施するようにしましょう。室内で作業するとカビの菌が掃除の際に舞ってしまい、違う場所にカビが発生する原因になってしまう可能性があります。
重曹とエタノールを使用してクッションのカビを除去する方法
こちらの方法はカビがまだ成長していない段階でカビによる汚れがあまり酷くない状態で使用します。
準備するもの
- 重曹:小さじ1
- ぬるま湯:100ml
- 消毒用エタノール
- スプレーボトル
- ティッシュ
- 使い古しの歯ブラシ
カビを除去する手順
- 重曹水スプレーを作る
スプレーボトルに重曹とぬるま湯を入れ、重曹が溶けるまでしっかり振ります。 - カビに吹きかける
重曹スプレーを、カビが発生している部分に直接吹きかけます。 - 歯ブラシでカビをこすり落とす
重曹水をスプレーした部分を使い古しの歯ブラシを使用して、優しくこすり洗いをします。カビを払い落とすイメージでこすり洗いをしましょう。 - ティッシュで水分を取る
歯ブラシを使ってカビの汚れを除去した場所に、ティッシュを押し付けるようにして重曹スプレーの水分を取ります。※水分が残っていると消毒用エタノールの効果が薄れてしまうので注意してください。 - 消毒用エタノールで殺菌
消毒用エタノールをスプレーしてカビの菌を殺菌します。エタノールを使用することで予防の効果もあります。 - 乾燥・消毒
仕上げに屋外で日光に当てて干して、乾燥と殺菌をして終了です。カビの進行具合の程度が少しの場合はこの方法でキレイにすることができます。
漂白剤を使用してクッションのカビを除去する方法
カビが成長して汚れや臭いがひどいと感じた場合は漂白剤でカビを除去します。
事前にすること
色落ちテストをする
この方法の注意点は、クッションが白無地の場合は塩素系漂白剤を使用して、色柄物の場合は酸素系漂白剤を使用することです。色柄物に塩素系漂白剤を使用してしまうと色や柄まで落としてしまうので注意しましょう。
酸素系の漂白剤を使用する場合でも念の為、目立たない部分で色落ちすることがないか確認してから作業しましょう。
必ず換気をする
塩素系の漂白剤を使用する場合、他の洗剤と混ざってしまうと有毒ガスを発生させてしまう恐れがあります。必ず換気をしながら作業するように注意してください。
容器を用意する
クッションを浸け置き洗いするので大きい容器が必要になります。浴槽に浸け置きするのが便利なので、浴槽には何もない状態にしてから作業を初めましょう。
カビを除去する手順
- 漂白剤を薄める
浴槽に、漂白剤とぬるま湯を入れます。漂白剤とお湯の分量は使用法に記載されている通りの分量を守りましょう。 - 浸け置きする
薄めた漂白液内にクッションを入れ、1時間ほど浸け置きします。 - すすぐ
浸け置きした漂白液を流し、きれいなぬるま湯を入れてクッション内に染み込んだ漂白液をしっかりすすぎます。※漂白液を流し切るまでお湯を変えながら何度か繰り返します。 - 脱水
クッションに手のひらをあて、体重をかけて中の水分を押し出すイメージでしっかり脱水しましょう。 - 乾燥・消毒
仕上げに屋外で日光に当てて干し、しっかり乾燥と殺菌をして終了です。
水を含んだクッションを洗濯機で脱水しようとしても、その重さのため洗濯機を使用することはできません。無理に洗濯機を使用して脱水すると洗濯機がの軸が故障してしまう可能性があるので絶対に使用しないでください。また、洗濯機の脱水では中の綿が寄ってしまい型崩れを起こしてしまう原因にもなります。
《 ポイント 》
- クッションのカビは重曹とエタノールと漂白剤があれば除去することができる。
- カビが発生したことに気がついたら早く対処することで簡単にカビを除去することができる。
- 放置してしまうとその期間カビは成長してしまうので、気づいたらすぐカビを除去するようにする。
クッションのカビの臭いを取る方法
クッションに染み付いてしまったカビの臭いを取る方法を紹介します。
準備するもの
- クッションが入るサイズの大きなビニール袋
- 重曹
臭いを取る手順
- ビニール袋に入れる
クッションがすっぽり入る大きいサイズのビニール袋に、クッションを入れます。 - 重曹をふりかける
ビニール袋の中のクッションに、重曹をたっぷりふりかけます。 - ビニールを振る
しっかりとビニール袋の口を閉じ、袋をよく振ってクッション全体に重曹が行き渡るようにします。 - 日光をあてる
まんべんなく重曹が行き届いたら、屋外の直射日光が当たる場所で数時間放置しておきましょう。 - 完了
袋から取り出して重曹をしっかり落としたら完了です。
これだけでクッションのカビの臭いを除去することができます。この方法で臭いが取れない場合は、重曹で対処しきれないカビが発生してしまっていると考えましょう。
重曹だけでは取れない臭いに対してはアロマオイルで臭いを取る方法もあります。アロマオイルはカビに対して殺菌効果があるアロマオイルを使用します。
殺菌効果があるアロマ
- ラベンダー
- ユーカリ
- レモングラス
- ティーツリー
- シダーウッド
殺菌効果があるアロマオイルをクッションにスプレーして屋外で日光に当てて干しておくとカビの臭いを取ることができます。
《 ポイント 》
- カビの臭いの除去にも重曹は活躍する。
- アロマオイルを使用することでアロマによるリラックス効果もあるのでクッションのカビの臭いの除去にはおすすめ。
ソファーについたカビの取り方
クッションと一緒に使用されていることが多いソファーにカビが発生してしまった場合の取り除く方法も紹介します。
本革や合皮のソファのカビの除去方法
準備するもの
- 重曹:小さじ1
- ぬるま湯:100ml
- 消毒用エタノール
- スプレーボトル
- ティッシュ
カビを除去する手順
- 重曹水スプレーを作る
スプレーボトルに重曹とぬるま湯を入れ、ボトルを上下にふって重曹をしっかり溶かします。 - カビを拭き取る
重曹スプレーを乾いた布やティッシュに染み込ませてカビを拭き取ります。
※カビの周囲からカビの中心に向けて拭くようにしましょう。逆に動かしてしまうとカビの範囲を広げてしまう恐れがあるので注意してください。 - エタノールで拭く
消毒用エタノールを乾いた布やティッシュに染み込ませて仕上げ拭きをすれば完了です。
ソファの表面の素材によっては革にしわがよってしまったり、変色してしまうことがあるので、実際にカビを除去する前に目立たない部分で試して異常が無いことを確認してからカビの除去作業をしましょう。
布製のソファのカビの除去方法
布製のソファは革や合皮製のソファと比較するとカビがしっかり根付いてしまっている可能性があります。しっかり除去しなければいけません。
準備するもの
- 重曹:小さじ1
- ぬるま湯:100ml
- 消毒用エタノール
- 酸素系漂白剤
- スプレーボトル
- ティッシュ
- タオル
- ドライヤー
通常のカビを除去する手順
- 重曹水スプレーを作る
スプレーボトルに重曹とぬるま湯を入れ、ボトルを上下にふって重曹をしっかり溶かします。 - カビを拭き取る
重曹スプレーを直接カビに吹きかけ、乾いた布やティッシュでカビを拭き取ります。
※カビの周囲からカビの中心に向けて拭くようにしましょう。逆に動かしてしまうとカビの範囲を広げてしまう恐れがあるので注意してください。 - エタノールで拭く
消毒用エタノールを乾いた布やティッシュに染み込ませて仕上げ拭きをすれば完了です。
頑固なカビを除去する方法
酸素系漂白剤を使用する前に、必ず色落ちテストをしてください。
- 酸素系漂白剤をつける
ぬるま湯で薄めた酸素系漂白剤をタオルまたはテッシュに含ませます。 - カビを拭き取る
カビの周囲から中心に向けてカビを拭き取ります。逆に動かしてしまうとカビの範囲を広げてしまう恐れがあるので注意してください。 - タオルで水拭き
漂白剤が残らないように、きれいないタオルで水拭きしてください。漂白剤がなくなるまで、タオルをすすぎながらきれいな水で拭きましょう。 - 乾燥
自然乾燥でもOKですが、すぐ座りたい場合は扇風機で風を当てたり、ドライヤーで水分を飛ばして素早く乾燥させましょう。
《 ポイント 》
- ソファのカビは基本的に拭き取ることになる。
- カビはカビの周囲からカビの中心に向けて拭き取るように作業する。
- 周囲から中心に向けて拭くことでカビの範囲を広げること無く拭き取ることができる。
クッションやソファにカビを発生させない予防法
換気をする
クッションやソファにカビを発生させないように予防する方法は、カビが発生する原因となる湿気をクッションやソファに溜め込ませないことです。湿気を溜め込ませないように予防するには、定期的に換気をすることです。
日本は冬以外の季節では平均して湿度が高い気候となっています。乾燥すると言われる寒い冬でも加湿器を使うことで湿度が高くなっています。湿度が60%を超えるとカビが発生してしまう原因になるので、お部屋の換気をして空気を入れ替え温度と湿度の管理をしっかりしてください。
天日干しをする
クッションは定期的に屋外で日光に当てながら天日干しをして内部に溜まってしまう湿気をすっきりさせましょう。
定期的に掃除をする
食べこぼしやほこりが残っているとカビ菌のえさになってしまうので、クッションやソファは、定期的に掃除をして清潔にしておきましょう。
《 ポイント 》
- クッションやソファにカビを発生させないためには、定期的に換気をして湿気が残らないようにする。
- 定期的にアロマスプレーや消毒用のエタノールをスプレーして除菌する。
クッションに関するQ&A
A.クッションのサイズによっては洗濯機で洗うことができます。
但し、クッションは洗濯機に入れて洗濯した場合、水を含んだ重量のあるクッションは洗濯機に大きな負荷を書けてしまうので洗濯機が故障してしまう原因となるので注意しましょう。
クッションを洗濯機で洗いたい場合は、コインランドリーで布団が洗える大型の洗濯機を利用することをおすすめします。
A.クッションを洗濯する際の注意点は型崩れを起こさないように注意して洗って、形を整えてしっかり干すことです。色落ちしてしまうことがないかも注意して確認してから洗濯しましょう。
最後に
今回はクッションにカビが発生してしまった場合の、カビの除去とカビの臭いの除去方法から、カビの予防方法を紹介しました。
カビは温度、湿度、ほこりなどの栄養分で発生して繁殖してしまいます。カビは除去するよりも予防することが重要です。家を気持ちよく清潔に保ってクッションにカビが発生してしまうことが無いよう注意して快適に過ごしましょう。